かみや けいじ

主にあの頃あんなことがあったな、ってのを振り返るための記録。 関西で生まれ、東京で働き…

かみや けいじ

主にあの頃あんなことがあったな、ってのを振り返るための記録。 関西で生まれ、東京で働き、配偶者と2人の息子と暮らしています。特技はしゃっくりを自在に止められることと、点字を見て読むこと。 2021年の4月から東京→大阪にUターンしたものの、テレワークで帰ってきた感はほぼなし。

最近の記事

側溝に人が落ちていた

ニュースを見て、同じようなシチュエーションで人助けをしたことを思い出した。 大学生の時、いつも入り浸っていた居酒屋で飲んで、いつものように家で朝まで寝ようとする友人と共に自宅への道を歩いていた。 国道から一本中に入った住宅街、時刻は0時前で歩いている人もほとんどいない。等間隔にある街灯が家路への道しるべのように灯っていた。 居酒屋での続きでバカな話をしながらその道を歩いていて、ふっと視線の端で何かが動いた気がした。いや、実際にはさっきまで100メートルほど先にふらふらと自

    • 生きてるだけでまるもうけ

      最初に聞いたときには、この言葉の意味をちゃんと理解できていなかった。今でもちゃんとは理解できていないのかもしれないけれど、この言葉に共感できることは人生の折り返しも近づいた今になって増えてきている。 人生の折り返し、と書いたが自分の人生がいつ終わるのかなんて終わってみないとわからないわけで、100歳まで生きるか、明日死んでしまうかなんてのはその日が来ないとわからない。あくまで「大きな事故や病気など過ごせたとして」平均余命通りに生きるのであれば折り返し、という計算になる。

      • 4歳になったばかりの息子を連れてキッザニア甲子園に行ったら大満足だったのでタイムスケジュールを書く(前編)

        攻略ブログなどは世の中に溢れているのでここに書くのはただの備忘録です。 前から気になってはいたけど、4歳(ちょっと成長遅め)で楽しめるもん?もうちょっと大きくなってからの方がいい?と思って調べたらイベント割が使えるということに気づき、寒波で外に出るのも億劫だということも手伝い行ってきました。 我が家は2部(16時~21時)で、4歳児は普段はもう布団に入る時間…ということもあって少し不安ではありましたが、まあぐずったら途中で帰ればいいしな、という感じです。実際最後まで大丈夫で

        • 今ならフラれる学生時代の貧乏デート

          大学時代はとにかく貧乏だった。 床のきしむボロアパートに住み、外食せず業務スーパーとお友達になりながら自炊して、夏場はガスを止めて生活していた。 毎月のバイトは、最低限の生活費と学費のぶんだけで、それ以外はサークル棟に顔を出してその時にいるメンバーとゲームしたり漫画を読んだり、だらだらして、まかないや廃棄をもらっては自宅の冷蔵庫に冷凍し、少しずつ解凍しながら過ごす、そんな大学生活だった。 彼女ができても当然お金がない。都会に出かけるにはお金がいる。何せ電車にすら数か月乗ら

        側溝に人が落ちていた

          過去の自分への後悔と、ほんの少しの罪滅ぼし

          本当にあっという間に、社会人14年目になっている。 就職する時「今までちゃらんぽらん大学生だったのに、この先休みもなく40年近く働くとか無理!」と思っていたのに、もうその1/3が過ぎてしまっていることに驚く。 新入社員だった頃の純情な感情は、その期間の間に早々に失われて、ペーペーだった僕は中間管理職みたいなことをやっていたりする。 僕が入社したころ、会社は今でいえば労働基準法大丈夫?というようなある種イケイケな会社で、帰るのは基本的に終電だったし、土日も給料が増えるでもな

          過去の自分への後悔と、ほんの少しの罪滅ぼし

          弟が生まれると兄は強くなる

          少し前になりますが、我が家に第2子が誕生しました。 妻と次男が入院している間、割とワンオペ育児の時間が長く、仕事と両立するのはなかなか大変でしたが、2人でいるときに何かを感じていたのか子供がよく泣いていたように思います。 テレビが見たい、おもちゃで遊びたい、おやつが食べたい、そんな要求を無理に出して、それが通らないから泣く、ということ繰り返していたのかな、とある程度落ち着いて冷静になったあとで考えます。 妻と子が退院し、保育園から帰ってきた彼は、こわごわとベビーベッドの

          弟が生まれると兄は強くなる

          僕が結婚相手に求めた3つの条件

          以前にもnoteに書いたことがあるが、我が家はマッチングアプリ婚である。 アプリ婚に限らずネットやtwitterでは奢る奢らないや、普通の人でいいなど論争が多く巻き起こっている。自分は幸運にも?一瞬でアプリを退場したが、その前の長きにわたる「いい人がいれば結婚したいよね」期間も含めて、付き合いたい(≒結婚したい)人に求めていたのは3つの条件だ。 食べ物の好き嫌いが少ない お酒を飲むことが好き 都会の喧騒を離れる旅行が好き もちろん他にも条件はあるにはある。タバコを吸

          僕が結婚相手に求めた3つの条件

          夫婦テレワークの家事と育児と仕事の話

          前回から半年も空いてしまっていました。 この間にありがたいことに妻が妊娠し、間もなく新たな家族が増えようとしています。 前回の出産はまだ東京にいた頃、あまり深く考えずに選んだ病院がとても良い病院で、自宅から歩いて数分のところにあるという恵まれた環境でしたが、今回は出産する病院は車で行かないければならない距離にあり、またいつ陣痛が来るのかもわからないというのはいささか不安が残ります。 コロナ前とコロナの真っただ中にある前回と今回ですが、最近はようやく自分たちなりの暮らし方と

