お金という発明とNFT

歴史は繰り返すというが、それは仮想世界においても同じだ。

歴史と言葉のとおり、人間社会は発展・変化を繰り返してきた。
その中の重要な要素の一つして「お金の発明」が挙げられる。

本筋ではないので非常に簡単に触れる。
元々は必要な物資同士を交換する物々交換だった。
しかし、常にお互いが必要な物品を持っているとは限らず、また、時期によっても変動がある。
そこで、石などのモノに一度交換し、そのモノと交換することでこれを改善した。
その後、貨幣として整理された。

ここで重要なことは、本来その価値を持たないものに価値をつけるという発明をしたことだ。
信用をベースにものの価値を担保するという仕組みである。
これはそれまでの世界、動物の世界ではありえない、人間だからこそ生まれたものだろう。
これが便利であることは現在を見れば明白であり、文明の進化を大きく助けた発明である。
なぜなら、これにより人は多くの時間、労力を効率化することができたのだ。

繰り返しになるが、ここで押さえておきたいことは貨幣そのものが素晴らしいかどうかではなく、
本来その価値を持たないものに信用をベースに価値をつけるという発想である。

これが電子上可能になったのがNFTではないかと思う。
確かに電子マネーは存在したが、それは現実世界での貨幣を電子にしたものに過ぎない。
NFTの登場により、それまで価値づけできなかったものに価値を保証することができるようになった。
これは現実世界での「お金の発明」に相当する。
そう考えるなら、電子世界はこれまで以上の速度で、これまで以上の規模で進化・発展していくのだろう。

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