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英治出版 / 100kmマラソン(宮古島/北オホーツク) / チャリ旅30都府県 / …

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英治出版 / 100kmマラソン(宮古島/北オホーツク) / チャリ旅30都府県 / 読書 / サッカー / 社会事業応援

マガジン

  • 考えごと

    何かしらのテーマについて考えを整理してみた記事。

  • 読書の記録

    読書の記録(2024.1〜)。本の紹介のこともあれば、自分に引きつけて感じたことを書くこともあれば。とらわれずに自由に。

  • 日記

    書く習慣を取り戻したい。ただそれだけのために書く、クオリティの保証ナシの文章たち。毎回1,500字以上目標。

  • らきがき

    ほとばしるままに。

  • 「豊かな家ごもり」本

    延べ約700冊の読書レビューを書いてきた中から、外出自粛の強い味方になる、家ごもり生活を豊かにしてくれそうな本を紹介していきます。※「在宅ライフスタイルの本」という意味ではありません。ジャンル不問で、家に居ながら没頭できる本、という意味です。

最近の記事

  • 固定された記事

この7年間のこと。伝えられることを、伝えられるうちに。

一度だけ人前で語ったことがありますが、この7年間どうしても文章にはできなかったことがあります。 病のことです。 幸いにも「いまはずいぶん良くなってきている」という前提を先にお伝えしつつ、少し振り返って書いてみようと思いました。 いや、書いてみようとはずっと思ってきました。 だけど、途中で恐くなり、何度も消してきました。 それを、「書き切ろう」と決めました。 わざわざこうして公にする理由はたったひとつです。 「自分が楽になりたいから」です。 いま自分を邪魔しているの

    • 『星くずからもらってきたもののすべてを』

      『自分の「声」で書く技術──自己検閲をはずし、響く言葉を仲間と見つける』という本を作る機会に恵まれた。先月の出版以降、もたらされる恵みは増すばかり。 今日もこの本のことを好きなだけ語らせていただく時間をもらえ、この本に触れた人たちの声をたくさん聞かせてもらえて、「言葉」というものについて語り合うことが好きなんだということを思い出せた。 僕自身、この本に出会えたおかげで自己検閲が薄まり、未成熟な文章を出すことへの抵抗も薄まり、もっというと未成熟な文章の魅力にすら気づくことが

      • 時の波圧と、風の声──『風の歌を聴け』(2024年1冊目)

        文字を食べて生きているんじゃないか。長年そう思っていた。 けれど近年は食べられない日々が続いていた。仕事柄、細心の注意をもって原稿の一字一句を追う日々だから、胃もたれしていたのかな。どうしても、自分のための読書に使う体力が確保できずにいた。 2024年。今年こそ、読むことも書くことも取り戻したい。 そう思って手に取った1冊目が、村上春樹さんのデビュー作『風の歌を聴け』だった。 読書疲れをして文章が頭に入ってこない──そんなときでもスイスイと飲み込むことができ(いい意味

        • 【2023.07.11火】もう、ほんとうに真剣に未来のことを考えなければいけないタイミングなのだとあらためて。

          今日は全スタッフがオフィスに集まるアールミートアップの日。お昼はつくり置きでつくったお弁当を。 全員参加のワークショップでは、バリューチェーン、ステークホルダー、そこに生み出しているインパクトを洗い出して、新規事業や今後の方向性を探るためのブレスト。 いろいろはヒントがありながらも、「未来を見据えてこうやっていきたい!」という希望以上に、「何をしていくべき/していきたいのだろう」という問いがモヤモヤと残っている状態。 極めつけは、夜数人で飲んだ帰り、社長と一緒の帰り道で

        • 固定された記事

        この7年間のこと。伝えられることを、伝えられるうちに。

        • 『星くずからもらってきたもののすべてを』

        • 時の波圧と、風の声──『風の歌を聴け』(2024年1冊目)

        • 【2023.07.11火】もう、ほんとうに真剣に未来のことを考えなければいけないタイミングなのだとあらためて。

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          140本
        • らきがき
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        • 「豊かな家ごもり」本
          3本

        記事

          【2023.07.10月】「何読もっかな〜」ってあれこれ悩んでるうちに寝る時間が来ちゃうんだよな。

          昨晩はなかなか寝付けなかった。朝起きた瞬間は身体がダルすぎて「やば……」と思ったけど、身体を引きずりながらルーティンをこなすうちに、なんとか動き出せた。 ミーティングと雑務が多めな一日で、なかなか原稿編集の時間取れず。明日早起きして挽回したいところ(早起きの誓いの脆さを知っているが……)。 夜は予定どおりゴーヤチャンプルーを作った。薄切りしたにんじんを入れると彩りがよくなる。加えて、今日は玉ねぎも細切りして投入してみた。これが絶妙の甘みをもたらしてくれてうまい! ビタミ

