ふぁむ

つらつらと、好きなことを。

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はじめまして

はじめまして、ふぁむと申します。 しがない一社会人です。 私が普段考えていることや好きなもの、その他雑多なことをせっかくだから文章に起こしてみようと思い今こうして書き記しております。 まずはあなただれなのよっていうところから始まると思いますので、簡単に自己紹介から始めてみることにします。 千葉県生まれ千葉県育ち夏生まれ、今も千葉県に住んでおり、意外と地元が好きです。 引っ越しは2回ほど、小学生ぐらいから今に至るまでは同じ土地で生きています。 近所の小学校に通い、中学校に通

    • 愛らしい

      はじめてのおつかいは、なんとなく見ているとそわそわしてしまって苦手だ。 だってあんなに小さい子に電車に乗っておつかい…良いじゃん近所の八百屋でにんじん買って来てもらうぐらいで。 僕は小さい頃みりんを買って来てと言われて本みりんとみりん風調味料を見つけてどっちを買えば良いのかわからなくて小一時間ぐらいスーパーを彷徨ったことがあるというのに… なんて昔のことを思い出している僕を尻目に横でズビズビと涙を流している彼女に無言でティッシュ箱を差し出す。 甥っ子に重ねてしまってどうにも

      • 暖かいかもしれない

        冬の海は気持ちが落ち着く気がする。 逆に夏の海は無条件でテンションを上げざるを得ないのがあまり好きじゃない。 灰色の空の下で海は静かに波音を立てているのが心地よくて、この世界には私しかいないんじゃないかと思うぐらいのささやかな静寂に私は包まれた。 ただ、寒さには耐えられず鼻をずずっと啜ったら、少し離れたところから手を振って、近場のコンビニで買ったおでんを携えた君が来た。 冬の海に行きたいなんて風変わりだね、と言いながら隣に腰掛けておもむろにがんもどきを頬張り、そのあまりの

        • 聖夜は寂しい匂いがする

          12/24、忘れもしません。 今じゃ私の方が年上、あーあ、長生きしちゃったなぁなんて思います。 音楽は良いです、いつでも会いに行けるので。 まさか経由して今アイドルにハマるなんて想像してませんでしたよ笑 でも自分の音楽の幅が広がった気もします、良い出会いでした。 いつか山梨にチャイムを聴きに行くのが夢です。 ギターを買う時はあなたのテレキャスターを参考にして買いました、絶賛練習してます、全然上手くならん。 でも、いつかストラトも買うぞ。 座右の銘ならぬ座右の曲はあなたの曲で

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          ラキストって美味いね

          なんて日だって思うこと、たまにありますよね。 私にとって今まさに今日がそれです。 最初はうるせぇ音楽だなって毛嫌いしてて、親がリビングで爆音で聴いてるのを疎ましく思っていた時もありました。 反発で静かな曲ばっかり聴いてた時期がありました。 そんな私もロックを好きになって、なんだこのバンドめちゃくちゃかっこいいじゃんって思った時には解散してるし。 その後に組んだバンドも聴いてたけどやっぱり私にとってあの爆音でうるさい音楽が全てで。 ひょこって戻ってくると思ってたのになぁ。

          ラキストって美味いね

          良い曲ってのは時代を越えるんだぞ。

          最近あまり食わず嫌いで聴いてこなかった曲を聴いて今更良い曲やぁぁぁってなることが増えました。 個人的に流行りの曲を頑なに聴かないぞ精神が未だにある(アホなのです)。 最近だとKANさんの愛は勝つ。 訃報を受けて私の推しが改めてこの曲が今グッときてると話していて、推しが話しているならと重い腰を上げて聴いてみたらめっちゃ良い曲だと。 私、音楽が好きな癖に細かいことはよく分からんし高尚な分析もできませんが。 まっすぐなKANさんの歌唱と綺麗事だと揶揄されそうな愚直な歌詞が良いなぁ

          良い曲ってのは時代を越えるんだぞ。

          新せ界

          櫻坂46の展覧会、「新せ界」が終了しまして。 いやぁ、ほんとに楽しくて心地良い空間でした。 数えたら7回行ってました、暇あれば行ってましたね…あとはなんか心が荒んだ時に行くとすごく安らぐと言いますか、妙な心地良さがある空間でした。 多分、あの場にある意志、それはメンバー・クリエイターetc、さまざまな意志が渦巻いていたと思いますがそのほとんどが真摯であったからだと思います。 ほとんど、と言ったのは一部邪な物が混じっていたからです。 グッズを転売している奴らにはくしゃみをした

          夏は思い出がよく似合う。

          出店の焼きそばはどうしてこんなに魅力的なんだろうか。 ソースの香りはどうにも胃袋を刺激して、良くない。 スーパーで買えば200円程度で作れてしまうのに、出店の焼きそばは300円もするじゃないか。 そんなどうでもいいことを考えていると肩を叩かれたので振り返ると、思わず声が出そうになるのを抑えて僕は必死になんでもないフリをした。 「待った?」 華奢な体に涼しげな水色の浴衣が良く似合っていて素直な感想を述べそうになるのをまた恥じて、さっき来たところと言う8文字を振り絞るのに精一

