覚悟ってなんだろう?
お世話になります、トヨザネです。
突然ですが皆さん、”覚悟"を決めたことってありますか?
悲しいことに、僕はそんなに大層な覚悟をして何かに臨んだ経験がありません。
中学は私立に通うために受験をしましたが、学校は親の薦める学校に行きましたし、大学はろくにオープンキャンパスもしないまま決めましたし、大学を中退する時も就職先を決めてから中退したので、覚悟という覚悟をした経験がないのです。
しかし、最近Youtubeで孫正義さんの成功のための覚悟のスピーチを聞いて、孫正義さんの”覚悟”に触れ、”覚悟”について興味を持つようになりました。
孫正義さんは、ソフトバンクを失う覚悟で挑戦をしていたそうです。
では、このおそらく成功の鍵を握っているであろう”覚悟”とは一体何なのでしょうか?
また、世間では覚悟を持っていなければ何も始められないかのように語られることが多いですが、初めから大層な覚悟を持つことはそこまで大切なことなのでしょうか?
今回はそういったところについて、2009年に十二年籠山行を満行(=クリア)された宮本祖豊氏の「覚悟の力」を参考にしながら考えていこうと思います。
覚悟ってなんだ?
覚悟について考えるために、まず言葉の定義を調べてみました。
goo国語辞典によれば、”覚悟”はこう定義されています。
この辞書にもあるように、覚悟とは基本的には未来に予想される辛い事柄に対して心構えをする時に使われます。
また、仏教の言葉としても使われ、その場合は迷いから覚め、悟ることの意味で
使われるようです。
たまたまですが、「覚悟の力」の著者である宮本祖豊氏も仏教のお坊さんだったので、この本は”覚悟”について考えるために適した本だと思いました。
覚悟の力
先ほども紹介しましたが、宮本祖豊氏は比叡山で最も厳しいとされる十二年籠山行を満行されたお坊さんです。
十二年籠山行は伝教大師(=天台宗開祖の最澄)が生きているという考えのもと、毎朝3時に起きて夕方5時までお勤めや祈祷、境内の掃除をするという生活を十二年(場合によってはそれ以上)続けるというもので、その間は山から降りることを許されません。
しかも十二年籠山行をさせてもらうまでにもさまざまな規定をクリアしなければならず、著書ではその規定の中でもおそらく特にきついであろう好相行と呼ばれる修行について少し触れられています。
好相行は、堂内で1日に三千の仏を五体投地で礼拝し、それを「仏が見えるまで」永遠に行うというものです。
食事はもちろん精進料理で、横に座って眠ることもできない状態で続けないといけません。
しかもそれを「仏が見えるまで」永遠に行うのでいつ終わるのかもわからないのです。
著者はそれを途中の中断(ドクターストップ)を挟んで三年かけて行ったというのですから、もはや狂気すら感じます。
では何がここまで宮本氏を突き動かしたのでしょうか?
覚悟とは?
宮本氏は見事十二年籠山行をやり抜いた、つまり十二年籠山行をやり抜く覚悟があったと言えるわけですが、僕がここで話題にしたいのは「宮本氏は挑む前から十二年籠山行の辛さを完全に想像し得たのか?」ということです。
僕はここに”覚悟”の本質が見えてくると思うのです。
もちろん、宮本氏はさまざまな修行を積み、先達から十二年籠山行の話は聞いていることは予想されますが、それでもやはり修行の辛さは想像を超えていたというのが妥当なのではないでしょうか?
著書でも好相行では幻覚が見え踵も割れて心身ともにボロボロの状態で祈り続けているので、途中に諦めの心がでてきてもおかしくはないと思うのです。
その中で足掛け3年仏が見えるまで祈り続け、十二年籠山行を満行することができたのは、修行前の覚悟相当のものだったという理由だけでは片付けられないように思えるのです。
僕は宮本氏が十二年籠山行を満行することができたのは、修行前の覚悟が相当のものだったという理由以上に、修行中に覚悟をアップデートすることができたからだと思うのです。
つまり、「始める前に思っていた以上にしんどいけど、あと一歩頑張ることができる」ことが本物の覚悟ではないかと思います。
そして「心が折れそうになったけど、結果やり抜いた」と言えたとき、始めて「覚悟がありましたね」ということになるんじゃないでしょうか。
つまり、物事を始める前にはもちろん覚悟は必要かもしれませんが、想像以上に辛いことを諦めずに乗り越えることができる人こそ本当に覚悟があると言えるということです。
初心を忘れないのもよいですが、もっと柔軟に初心をアップデートするくらいの気持ちでいることが良いのかもしれません。
まとめると
ここまでの話が長かったのでまとめると、
という感じになりそうです。
「覚悟を決めろ!」と言われて初めから大層な志を持って緊張するより、興味のあることをまずは始めてみて、どうにかして継続する工夫をすることの方がよっぽど覚悟がある姿勢なのではないかなと思います。
そんな感じで今回の記事を締めようかなと思います!
また別の記事でお会いしましょう〜✋
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