          夫婦テレワークの家事と育児と仕事の話

          受験で失敗したことと、そこからの人生について

          こちらの意思とは関係なく垂れてくる鼻水をすするようになり、春が近づきつつあることを実感する。 これまでの人生をちょうど真っ二つにした時、今に続く僕の人生に大きな転機があった。すなわち、大学受験である。 田舎で生まれ育った僕にとって、小学校から中学校へは持ち上がりで、高校受験は行ける範囲の公立の中で選ぶ、というのが基本的な選択肢だった。高校受験といってもせいぜい近くにあるA高校とちょっと遠いB高校のどっちにしよう、くらいのもので、行動範囲も生活も大きく変わることはなかった。

          受験で失敗したことと、そこからの人生について

          子どもにミッションを与えてイヤイヤと付き合う

          先日めでたく息子が3歳になった。恐らくだけど、一般的な3歳児と比べるとここまでずいぶん手がかからない子だったと思う。 病気らしい病気もほとんどしない、食べ物の好き嫌いもない、人見知りせず誰にもニコニコ近づく(防犯上まずいが)、イヤイヤ期らしいものもほぼない。 生まれた時に少し小さかったので、成長は少し遅いところもあるけれど、毎日保育園でも「全量+おかわり」と連絡帳に書かれているくらいにはご飯を食べているのでちょっとずつ追い付いてくれればと思っている。 そんな彼にも自我が

          子どもにミッションを与えてイヤイヤと付き合う

          「できない」「間に合わない」を上司に報告した方が良い理由

          仕事で、小さなチームを持つようになってからかなり時間が経った。曲がりなりにも管理職として至らない日々を過ごしているが、先日評価フィードバックで(いろいろ至らない部分を指摘されつつも)「チームの心理的安全性は高いと思います」というお褒めの言葉をいただいた。 確かに、僕のチームには他チームのチームでうまくいかなかったり、研修でちょっと成績が良くなかったりした人が回ってくることがある。そういう人も含めて僕はチームメンバーとの最初の面談で2つのことを伝えるようにしている。 1つ目

          「できない」「間に合わない」を上司に報告した方が良い理由

          夫婦の距離感

          友人に聞いてみると、家計はどちらかが管理しているか、共通の口座に生活費や家賃に使うお金や、貯蓄するぶんを入れて残りを自由に使えるようにしている、というパターンが多かった。 我が家はお互いがいくら稼いでいるのか、いくら使っているのか、いくら貯蓄があるのかを知らない。さすがにローンを組んだりいろんな申告に課税証明書が必要であったりするので凡その稼ぎは把握しているが、具体的にいくらくらい、という話をしたことはない。 月の生活費にしても、自分たちの欲しいものは勝手に買っているし、

          夫婦の距離感

          暦の上では春なのに

          毎日が寒いし、何なら週末にかけては更に冷え込むらしい。 大阪に引っ越してきてから「1階(リビング)だけはいつ人が来てもいいようにきれいにする」「生活感よりもオシャレ感を優先する」と言ってはばからなかったが、結局冬の寒さには勝てず、リビングには大学時代から使っているこたつが鎮座している。 朝、何やらうにょうにょ言っている息子を抱えてリビングに下り、朝食を作る。作り終えて戻ってくると息子はいない。否、こたつの中で丸まっている。電源は入っていないが、恐らく彼には暖かい時とそうで

          暦の上では春なのに

          息子が3歳になった

          3年前はこんなにも寒くなかったし、雪も降っていなかった。 でも、今日と同じくらい澄んだ青い空が広がっていた。 妻は計画無痛分娩だったので、前日から入院していた。午後に歩いて病院に行って、麻酔のルートだけ取ってその日はおしまい。帰るときに看護師さんから「気合い入れて朝から来る人いるんですけど、お産は一日仕事だからゆっくり休んでゆっくり来てください」と注意された。 家に帰って何をするでもなくこたつに入り、リビングの静寂が耐えられずに興味もないテレビをつけて、遠足の前の日のよう

          息子が3歳になった

          M-1グランプリとはバラエティであり、ドキュメントである

          今年もM-1グランプリが終わった。優勝は錦鯉。苦労人が優勝した時点で今年のアナザーストーリーが感動巨編になることは確定していた。 「諦めないでやってきてよかったと思います」 優勝コメントで長谷川雅紀は語った。このコメントそのものは使い古された、このような場ではありふれた言葉だ。だけど、売れずに27年間芸人を続けた50歳の人間が言うことで、その重みは計り知れないものになる。 元々M-1グランプリが創設された目的に「10年目(現在は15年目)までの芸人に出場資格を限ることで

          M-1グランプリとはバラエティであり、ドキュメントである

          21世紀初頭の冬の過ごし方(大学生編)

          なんかこんなことあったな、の殴り書き。オチ無し。 冬が嫌いだ。手はかじかむし寒いしすぐに暗くなるから。 貧乏学生だった僕は、いかに金を使わずに生活するのかを日々考えていた。 学内のサークル棟ではそれなりに広い部屋が与えられており、そこには電気ストーブがあったので、授業の合間も、授業が終わってからも用事がなくてもサークル棟に顔を出し、いつからあるのかわからないスーファミのマリオカートに興じたり、ボロボロになったろくでなしBLUESを何回目かわからないほど読んでいた。 そう

          21世紀初頭の冬の過ごし方(大学生編)