          【2023.07.10月】「何読もっかな〜」ってあれこれ悩んでるうちに寝る時間が来ちゃうんだよな。

          【2023.07.09日】「癒える事ない痛みならいっそ引き連れて」とミスチルは歌うけど、癒やしたいよね、やっぱり、特に腰は。

          早起きしていろいろ進めようと思っていたのに、油断して二度寝してしまった。ほとんど原稿編集をしていた一日。 作業はいいんだけど、腰がまずい。このままだとほんとにまずい。集中力に関わる。 ジムは休会にして、その分を整体に投資しようかな。筋トレは家でもできるし。マッサージやヨガだけでは一瞬の安らぎ、それ以上はもうどうにもならん。 小学校のときみたいに、身体のどこも痛くない・気にならない・ダルくない、そんな状態が恋しい。というかもう、そんな感覚を思い出せない。痛みとともに生きる

          【2023.07.09日】「癒える事ない痛みならいっそ引き連れて」とミスチルは歌うけど、癒やしたいよね、やっぱり、特に腰は。

          【2023.07.08土】「近年は弱さを見せられるようになった」と思い込んでいた自分は、果たして「無防備」にはなれているのだろうか

          教えてもらったナスとトマトの豚バラ挟み蒸し、初めてつくったけどとても美味しかった。しかもすごく簡単。 まさか自分がレシピを書く日がくるとは……もう料理がない人生なんて考えられないくらい、この1年で好きになってしまった。 今日は原稿編集と筋トレも。『ラテに感謝!』を読み終え、選書相手から教えてもらった『正欲』がすごく気になったので、70ページほど読んでみた。 「認められる多様性なんて、しょせん自分が想像できる範囲だけ」 という非常に考えさせられる紹介をしてもらい、そのテ

          【2023.07.08土】「近年は弱さを見せられるようになった」と思い込んでいた自分は、果たして「無防備」にはなれているのだろうか

          【2023.07.07金】攻か守ではない「無防備」の力。無為の為。

          今日は感じたことが多すぎる……言葉にしたいことだらけなのに、ナウシカ観たらもうこんな時間。明日言葉にしたいな。 ナウシカ、ほんとうにやばい。 攻か守ではない「無防備」の力。無為の為。 世界の自浄作用。星の意志。 これで7冊ある漫画版の1〜2巻分の話しか入ってないんだから、ほんとに原作はとんでもない大作。 これはもう一回読まないとダメだ。 積読で終わっていたこっちも。 感性がスパークした、素晴らしい金曜日。良い締めくくりに感謝。

          【2023.07.07金】攻か守ではない「無防備」の力。無為の為。

          【2023.07.06木】季節の入り口に記憶が待っている

          朝起きてゴミ捨てに行くと、かすかに雨。夏の雨のにおい。 お気に入りの温泉のリニューアルが完了していたので、夕方は少し足を伸ばして西大宮の清河寺温泉へ。 リストバンドによる後払い会計、食堂の注文は各座席のタッチパネルに、ワーキングスペースの充実化、そして露天風呂のチェア数増加……それでいて元の旅館的な雰囲気は保ち、かなりいい感じ。心なしかシャワーの勢いは弱まっている気がしたが。 しっかり3セット蒸されてきた。夕日に燃える竹林と、夕空を群れで移動していくカラスたちを見上げな

          【2023.07.06木】季節の入り口に記憶が待っている

          【2023.07.05水】献身とは、生きる妨げとなる分別を忘れ去ることだ

          夏のミョウガうますぎ問題。そーめんよりも、薬味を楽しんでいる自分がいる。ミョウガとかパクチーとか紫蘇とか、昔は香りが強いものが苦手だったけど、いまは大好物。 苦味や強い匂いは毒を想起させるため、免疫が弱い幼少期は防衛のために味覚や嗅覚が敏感に反応しすぎてしまう、と聞いたことがある。美味しく食べられるということは、その味覚や嗅覚がちょうどいいくらいに老化した、ということなのかもしれない。 そんな老化ならウェルカムだ。 夕方に筋トレとランニングを6km。ウルトラマラソン以降

