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お酒造りのストーリーを見て知って味わってほしい!酒造見学もウェルカムな中勇酒造 ー 宮城県加美郡加美町のまち自慢

インタビュアーは加美町で教育事業を行っております濱本拓です。
宮城県に来てから日本酒を本格的に飲み始め、今回はお世話になっている中勇酒造の専務である中島 崇文(なかじま たかふみ)さんに会ってきました。



人生ストーリー

宮城県加美町出身。ご実家は加美町に3軒ある酒蔵の1つである中勇酒造店。高校から大崎地区の古川高校へ進学。大学は東京農業大学に入学し北海道で4年間を過ごす。
この時は「いつかは家業を継ぐのかなー」くらいにしか思っていなかったそう。
大学では加工食品全般、地域資源の有効活用を勉強。長芋の研究がメインで、お酒関係の勉強は大学時代にしていなかったようです。
いずれは中勇酒造を継ぐ予定で、お酒を作る側ではなく学びを深めるために東京の流通関係へまずは就職し、日本酒類販売株式会社で4年半勤めていらっしゃいました。資格の取得や日本酒以外の勉強もできたそうです。
その後、宮城県塩釜市にある酒造へ。6ヶ月住み込みで酒造りの勉強をし、8年前にご実家に帰られました。


このお仕事への想いとこだわり

お酒という嗜好品に誰がどんな思いで作っているのかというストーリーをプラスするため、現社長は酒蔵見学を積極的に取り入れ、お客様には作っている現場をみてもらっているそうです。
中島専務も小さい頃から案内役を任されていたそうで、そこで出会った方たちの「このお酒美味しいね」という言葉から、中勇酒造店で作るお酒に自信を持っていきました。
町視点でも考えており、酒が売れなくなると農家も困る。自分が愛した地元の田園風景を守ることにもつながるという想いを持っていらっしゃいました。

<酒造りのこだわり>
・原料の水には、蔵から6kmほど離れた採水地より汲み上げた「奥羽山系伏流水」を使用。中軟水の柔らかい水質が特徴で、綺麗で優しい酒質の源となる。
・米を水に浸して適切な量の水分を与える「浸漬」の工程で「全量限定給水」という手間が掛かる手法を用いる。この行程で失敗すると、後の工程で素晴らしい管理をしても、酒の味が良くならない。リーズナブルなものから高級なものまで全ての酒に使っている。
・日本酒の種類に応じて、適切な温度帯に分けて冷蔵管理を行っている。


今後の中勇と加美町への想い

地元に戻ってきて8年。理想とは程遠いと、まだまだ上を目指されています。
コロナの影響で海外への輸出がとても増えていて、今では輸出先が9カ国まで増えました。
インポーターの方や、購入頂いた外国の方と話をして、加美町のお酒の良さを伝えたいという熱い想いに触れる機会が増えていったそうです。
その言葉にさらに熱い想いを燃やす中島さんでした!!!


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