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単利と複利のメリット・デメリットについて知ろう

前回、金利には単利と複利の2種類がある、
というお話をしました。
今回は、それぞれのメリット・デメリット
についてお伝えいたします。

まず、単利のメリットからお話しすると、
「出た利益は確実に手元に残る」という点です。
単利は元金と利息を明確に区別しているため、
運用していない利息分が減ることはありません。

その代わり、単利のデメリットとして
「複利に比べてお金が増えにくい」
という点が挙げられます。
これは利息を元金に含めないためで、
単利で大きく増やすには
リスクを引き上げるしかないのが実情です。

次に、複利のメリットについてですが、
「利息も元金に組み入れるため、元金が増え、
単利に比べてお金が増えやすい」

ことが挙げられます。
ただし、大きく増やすためには
長期運用が必須となりますが。

複利のデメリットとして、
「途中でお金を引き出すと十分な効果が発揮できない」
「長期運用が必要となり、その分リスクがある」

点などが考えられます。

実のところ、単利と複利は
金利の計算方法の違いでしかありません。
大事なのは、その特徴を知った上で、
用途に合わせて使い分けていくことです。

単利と複利の違いを知ると、
運用商品などを選ぶ際に
より目的に沿ったモノを選べるようになります。
逆にいうと、この違いを理解していないと、
自分の目的と合致しない商品を選んでしまう
ことにもなりかねないということです。

たとえば、投資信託に
「毎月分配型」という商品があります。
その名の通り、毎月、分配金が支払われるため、
複利効果はありません。

実は、この商品は運用益が出なかった場合、
元本を切り崩して分配金に充てるという
仕組みになっています。
お金が増えるどころか、
実際は減っている場合もあるのです。

もし、仕組みを知らずに
「投資をしながら、毎月分配金を得られる」
などと思っていると、
気づけば口座内に全然お金がなかった、
などといった事態になっているかもしれません。

資産運用をする際は、ぜひ利回りだけでなく、
「自分の目的に合致しているのは単利?複利?」
といった点にも注意を向けてみてくださいね。


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HP:https://www.fangs-g.com

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