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そうだ!私のためのリラちゃんを買いにいこう!の話


今年の夏の思い出のひとつ。

それはあべのハルカス近鉄本店での、リラックマ20周年をお祝いする”成くま式”のイベントに行ったことです。リラちゃんたちがだららんとのんびりマイペースに、ごゆるりと楽しんでくれて20年ですって。
感慨深いです。「共に生きてきたね。ありがとうね」と言いました。

出会って好きになってから文具や日用品などのグッズを自分用に買っていました。買ってはいましたが「好きだから」だけではだめで「使うから、役に立つから」など何か理由をつけていました。

でも一番欲しかった、抱っこするための大きなぬいぐるみだけはなかなか買えなかったんです。当時40代前半。子供には買ってやっても、自分には「もう大人なのに、ただ自分が抱っこしたい、可愛がりたいからってぬいぐるみを買うのはおかしい」「大きなぬいぐるみは子供が持つもの」と思い込んでいました。
数年感うずうずしつつも我慢していました。
当時の私は、やたらと「こうあるべき」なところが多くて、本当に自分に厳しかったと思います。

その頃の私は母との関係で悩んでいました。
母の価値観に影響されず、自分らしく生き生きと生きたいのに、なかなかそうなれず、毎日毎日気が重くてうつろな気分でした。

そんなある日。年末の夕食の調理中でした。いつものようにもやもやとぐるぐる考えていたら、刃物で手の指をケガしたんです。指先のケガは特に痛いんですよね。

激痛をこらえているときに「はっ!」としたんです。ぐるぐるっと頭の中を電流が走った感じ。

「ケガは一瞬。人間の命も一瞬でどうなるかわからない。数秒前までどこも痛くない身体を持ちながら、私は何でぼんやり生きているんだろう。生きている今、本当にしたいことをしなければ!」とすごいエネルギーがぐぐぐっと湧いてきたんです。

そしてひらめいたのが「そうだ!私のためのリラちゃんを買いにいこう!」です。
理由なんて「ただ好きだから、思う存分抱っこしたいから、欲しいからでいいじゃない!」って心が弾けた感じがしました。

翌日は大晦日ですが家事なんて置いといて、お店の開店をめがけて買いに行きました。
それが「私のリラちゃん」との出逢いです。嬉しくて嬉しくて思いっきり抱っこしまくり、一緒に寝るの毎日でした。

それから半年ほどして一大決心でカウンセリングを受けることになり、本当のワタシと向き合い始めたんです。

もんもん、もやもや、ぐるぐるの日々から、いろいろな人との出逢いや気づきでさらにどんどん変化して、もっともっと楽しくなっている今の自分。

人生って自分が自分をどう認めるかによって、こんなに変わるんだなあと思います。

リラックマ成くま式のリラちゃんワールドの中で、「私ももっと進化していくよ」と誓った夏の思い出です。