(仮)

湿度の高い空気を吸って
体が重たくなる夜は
ゆらゆら揺れる月に向かって
煙を吐いてまどろむのが良い

ピリピリと喉が焼ける音
だって縋りつきたくなるだろう
揺れているのは僕の視界か
それとも見えない世界かどうか

虫の鳴く声が
季節の変わり目の合図
足がもつれて追いつけなくても
それはそれで悪くないかもな

背負った荷物も生きる意味も
夜風に乗って溶けていく
そうして身軽になっていく
泥のように眠りまた朝がくる

時計は午前6時ごろ
まだ起きるには少し早い
枕に顔を埋めてみても
醒めてしまった
また屍のように動き出す
世界は回るよ
置いてかないでよ


ちゃんと曲を付けてみよう。

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