見出し画像

お皿が潤うカッパの経済学セミナー

『中山間地を生き残るための課題と戦略』大それたタイトルだが何となく抱えている危機感と不安から、自然と出てきたタイトルに沿ってセミナーを主催した。

もともと僕たちは現代社会のお金の不公平感や一方的な流れ、時には搾取ともとれるシステムに疑問を持って、問題解決の糸口として里山に移住した。環境を壊さず自然に寄り添った農業で小さなマーケットを築けば、平等なお金の循環がつくれると思って来たし今でも思っている。ただこれが、言うのは易し、やってみると課題は大きく多い。さらに里山は言わば日本の、世界の社会問題トップランナー。人口減少、高齢化、過疎、雇用も消費も少ない、交通の便が悪いうえに生活のインフラにも都市部よりお金がかかる。豊かな自然があるが、日本中に同じような山間地は山ほどある。目玉となるような観光資源はこれといってない(認識不足でしたらごめんなさい)。

そんな里山で暮らす中で、持続可能な農園を営み、元気な農産物や里山の自然を使って都市と農村を結びたい。ただし、その持続可能という部分はぼくたちが里山でやりたいことをやり続けるために経済的に自立していくことが必要不可欠。要は暮らし、事業に投資していくお金が必要になるわけです。農業の技術的な課題は個人的な努力でスキルUPしていくとして、自然を使って都市と農村を結ぶってなんぞや?

そして、それを続けていくために大切なことは?
そんなテーマにお招きした講師がヒロくん。

プロフィールはこちら。
飯尾 裕光(いいお ひろみつ)さん、1975年愛知県出身。ご両親の教育方針から、子どもの頃から電気・ガス・水道のない自給自足の生活を経験。三重県の愛農学園愛農高校在学中にオーストラリア留学。三重大学生物資源学部で有機農業を専攻。父親の経営する無添加食品、有機農畜産物、天然素材生活雑貨を製造販売する「株式会社りんねしゃ」に入社し、自社製品の「菊花せんこう」の原料となる除虫菊の栽培等に取り組み、北海道にて自社の農場を開園している。2006年から、名古屋市内でオーガニックカフェ「緑の屋根INUUNIQ」経営し、アースデイ名古屋の中心的役割を果たした。その後、津島市にて「INNUNIQ VILLAGE」をオープンし、カフェ経営や「みんパタプロジェクト」として都市住民と連携した農園を運営している。その他、東海地区最大規模のマーケットとなる「東別院てづくり朝市」を運営するなど多方面にて活躍中。

語りはフランクでユニークで、知識はひろくて深くて、ときどき急激にあやしい(笑)。ぼくらにとってはドツボのスーパーマンなわけです。

セミナーの具体的な内容は濃厚すぎるので、お伝えするのが難しいんですが、例えばA→Bという2軸の流れに主体性を持った自分軸Cを持ってブランディングしていくことが、里山での生きた方として求められているということ。

うーん、全然伝えられない・・・。

A→B
経済至上主義的
他人事の捉え方
情報処理・ロジック
これをヒロくん的にいうと人間の視点

C
社会的
自分事としての捉え方
自然からの享受、感受性が強い
情報処理が苦手
これをヒロくん的にいうとカッパ(あの昔話に出てくる伝説の妖怪)の視点
*ちなみにヒロくんは10年前にカッパの総大将にカッパが暮らせる社会をとり戻してほしいとお願いされたそうです。(夢の中)。

例えば
A→B
災害も多いし、貯水も必要だし、経済効果もあるしダムって必要じゃん。
C
とはいっても魚も住めなくなるし、川が汚れてしまうじゃん。(カッパだって住めなくなるじゃん。)

こんなニュアンスです。

ぼくとしては、ぼくたちがやろうととしている百姓という生き方をしっかりとブランディングしてA→Bの言葉に変換し、マーケットにのせるということ、と捉えています。

ダムをつくらないことによって、川が綺麗に保たれるし、経済的にも持続的な効果がうまれますよ。

うーん、確かに出来ていない…。ひと昔前はともすれば貧乏っぽいイメージや古臭い感がある百姓というワードですが、今では一回りしてカッコよくて尊敬される生き方や働き方としても時には使われます。だけど正直言って「百姓です」という言葉にはどこか説得力がない。Cの感性がある人(カッパ?w)には、百姓というニュアンスも、このどこか説得力のなさも共感してもらえるんではないだろうか。

この違和感を、しっかりと整理してブランディングし直し、A→Bという人間社会にのっける作業が必要であるということです。

そして整理したCで大きな共感をよび共有していくことで、Cのマーケットを創り出していく。

トップランナーとして、まだ誰も見ぬゴールを走り抜けるために、強固なチームとして助け合う必要性も感じています。個人の確固たるCとチームとしてのCを築いていく。

そんなチームの最強(であやしい?)コーチ、給水係(お皿の?笑)として、ヒロくんに伴走役をまたお願いします。

またセミナーを開催する予定です。ぜひ興味がある方はご参加ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?