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コミュニケーションについて思ったこと

最近割と優秀(風?)なビジネスマンが集まって商談しているのにコミュニケーションがうまくいかないケースを散見します。そんな場面を見て思った事を書きます。

・自分のコミュニケーション能力を過信していないか?
『コミュニケーション能力』という曖昧な言葉を使う事で内容が曖昧になってしまいますが敢えてこのまま使います。優秀なビジネスマンは優秀なので成果を出しているのでしょう。成果を出しているので自分に自信があるのでしょう。自分に自信があるが故に自分の弱点に気づいてないのかもしれません。でも「自分のコミュニケーション能力に全く疑いを持った事がない」という人はちょっと気をつけた方がいいかもしれません。成果を出すビジネスマンの多くは行動力において優れている事が多いと思いますがコミュニケーション能力について優れているかどうかは果たして謎です。もちろん優れている人も多いでしょうが、一方で「行動力やクロージング力が高いだけで成果を出していて、コミュニケーション能力は決して高くない。寧ろ低い。」という人とも僕は良く出会います。「自分が当てはまるかも」と思ったそんな人にこのnoteは読んで欲しいです。

・自分のコミュニケーション能力を過信している人に見られる具体的行動
自分のコミュニケーション能力を過信している人に良く見られる傾向ですが、相手のコミュニケーション能力も勝手に優れているという事を前提にして商談に臨み、相手のコミュニケーション能力が低い場合は急に相手を見下しコミュニケーションの主導権を常に握り続けようとする傾向があると思います。一方が主導権を握り続けようとした時点で本来は主導権のキャッチボールであるはずのコミュニケーションという物は崩れてしまうのに、それをコミュニケーション能力が高い(と自分で思い込んでいる)人がやってしまうわけですね。結果として相手は言いたい事が言えず、伝えたい事が伝わらず、「良くしゃべる人だな」「こちらの発言を途中で遮る嫌な人だな」などとマイナスの印象を持って商談が終わる事でしょう。

・コミュニケーション能力が完璧な人などいない
コミュニケーション能力が高い人にこそ認識して頂きたいのが「コミュニケーション能力が完璧な人など世の中にはいない」という事実です。なので相手のコミュニケーション能力が低いからといってマウンティングして主導権を握り続ける事などせずに、そんな時こそじっくり相手の話を聞いて、相手の話をうまく要約してあげて、相手の言いたい事をご自身の持ち前のコミュニケーション能力の高さでシンプルな表現に変えてやり、相手の伝えたい事や頭の中をクリアにしてあげる事が大切なのです。コミュニケーションの主導権を相手に迷わず渡せる人が本来の「コミュニケーション能力の高い人」であると僕は思います。

・改めてコミュニケーション能力とは何か
コミュニケーション能力とはまず2つに分けて考える事が出来ると思います。「話す能力」と「聞く能力」です。どちらかが上手いだけではコミュニケーション能力が高いとは言えず、特にセールスという職業と良く接する僕としては「話す事」の能力は高いですが「聞く事」の能力が低い人がとても多いように感じます。この両方をバランス良く能力として伸ばす事が出来た人が初めて「コミュニケーション能力が高い人」になるのだと僕は考えます。
①「話す能力」
「話す能力」とは何か。誤解無く、過不足なく、自分の伝えたい事を伝えられる能力だと考えます。この「過不足なく」が結構難しいですよね。足りなくてもダメ、多すぎてもダメというわけです。よくいるのが「喋り過ぎて情報が多すぎて何言ってるか結論良くわからない」という人がいます。これも話す能力が低い人です。また「誤解なく」も実は難しいです。誤解というのは様々な要因によって生まれますが、よくあるケースとして「背景知識の相違から誤解が生まれる」という事があります。ちょっと難しい言葉なので噛み砕いて書きますが「コミュニケーションの当事者同士で背景として持っている知識や語彙が異なるので低い方に合わせないとうまく伝わらない」という事です。IT知識の全くない人に専門用語満載の言葉で語りかけたって伝わるわけないですよね?これは極端な例ですが「小さな差異ですらきちんと埋めていかないと誤解は生まれる可能性がある」という事です。なのでそもそも曖昧な言葉の使用は出来るだけ控えるべきですし、使うならその都度定義付けが必要になったりするという事です。例えば『コミュニケーション能力』という言葉とか。

②「聞く能力」
一方で「聞く能力」とは何か。これは一見簡単ですが実はとても難しいです。「聞くだけなら誰でも出来る」と思った人は危険です。ここで求められるのは「何を言ってるかわからない人や、とにかくたくさん喋りまくる人を相手にしてもちゃんと相手の話を遮らずに聞く能力」だからです。出来そうですか?僕はギリギリ出来ていると思いますがとてもストレスがたまる時間です。そう、聞くというのは話すに比べてストレスがとても溜まる行為なのです。話してる相手はきっと気持ちいいです。会話の主導権をその時は握れているからです。でも聞くというのは「会話の主導権を相手に渡し、それを奪う事なくじっと耳をそば立てて相手の話を遮らず、場合によっては相手の話したい事を相槌などで促して、表情でも『ちゃんと話を聞いているよ』と相手に見せて、相手の伝えようとしている事を100%純粋な気持ちで理解しようとする行為」なのです。ここまで書くと「聞く」の難しさが伝わって来たでしょうか。それでもちゃんと聞かないとコミュニケーションは成り立たない上に、コミュニケーションの当事者双方に同じ能力が求められるので、円滑なコミュニケーションはとても難しいのです。

・まとめ
『コミュニケーション能力』は曖昧な言葉ですが「話す力」「聞く力」に分けて考えるとわかりやすいように感じます。「聞く力」に自信の無い人は「相手が黙るまでこっちも黙る」を実践すると良いと思います。これがみんなが出来るようになると減るイライラが確かに存在するので、日々皆で鍛錬していきたいですよね。

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