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【言えない】5人に1人いる、HSPのレイヤーさんに対する配慮について

HSPが時々話題になっていて、SNSなどで目にすることが多くなってきました。

ただ、HSPに対する知識というのはなかなか知られていないと感じています。

HSPのレベルは3段階に分けられ、5人に1人のレベルで存在し、病気ではなく気質ということも知られていないのではないでしょうか。

先日HSPについてのアンケートを取りました。

上記のように、HSPのレイヤーさんは多いです。

中レベル程度になるとコスプレ活動に支障もきたし始め、気軽にコスプレできないということも出てきます。

では、HSPのレイヤーさんに配慮することはできないんでしょうか。

5人に1人いる、HSPのレイヤーさんに対する配慮は何ができるか

HSPのレイヤーさんは気配りが本当に上手で、見えないところで疲れています。必ず1人の時間を作ってあげてください。

人がいるとHSPのレイヤーさんは気を遣い、自身のことを後回しにします。
人一倍敏感アンテナを張っているので、なかなか理解に至らない部分もあるでしょうが、さりげなくあなたからも気を遣ってください。

HSPとは

英語では、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)といい、「ひといちばい繊細な人」という意味で、この頭文字を取ってHSP(エイチエスピー)と言います。これは90年代のはじめ、繊細な人についての研究をはじめたエレイン・アーロン(Elaine Aron)博士によって付けられた「人の気質」を表す名称です。
アーロン博士によると、人口の約20%の人はHSPだといいます。また、人に限らずコバエ、鳥、魚、イヌ、ネコ、馬、霊長類など、100種類以上の動物に同じ気質が見られることから、「繊細さ」は生きとし生けるものすべての生存本能「生き残るための戦略のひとつ」であると考えられています。
ですが、こうした気質を持つ人は職場や家庭など生活の中で気疲れしやすく、生きづらいと感じている方が多いのです。(新宿ストレスクリニックより引用)

HSPとは、「ひといちばい敏感な人」という意味です。

HSPは5人に1人は必ずいます。

生物であれば同じ気質が見られます。これは生存戦略のひとつと考えられますが、とにかく気疲れしやすい、生きづらいと感じています。

下の動画が分かりやすいので、HSPで困っているレイヤーさんは見てみるのをおすすめします。

HSPの方は、周囲の状況にとても敏感です。
アーロン博士によると、HSPには「DOES(ダズ)」と名付けた4つの特性があるといいます。

【Depth of processing】考え方が複雑で、深く考えてから行動する
一を聞いて、十のことを想像し、考えられる
調べ物をはじめると深く掘り下げ、その知識の広さを周りに驚かれる
お世辞や嘲笑をすぐに見抜いてしまう
物事を始めるまでにあれこれ考え、時間がかかる
その場限りの快楽よりも、生き方や哲学的なものごとに興味があり、浅い人間や話しが嫌い
【Overstimulation】刺激に敏感で疲れやすい
人混みや大きな音が苦手
友達との時間は楽しいものの、気疲れしやすく帰宅すると、どっと疲れている
映画や音楽、本などの芸術作品に感動して泣く
人の些細な言葉に傷つき、いつまでも忘れられない
些細なことに過剰なほど驚いてしまう
【Empathy and emotional responsiveness】人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい
人が怒られていると自分のことのように感じ、傷ついたり、お腹が痛くなったりする
悲しい映画や本などの登場人物に感情移入し、号泣する
人のちょっとした仕草、目線、声音などに敏感で、機嫌や思っていることがわかる
言葉を話せない幼児や動物の気持ちも察することができる
【Sensitivity to subtleties】あらゆる感覚がするどい
冷蔵庫の機械音や時計の音が気になってしまう
強い光や日光のまぶしさなどが苦手
近くにいる人の口臭やタバコの臭いで気分が悪くなる
カフェインや添加物に敏感に反応してしまう
肌着のタグなどチクチクする素材が我慢できないほど気になる
第六感がはたらき、よく当たる

この他、絶対的に一人の時間が必要な人、子供のころ親や先生に「繊細」「人見知り」と評価されやすかった人もHSPの可能性が高いといえるでしょう。
しかしながら、アーロン博士は4つのうち1つでも当てはまらない人はHSPではない、と定義しています。例えば、4つのうち3つに当てはまっていたとしても、1つはあまり当てはまらないと感じるなら、あなたは「HSP=人一倍繊細な人」ではなく、性格的に「内向的な人」の可能性が高くなります。(新宿ストレスクリニックより引用)

