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2884 ヨシムラ・フード・HLDGS

今回分析する銘柄はこちら。内容は食品の製造・販売。特徴としてはM&Aを繰り返して会社を大きくしていくということを繰り返しています。

ということは財務上大きな取引をすることになり、自己資本比率を睨まないといけません。具体的には貸借対照表の短期、長期借入金など、負債を睨むのと、資金調達もあり得るので新株発行などの増資に注意することになるので買いにくいですが、経常利益がよくても営業利益がよくないと市場に評価されにくい面。要は経常利益の中をしっかり見るというところで勉強になる銘柄だと思います。さて、基本的なところから見ていきましょう

指標

PER・PBRともに割安ではない。ROEが高く見えるがそもそも自己資本比率が低いのでこちらもよくはない。経常利益と時価総額を見ても経験上時価総額は割高。浮動株381万株常時出来高2,30万株くらいだからまあこれはまあまあかな?株価が上がってきれいな日足を書いている理由はテクニカルな面な気がするが後述。

業績

経常利益に関しては最新会社予想を余裕で超えている。なぜ上方修正しないのか?してもいいのかもしれないが、本業の儲けである営業利益は円安や原材料高に圧迫されているのが実情。海外で事業をやっているから為替差益はあるが、それは一時的な可能性があり、市場が評価するかは別。実際に評価されていない会社もある。

営業利益は?

では第3Qの営業利益を見てみましょう。

上記は最新の決算短信。営業利益を経常利益にかなりの差がある。この差には為替差益が含まれている(5億くらい)。これは本業の強さとは関係ないので、買うなら慎重にならないといけない。

為替の影響

上記の右側の7億7496万2千円の部分。これが経常利益を押し上げている。よって本業の利益ではない。社長も動画で言っていた部分

M&A

上記を見てもわかるように本業を成長させるというよりかはM&Aを繰り返して大きくなっていっている会社だから、この点を市場がどう評価するかが面白い会社だと思う。

負債

M&Aはお金がかかるのでこれはよく睨んでおいたほうがいい。お金がかかるということは増資もありえる。そうすると株価は基本的には下がっていくもの。

増資

前回の増資は2021年2月24日。そこから今まではやっていないので、増資懸念は少なそう。よって借入金を睨んでおけば問題ないか。

まとめ

ファンダメンタル的には、M&Aが評価されるかどうかに尽きると思う。この会社自体はよい子会社を買収してシナジー効果を生み出すというやり方をしている。気になるのは営業利益率が低い部分、原材料が上がっている現在はまだ向かい風だがチャート綺麗だから、押し目で入る分には問題ないと思います


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