パパ93日目 日本語教育能力検定試験

パパ93日目。日本語教育能力検定試験を受験したいと思い、資格に詳しい親切な友人にインタビューしてみました。

日本語教育能力検定試験とは?

年に1度開催される、日本語を教授する(教える)能力を測るための試験です。合格すれば、「私は日本語教育を施す一定の能力を持っていますよ!」という証明になり、就職などで役立つようです。
現在の日本において、日本語教師として活動することに関して、法的制限はないものの、日本語教授能力を証明する基準として用いられている物差しは3通りあるようです。一つは、大学や大学院で日本語教授に関する科目群を履修し専攻や副専攻として修了すること。二つ目は、各種企業・団体が提供する420時間の日本語教育講座を履修すること。最後に三つ目が、この日本語教育能力検定試験に合格することです。

なぜ育児休業中に勉強を?

育児休業中に職業能力や脳の働き、社会性を低下させるわけにはいきません。
いつまでも育児休業をしていたい、我が子と四六時中一緒にいたいのは山々です。永遠にそうしていて良いのであれば喜んでそうしたい、と私は感じます。しかしそうはいかないのが難しいところ。育児休業には必ず終わりが来ます。職業復帰が待っています。これは育児休業取得に伴う永遠の課題の一つ(男性に限った話ではないはずです)。「あまり長く育児休業をとると、その後のことが心配」という声は少なくありません(※新米パパ調べ)。
それでも1年間の育児休業取得を当然のように断行したわたくしですが、こうした点も踏まえて、育児と折り合いがつく範囲で(もちろん妻との綿密な相談の上で)、何かしら勉強するのは良いことだ、と考えています。妻も同じく。我々夫婦が子どもを育てよう、と決意した時からの揺るぎないスタンスです。
手始めにイタリア語をスタートしましたが、あくまで趣味要素が強く、とりあえず育児しながらやれるか試してみるには良いチョイスでした。そしてここから一歩進めてみようということで選択肢に挙がってきたものの一つが日本語教育能力検定試験でした。

日本語教育能力検定試験を選ぶ理由

私は英語科教諭として近年生計を立ててきましたが、中等教育機関に限らず今や学校教員が学校運営に関する各種校務(事務作業)を行うことはスタンダードと言っても良い状況で、そこに割くコストが教育へのそれを大きく凌駕することが問題視されてもいます。
私の場合、英語を教える以外にもライフワークとしていることがあり、現在の職場では一定の度合いで実現できています。それは国際理解教育と国際交流支援です。海外から日本を訪れた留学生の手助けをしたい。留学生が日本の児童生徒学生と交われば、国際理解教育のまたとない機会にもなる。そう考えています。
留学生を支援する上でこれまで幾度となく出会ってきた場面が、日本語をもっと学びたいという留学生の希望があるけれども、私には日本語教授の専門的知識が不十分でもどかしく感じる、という状況でした。日本人の第2言語習得と共通する性質の部分はありますし、私自身が海外生活の中で第2・第3言語を習得してきた経験もありますけれども、日本語教授には日本語教授のツボがあり、それを私はごく表面的な経験則でしか知らないのです。
だから、いつかきちんと学べたらと思っていました。それを、もしかしたら今、やれるのかもしれない。そう考えて思い立ちました。日本語教育能力検定試験の勉強をし、試験に合格できるだけの知識を身につければ、胸を張って日本語習得のサポートができるようになることでしょう。そうなったら素敵。

ちなみに日本語教育能力についてのこうした資格は、近々国家資格化されることが予定されているそうです。そう言った意味でも、良い機会なのでは感が増します。

これから育児休業を取得される方へ

育児休業中に職場復帰能力が失われることが心配であっても、十分に対応することは可能です。むしろ、育児能力という素晴らしいスキルは必ず他の場所でも役立ちますし、実務能力などにおいても自身のスキルセットを見直し、場合によってはスキルアップを検討する機会ともなります。ブランクを恐れるどころか、自身を見直す機会として育児休業をとらえるのも一つの手です。育児休業終了後に同僚から、ひとまわりも二回りも大きくなって帰ってきたね、と言われましょう。

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