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【2020.06.22】本気で生きた恥ずかしい今は、いつか振り返ったときの誇りになる。適当に生きた恵まれた今は、いつか振り返ったときの恥になる。

季節にやられかけている。がしかし、取り組んできたプロジェクトの反響を飛び上がるほど嬉しい言葉で日々いただくことができ、生かされているな〜と感じる。

本気で頑張ったことは、後になってちゃんと自分を支えてくれるんだな。そんなことを思いながら、過去にメモで書いたこの言葉を思い出した。

本気で生きた恥ずかしい今は、いつか振り返ったときの誇りになる。
適当に生きた恵まれた今は、いつか振り返ったときの恥になる。

そんなストイックに考えてると疲れちゃうから、いつもいつもこんな考え方をすることはないと思うけれど。それでも、ちょっと自分に刺激を入れたいときにはいい言葉だな〜と思った。(これを書いたときの心境をまったく思い出せないな)


昨晩は小説を読みたい気分で、この本を開いてみた。

胡散臭いカウンセラーと、お互いを知らない数人の引きこもりクライアントたちがオンラインで展開する、あるプロジェクト。まだ100ページほどしか読んでいないので立ち上がったばかりだけれど、この没頭感は久しぶり。小説は海外著者の、しかもちょっと古いのを読むことが多いのだけど、これを機に日本人著者のものにもはまりそう。

と言いながら、実は昨日は海外著者の短編小説にも手をつけてしまった。

帯に並ぶ作家たちからのこの本への評価の言葉が、煽りじゃなくて本当に敬意がこもっている感じがして、気になっていた。まだ最初のひとつしか読んでいないけれど、ゆっくり音読してしまいたくなってしまう雰囲気。実際にしてしまった。

ひとつ目の短篇である「エンジェル・コインランドリー店」は、大きな事件や展開のダイナミックさではなく、ちょっとした出来事やセリフのシュールさが魅力だった。

アーミテージさんと店以外で口をきいたのは一度きりだった。ある日彼女のトイレの水があふれて、うちのシャンデリアを伝って床まで水がしたたり落ちた。まだ灯ったままの明かりに水しぶきが散って、虹がかかっていた。アーミテージさんは死にかけの冷たい手でわたしの腕をつかんで「ああ、奇跡みたいだわねえ」と言った。(p.12)

いいよね〜。便所の水で虹って。人様の家に垂らした張本人が「奇跡みたいだわねえ」って。

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