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敗因はこの私。陵南の選手たちは最高のプレーをした。/スタムダンク 田岡茂一

スラムダンクの湘北vs陵南戦でのMVPは、陵南怒涛の追い上げを退けてダメを押したメガネ君でも、周囲の予想を遥かに上回る成長速度で随所にビッグプレーを見せた桜木花道でもなく、緻密な采配とトークでストーリーに厚みと笑いを持たせた陵南高校監督 田岡茂一をあげたい。

この試合は、まさに田岡無双。名言連発、采配ドンズバで、絶望的な点差から驚異的な粘りで安西先生不在の湘北を追い詰める。その活躍ぶりは、ライバル校の監督としては唯一完全版の表紙を飾るにいたったほど。

残念ながら、あと一歩のところで敗れインターハイを逃した陵南高校。しかし、田岡茂一最大の見せ場はこの後でした。

勝利した相手の選手を称えつつ、自チームの敗戦の責任は全て自分にあるとスッパリ言いきる。横分けおじさんのくせにインターハイを夢見るかわい気と、それを成し遂げるための覚悟と男気。

スポーツであろうとビジネスであろうとチームを率いるとはこうゆうこと。

実際には、この試合の戦犯は、どう考えてもビッグジュンこと魚住純。前試合の海南戦でのファウルトラブルの反省を全く活かせず、湘北戦でもファウルを連発。試合終盤の追い上げで挽回したかのようになってはいるが、後半戦の一番苦しい時間帯にキャプテン不在でチームを窮地に陥れた罪は大きい。俺はチームの主役でなくていい、と気づくのもあまりに遅すぎた。

それでも自チームの選手たちは最高のプレーをしたと言い、魚住バカヤロウコノヤロウとは心の底から微塵も思っていない田岡茂一。「勝ったらみんなのおかげ負けたら自分のせい」を地でいく姿に、理想のリーダー像を見ました。

ちょうど新装版ではこの陵南戦あたりまでが発売されている模様。流川と仙道のエース対決や、ゴリと魚住のゴール下の戦場対決だけでなく、ぜひとも夢見る横分けおじさん 田岡監督の活躍を要チェック!

【スラムダンク】
少年漫画の傑作中の傑作。先日まで六本木で開催されていた90年代ジャンプ展において、黄金時代の傑作揃いジャンプ作品の中で特に別格扱いされていたのが、ドラゴンボールとこのスラムダンク。通常盤コミックスと完全版両方を所持するほどに好きではあるのに、好きな漫画を聞かれて「スラムダンク」と答えるのが当たり前過ぎて躊躇ってしまうほどに超王道。ちなみに個人的に好きなキャラNo.1はビッグジュン。あの人間くささ、泥くささが天才揃いのスラムダンクキャラの中にあって一際輝く。


#コラム #ビジネス #漫画 #マンガ #スラムダンク #格言

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