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【正にドク壇場】|マンチェスター・シティ×ボーンマス|22/23 プレミアリーグ第11節|マッチレビュー

前節マンチェスター・ダービを3-0と快勝したシティがホームにボーンマスを迎えた。

アウェイに乗り込んだボーンマスは非常に難しい戦いを強いられることに。後ろに下がっても、前に出てもシティの攻撃を止められない状況に…

それでは簡単ではありますが試合を振り返っていきたいと思います!

▪️[5-2-3]ブロック粉砕

ボーンマスは後方5バックでシティの攻撃を待ち受けた。[5-2-3]のローブロックを自陣に形成。

その為シティは悠々とボーンマス敵陣に前進し高い位置でボールを保持する時間が多く与えられる展開に。ボーンマスが自陣で形成した[5-2-3]ブロックをどう崩していくのか?そして長いカウンターをどう防いでいくのか?という2点を解き明かすような前半45分となった。

シティはボール保持すると後方の陣形を[3-1]に設定。いつもだったら後方を[3-2]で5人のボール配給役を設けるが、この試合は1人減らした陣形となった。そこに隠されたペップの思惑は?

シティは後方でボールを持つと右SBのカイル・ウォーカーが高い位置に上がり、右WGに入ったベルナルドをよりインサイドに、よりフリーマンのようにプレーさせるように。左の幅は左WGのドクが務め、左ハーフスペースにはコヴァチッチが立った。トップのハーランドの下にはアルバレスが立ち、全体の配置を[3-1-5-1]の様な陣形となってボールを保持していった。

可変した3バックがボールを持つと中盤のロドリに加えて、コヴァチッチ、アルバレス、ベルナルドが積極的に中盤に落ちてボールを引き出す。それにより、シティは後方-中盤に7vs5の状況を作り出して、ボーンマスの中盤より前の選手たちに迷いを与えて、プレスのズレを作り出してファイナルサードへ侵入していった。

シティはボーンマスの中盤を越えるとサイドからの攻撃でゴールへ向かっていった。右サイドは右SBウォーカーがワイドにボールを受けることでボーンマスの左WBケルケズを引きつけてその背後へボールを流し込み、3バックの脇からペナルティエリアへ侵入。

逆サイドの左からは左WGドクのドリブル力を活かして突破。左ハーフスペースでコヴァチッチがボールを前向きで運んでボーンマスの右WBアーロンズを釣り出してドクへボールをリリース。これによりドクには1vs1の舞台が提供。この試合のドクは1vs1では決して止められないクオリティを披露。何度も質でボーンマスのDF陣を上回り左サイドから何度も何度もゴールを演出して見せた。

最後はゴール前に多くの人を割いて時間とスペースを消し去れりシティのゴールチャンスを奪い取ろうとしたボーンマスだがそれは無惨にも無効化された。

前半30分までは何とか耐えていたボーンマス。しかしその後前半が終わる15分であっという間に3点の差をつけられハーフタイムのロッカールームへと帰ることに。

▪️ボーンマスのプラン変更も…

3点のリードを許したボーンマスは得点を奪うべく後半からプラン変更。ローブロックで守ってカウンターを仕掛ける戦術は捨て、ハイプレスを仕掛けた。ボール保持ではシティの4バック脇からの侵入で積極的にゴールへ向かっていった。

後半開始早々決定機を作り出した。ボールを保持すると両WBは高い位置に上がり5トップに。後方は3バックと2CHの[3-2]を形成してボールを保持。シティのボール非保持の際の最終ラインは4バック。後半2分ボーンマスは後方[3-2]でシティのプレスを左サイドに集めて、そこから一気に右サイドへボールを展開。

駆け上がった右WBアーロンズが左SBアケを引きつけてポケットへ走り込んだ右IHのクリスティーへボールが流し込む。ボールを受けたクリスティーはペナ脇からクロス。それに合わせたFWソランケがニアで合わせてシティゴールへ流し込まれた。

しかしVAR判定の結果オフサイドに。シティのお株を奪うかのような[3-2]ビルドアップからのポケット侵入を見せたボーンマス。このゴールが入っていれば僅かな望みの光ももう少し広がったかもしれない。

得点はならなかったもののボーンマスは前半とは打って変わってボール非保持でも攻撃的なアクションを見せていった。

シティが自陣最終ラインでボールを保持するとハーフコートマンツーマンでプレス。リスクをかけた積極的なプレッシングからシティ陣内でボールを奪えるシーンも作り出せるようになったバーンリー。

しかしシティもGKのエデルソンを積極的にビルドアップに参加させることでバーンリーのハーフコートマンツーのプレスのズレを作り出していく。またレイオフやポジションチェンジで人基準にプラン変更したボーンマスのプレスを交わしていった。

そして63分シティがこの日4点目となるゴールをゲット。後半から入ったフォーデンがドクのパスからフィニッシュ。

▪️おわり

4点目を奪われたボーンマスは諦めずにシティのゴールへ向かっていった結果1点を返した。しかしシティの攻撃は緩むことなく更に2点を加えてシティが6-1の大勝でリーグ戦3連勝。暫定ではあるが首位の座に立ち、ロンドンの2チームにプレッシャーをかける結果となった。

この日1得点4アシストと大暴れした左WGドク。分かっていても相手の対応を上回るスピードとドリブル力を見せつけ大差の勝利の大きな要因となったドク。正にドク壇場の活躍でホームサポーターを大いに喜ばせた。

さぁシティの次節のリーグ戦の相手はチェルシー。非常にハイレベルな試合が見れるはず。今から本当に楽しみだ。


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