深層筋治療主義に異議あり! (5) ---ファシアの”Plasticity”の機序まとめ---

前回まででマッサージなどの手技の最中におこる(感じる)ファシアの”PLASTICITY”(世間一般的にはいわゆる”リリース”と呼ぶもの)は何が起因となっておこるかを説明しました。今回はそれの総まとめである"Loop"(図解)の説明をしていきます。

手技療法がファシアのPLASTICITYに至る過程の図(Loop)を紹介する前に、以前私が字幕をつけ紹介したビデオ[fascia research]でも言及されていたファシアの自律性(ファシア独自で筋肉の影響を受けずに収縮する)ことを説明しておかなければなりません。

1996年ドイツ人のStaubesandとその同僚のLiが平滑筋細胞がファシアのコラーゲン線維の中に散在することを発見しました。またその論文の中でファシアには神経や血管も散在していることも発見しました。

Staubesand describes a rich intrafascial supply of capillaries, autonomic nerves and sensory nerve endings.

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