          夏は思い出がよく似合う。

          留める

          写真を撮るっていうのは時間をそこに留める行為だと思っている。 時間の流れは誰にも逆らえない。 この世に生を受けた瞬間から人は平等に時を刻む、どれだけの長さ時間を刻んでいけるのかどうかは人それぞれだし、自分で時計の針を止める、ということぐらいしかできず。 巻き戻したり早回ししたり、そんな夢のようなことはできないのが現実で、転生なんて概念があるが僕は信じていない。 人は死んだら無になる、そこで終わり。 あくまで自意識はそこで途絶えて、そこからはただただ時を刻むのを止めた置き時計の

          思い返す冬

          空っ風が体に染みる、すっかり見慣れた締められたシャッターが並ぶこの道は僕が小さい時から通った思い出の道だ。 とはいえ、今はその思い出の場所は人気もなく、枯れ葉が風にピューピュー吹かれて行き場を失って片隅に固まっていて、それが妙に物悲しく感じる、それだけの場所になってしまった。 待ち合わせ場所によく使っていたよく分からない何かの銅像も酸性雨にやられてちょうど瞳から涙でも出すように白く変色している。 何年ぶりだろうか、久しぶりに帰ってきた地元はすっかり閑散としていて、その代わりに

          思い返す冬

          またどこかで。

          ここは横浜はみなとみらいにあるとあるバー、元々スナックだった店を居抜きで営業し始めて約2年ほどになるだろうか、ありがたいことに常連もできてお客さんにも恵まれて日々忙しくしている。 だが、こんな日もあるだろう、今日はすっかりで閑古鳥が鳴いている。 グラスを一通り磨き終わり、新しいカクテルの試作まで始めてしまった。 早仕舞いかな、と思っていた矢先入り口の扉のベルがなった。 瞳の大きい綺麗なピンクがよく似合う女性が1人で入ってきた、こんばんはとお辞儀をしてカウンターに着いた彼女は

          またどこかで。

          たまにはバッドエンドで

          空が白み始めたころに僕の1日は始まる。 布団から体を出そうとするけど冷えた朝の空気はそれを許そうとしないし、布団に残る温もりは人間を堕落させる兵器だと思う。 それでもまだ眠っていたいと瞼を閉じようとする体に鞭を打ち、支度をする。 朝の満員電車は非常にストレスだ、人と密接に関わりたいと思うこともあるがこんな形は望んでいない。 キツイ香水の香りに汗の匂いが混じって、子供の頃にCMで見た色のキツイ得体の知れないお菓子の味を思い出す。 ギリギリ吐き気を催さないこのジリジリとした時間が

          たまにはバッドエンドで

          再生

          ふぁむ/Sweet pea

          愛萌さん、改めましてご卒業おめでとうございます。 愛萌さんの卒業に添えて、自分で曲を作りました。 奇しくも今日は愛萌さんと『きらきらし』の月誕生日ということで、おめでたいですね。 お時間が合えば聴いて貰えたら嬉しいです。

          ふぁむ/Sweet pea

          再生

          その後の2人

          ※この話に出てくる2人のその後です。 金曜日、夜七時。 世界を掻き乱したウイルスはとりあえずなんとなく、少しずつ静かになって来た昨今、夜の街にも人の活気が戻って来た気がする。 一般的な社会人なら土日は休みで、金曜日は多少ハメを外したってなんとかなる、そんな日だと思う。 駅で待ち合わせをして、いつもの店に向かう。 もう店主とも顔見知りだ。 個人営業のこじんまりとした呑み屋で珍しい日本酒も結構置いてある、何より焼き鳥がうまいというのが彼女の胃袋を掴んだようだ。 もうなんだかん

          その後の2人

          フィルム

          日曜日の昼下がり、僕はアルバムを開いた。 高校生の時に携帯を買い与えられて、その画質が良くはないカメラで僕は写真を撮ることにハマった。 帰り道の夕焼けや公園の水たまり、なんてことない景色が写真という形に収めるだけで何か特別なものになった気がして愛おしかったのだ。 万年帰宅部の僕はアルバイトをして、高校卒業の前に初めての一眼レフを買った。 比べるまでもないが途方もなく綺麗に撮れるそのカメラであらゆるものを撮りまくった。 だが不思議と現像する、までは行かなかった。 膨大なデータと

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          くそったれバレンタイン

          2/14、なぜか世の中にチョコレートが溢れ出す日。 僕はというとそんな世の中の流れとは無縁だ。 靴箱の中にも、引き出しの中にも、あぁ、どこにもないさ。 気にしてない、あぁ、気にしちゃいないさ。 クラスのやつの中には、引き出しを開けると手紙付きで小包が入っていたり、昼休みや放課後に呼び出し、なんだか僕だけ世間から置いてけぼりを喰らったみたいだ。 自分が貰えないのは百歩譲ってどうでもいい、のだけれどもあいつは誰かに渡したりするんだろうか。 朝眠たそうに目を擦っていたのは誰かのた

          くそったれバレンタイン