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ハウストレーニングの疑問

※犬について、犬の行動について考えることが好きなだけの「ど素人」の疑問を書いただけの記事です。


我が家の犬のクレート(ハウス)は常に扉を外した状態で置いていて、好きなときに(何故かこそーっと)中に入って休んでいます。


ハウスと言う言葉でハウスに入る行動もできます(遊びの中の1つの感覚で)

ただ、移動の時の車や、よその家で扉を取り付けて閉めると悲鳴に近い叫び声をあげてカリカリするので、超スモールステップで扉を閉めたクレートの中に居る練習をはじめました。

そして、練習している中で、ハウストレーニングのゴールについて疑問やモヤモヤが出てきてしまいました。



ハウストレーニングの大切さはとても理解しています。

災害時はまだ多くの自治体では避難所でペットと一緒に過ごすことはできず、クレートの中で過ごさないといけないことや、車の移動では、犬の安全を守るために、扉を閉めたクレートの中で過ごせるようにすることが大切。

推奨のクレートのサイズを調べると【お座りができ、犬がクレートの中でクルッと回って方向転換ができるくらいの大きさ】と出てきます。

そのクレートの中で、くつろぐいで過ごすことを犬が自ら選択できるようにすることが望ましい。

「クレートの扉が閉じていて出られないから、出ることを諦める。」のではなく、クレートの中に居ることを自ら選択できるようにする。

ここまでは理解できます。
すごく必要だと思う。

話は変わって、練習として行動分析学でハウストレーニングを考えてみました。

人間に「外に出てもいいよ」と言われるまでクレートの中に居続けることは行動分析学では「行動ではない」となるのか?


※行動分析学では「否定形」「受け身形」「状態」で表現されることは行動と捉えない。
死人テストという、死人にもできることは行動ではないと定義している。
また、「具体性テスト」で、行動が誰がやっても同じであるくらい具体的であること(例えば、人間だったら、人差し指で右の眉毛を触るなど)の両方をクリアしていることが行動になる。


伏せ等、何らかの具体的な姿勢をとることを連続して選択し続けていれば「行動である」ということになるのか?

例えば、人間がストレッチの為に開脚する。という行動は開脚している状態を数秒〜数分キープする。
開脚し続けている「状態」になるから行動ではないのか?

それとも、開脚する事を選択している行動の連続だから行動なのか?

うーん。
難しい...。



話をクレートの扉を閉めることに戻す。
クレートの扉を閉めると当たり前に犬は自分で出られない。

人間に当てはめて考えると、外から鍵をかけられたトイレほどのスペースに留まることを自ら選択し続けるみたいな状態。

誰かの許可が出て扉を開けてもらうまで外に出られない状態。

ハウストレーニングでは、扉を閉めたクレートにどのくらい居続けられるようになるのが望ましいんだろう?

車での移動は1時間ごとに気分転換で外に出るようにできる。
避難所でも1時間ごとに気分転換できれば良いけど夜中はそうもいかないだろう。

クレートに入る→扉を閉める→1時間程度リラックスして過ごせる→外に出て気分転換後、再びクレートの中で過ごすことを選択できる。
を目標にすればいいのかな。
人間が車の座席やバスなどの座席に移動時間にじっと座っていられるように。

このためには、充分な散歩やそのほかの活動で疲れていることや排泄欲が満たされていることが大前提だけど。

私はぐったり疲れているときにトイレくらいの小部屋に布団が敷いてあったら数時間そこで静かに過ごしたいと思う。
でも、それはいつでも自分で扉を開けられることが大前提であって鍵をかけられていつ出られるかわからなかったらどうだろう。
中にいて楽しいことや美味しい食べ物が降ってきたらへっちゃらにらなるのだろうか。
自分で試してみたい気がしてきた。

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