母から食糧が届いた

たまに母から段ボールが届く。
毎度毎度ばかでかい。
野菜と野菜と野菜とお菓子と日用品など。
空けると実家の匂いがして、エモーショナルな気分になる。母、元気かね。アル中は多少マシになった?ならないか…

勉強しろ、言うことをきけ、異論があるなら今すぐ出て行け、としか言わない父親と、
放任主義かつ何も言わない、守ってくれない母親だった。昼間は仲が良かったが、夜は常に父親の罵声が聞こえた。

小児の娘の服を脱がせ叩いたり、つねったりする大人だったが、父親とはそういうものだと思っていた。
途中からそのような行為は無くなったが、腹が立つと家電を殴って壊す。成績が少しでも下がると、平気で数時間怒鳴り散らかされた。教育と恐喝を履き違えている。けっこう勉強できたのに。

母親はというと、黙って見ているか、遠くでビールを舐めつつタバコを吸っていた。母のことは好きだったので、子供の頃はこれが何より悲しかった。

途中からやっと、もしかして父親はいわゆる毒親に片足突っ込んでいるのでは?と感じていたが、お陰様で怒られを回避する能力だけは、メキメキ育った。会社員として最も役に立つスキル。

大学生のころ、塾でバイトしていた。
宿題をやってこなかった小学生に、昔父親にされていたような怒り方をしていた。
悲しかった。人は他人から受けた教育しか相手に施せないというのは本当だった。あんなに言われて辛かったことを、児童に言っていた。
だから私は子供は持たないと決めている。

交際している彼が、自分の子供にはこうしてあげたいああしてあげたい、とよく話す。
君はすてきなご両親にまっすぐ愛されたんやろなあ。

あたたかい家庭で、おだやかに、やわらかく育った人とうまく渡りあえるはずがない。
家庭環境の近い人と一緒になるべき、という説は一理も二理もあると思う。
とはいえ私もきちんと学費を払ってもらえたし、ご飯も食べさせてもらえたし、習い事もさせてもらえた。充分にあたたかかったといえる。
ベクトルはすこし違うけれども。

自分の上位互換のような人と一緒になりたい。ただこの理論でいくと、相手からすると私は下位変換である。あかんやないか。でも相手がそう思うとも限らんか?

1人で死にたくない。誰か嫁にもろてくんろ。

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