          【2023.07.05水】献身とは、生きる妨げとなる分別を忘れ去ることだ

          【2023.07.04火】痛みを痛みとして認める。これは痛んでいる本人にとって、とても難しい場合がある。

          今日は原稿編集の時間をかなり確保できたのだけど、進捗を測るとページ数としてはあまり進んでいない……焦る。 翻訳書なので、訳者さんの文章だけでなく、原書の文章も確認する必要がある。できるだけ丁寧にやりたいけれど、もう少し効率を考えねば。 あるきっかけがあって、この本のことを思い出していた。 大好きな天童荒太さんの小説。 「包帯クラブ」とは、町の人々の「痛み」を見聞きしながら、その痛みが生まれた場所や象徴となる物に、文字通り包帯を巻いていく、という活動。 目に見えるかた

          【2023.07.04火】痛みを痛みとして認める。これは痛んでいる本人にとって、とても難しい場合がある。

          【2023.07.03月】細かくとも繋げる、という意識を持ちたい。

          牡蠣料理のおいしいレストランがあって、場所を調べるために店名を検索窓に入力しようとするのだけど、ひたすら誤字になってしまって全然調べられない──という長い夢を見た。 長かった。ほんとうにずっと打ち続けていた。 スマホのパスワードを何度も打ち間違えてアンロックできない夢なら何度か見たことがあったけれど、今回のは初のパターンだった。なにかしら、もどかしい気持ちを抱えている無意識の世界が表れているのだろうか。 牡蠣フライが食べたい。 起きてすぐそう思ったけれど、朝食は卵かけ

          【2023.07.03月】細かくとも繋げる、という意識を持ちたい。

          【2023.07.02日】家族に誇れる仕事をさせてもらえたことに感謝。

          寝起きが悪い。奇妙な夢も続く。 すっきりとは起きれなかったけれど、午前中は本の編集作業を少し進め、午後は買い出しと作り置きの料理を。玉ねぎの南蛮漬け、じゃがいものサブジ(玉ねぎと一緒にカレーとクミンで炒める&蒸し焼き)、カブの浅漬け、きゅうりの塩昆布和え。 夕方は髪を切りに行き、電車での移動中は昨日から読んでいる『ラテに感謝!──転落エリートの私を救った世界最高の仕事』(マイケル・ゲイツ・ギル著)を読み進めた。帰宅後、もう一品がんばりポトフを作って夕食。 2/3ほど読み

          【2023.07.02日】家族に誇れる仕事をさせてもらえたことに感謝。

          【2023.07.01土】病の経験をしたことも、いまではある種の特権になっていることを忘れてはいけないと思う。

          「推し本を紹介しあう」というイベントを、先月社内でおこなった。参加者の一人が紹介していた本を編集長が読み、「とてもよかった、ゆうやくんの選書候補にいいかも」と貸してくれた本を、いま読んでいる。 大手広告会社のエリート街道をひた走っていた著者が、ある日とつぜん解雇を言い渡される。高給だったとはいえ、子どもが多く学費がかさみ、貯金に余裕はない。そんななかで、出来心に負けて過ちを犯し、家族とも離別。一人暮らしとなったアパートの家賃すら心もとない生活に陥ってしまう。 真っ逆さまに

          【2023.07.01土】病の経験をしたことも、いまではある種の特権になっていることを忘れてはいけないと思う。

          他者への義務感を、自分の表現を抑え込む理由や言い訳にしてはいけないのだと思う。

          最近は仕事モードばかりになっていたかもしれない。自分の表現を磨くことよりも、他者の表現を磨くことに必死になっていた。果てしない量の原稿と、自分の未熟さへの自責の念に駆られて、自身の表現は後回しにしなければならないと感じていた。 そんななか、ムーミンの生みの親であるトーベ・ヤンソンの評伝を読み始めた。「歩くよりも先に描くことを覚えた」という彼女の、人生を通して尽きることのない凄まじい表現欲に触れて、自分のなかで何かが変わりつつある。 たった一度きりで、誰にも代わりを頼むこと

          他者への義務感を、自分の表現を抑え込む理由や言い訳にしてはいけないのだと思う。

          痛みに触れずに生きるよりも、痛みを伴ってでも深く関わる。

          会社の期末は2月なので、今日は年度末(3月)以上に一区切りな感じがします。 明日からまた、新しい期が始まります。 今年に入ってから、自分の人生を出し惜しみなく全部使って向き合うべきことが降ってきています。 この2ヶ月は、それが自分の器の大きさをはみ出し、どうこの重さに耐えたらいいのかが見えず、もがくばかりでした。 3年前の3月は大きな転機で、長年の苦しみからようやく自分を取り戻していく旅路が本格的に始まったタイミングでした。 また区切りのタイミングがきたいま、向き合いたい

          痛みに触れずに生きるよりも、痛みを伴ってでも深く関わる。