・考え方が複雑で、深く考えてから行動する

・刺激に敏感で疲れやすい

・人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい

・あらゆる感覚がするどい

こんな特徴があり、4つ全てに当てはまっているとHSPで、それ以外はHSPでないとされます。

診断できるクリニックが非常に少なく、HSPのことを知らない人も多いので、HSPの人は日々生きづらさを抱えています。

HSPとは病気ではなく気質

HSPという名前だけを聞くと何かの病気と思われがちですが、これは病名ではありません。
HSPの繊細さや敏感さは生まれ持った「気質」です。気質とは、その人が生まれながらに持っている感受性や気分の傾向などを指す心の特徴で、環境などに影響される性格と違って後天的に変えることはできません。
HSPは非HSPの人と比べて、脳内の神経が高ぶりやすい傾向にあります。
ストレスを感じやすいHSPの人はもともとストレスを処理する「扁桃体」が活発で、不安や恐怖を感じ取りやすいのです。さらに、激しい感情などが起こったときに分泌される「ノルアドレナリン」や、俗にストレスホルモンとも呼ばれる「コルチゾール」も非HSPの人に比べて分泌されやすいため、さまざまなことを警戒し敏感に反応してしまいます。(新宿ストレスクリニックより引用)

HSPは気質です。

生まれ持ったもので、生涯変えることはできません。

気質なので薬なども出ません。なので、診断されたからどうこうできるものでもないです。

脳内神経が高ぶりやすく、人よりストレスを感じやすいです。偏桃体が活発に働き、ストレスホルモンの分泌も盛んなのが特徴です。

HSPは発達障害とは違う

HSPはADHDや自閉症スペクトラムとは違います。

大きな違いはHSPは気質であること、発達障害は障害として診断されるものです。


特徴としては言語性優位、感覚過敏など重なる部分もありますが、全くの別物です。

発達障害については下のリンクから見られます。

HSP高スコアとアスペルガー持ちの筆者の例

HSP高スコアとアスペルガー持ちの筆者の例だと、

接する相手が人じゃないと安心する
1人のときが何より楽
美しい自然や芸術に心動かされ、1日中想いを巡らせる
落ち着いた環境が好き
毎日あらゆるとてつもない刺激に襲われる
なんなら生きているだけで疲れる
脳だけの存在、あるいは電子体になりたい

こんな思いで生活しています。

正直とてつもなく生きづらいし、通勤通学とか嫌でたまらないし、集団生活には馴染めない。自然やネットが唯一の親友です。

人の役に立ちたいという思いは人一倍で、悪意や浅はかな考えを嫌います。
罪悪感を持ち、自己肯定感が低く、「自分はなんで○○なんだろう」「自分なんか○○だ」「自分は人に○○と思われているんじゃないか」などと思考を巡らせています。

落ち着いた環境で紅茶やアロマの香りを楽しんだり、読書をしたり、ネットサーフィンをして熱中したかと思えば画面の見過ぎで頭痛が起きたりと、そんな生活を送っています。

蛇足ですが、こういった文章を書くのにもひたすら思考と推敲を重ね、軽く頭痛が起きながらも、同じ属性のレイヤーさんにとって参考になる文章を書こうと躍起になっています(多分後でどっと疲れが押し寄せると思います)。

HSPの人はうつ病を発症しやすい

似たような症状が現れるHSPとうつ病。
うつ病によく見られる、「眠れない」「疲れやすい」「気分が落ち込む」「自信が持てない」などの特徴がHSPにも見られるためです。大きく違うのは、うつ病にはそれらの特徴に合わせて「自殺願望」が加わること。
また、以前は違ったのに物事の感じ方が変わり、落ち込みやすくなったという人はうつ病の可能性があります。HSPは生まれついての気質なので、“以前”が存在しません。
(中略)
HSPの人は、学校など幼少期のコミュニティでも生きづらさを感じています。社会人になって組織の中で働きはじめると、さらにその辛さが増していくでしょう。
もともと脳内に高すぎるほどのアンテナを張ってあらゆる情報を感じ取っているHSPの人にとって、複数の仕事を短時間で達成するよう要求されることはこれ以上にない負担です。パニックになってミスが増えたり、人一倍強い「頼まれごとを断ってはいけない」という思い込みで仕事を抱え込んだりしてしまうことも。
何より怖いのは、「生きづらいのは弱い人間だから」と自分を責めてしまいやすいところです。こうした気持ちは時を追うごとに睡眠障害やパニック症状へとつながり、やがてうつ病へと進行してしまう可能性があります。(新宿ストレスクリニックより引用)

HSPの人は生きづらさを感じています。

HSPは元々感受性が高いという特徴を持っているので、眠れず、疲れやすく、気分が落ち込み、自信が持てないという人が多いです。

人に合わせようとして無理をしがちで、更に自身を責めやすいという傾向にあります。

よってうつ病を発症するひとつの要因となり得ます。

HSP持ちレイヤーのあなたへ

日々お疲れ様です。まずはご自愛ください。

コスプレは正直言ってあなたの心身に負担をかけるものです。
周りの話し声、光、匂い、音、衣装やウィッグ、慣れない靴、ひたすらに多い荷物。ストレス要因はいくらでもあります。

それから相手の話に合わせようと、テンションに合わせようと、空気を読もうと必死になるでしょう。そして、どうしてもそうならざるを得ないという思いに至るかもしれません。

しかし、周りの人は気付いてくれず、気遣って貰えないと思います。

それはあなたが人一倍敏感だから。あなたが先に気付いてしまったんです。これはもうしょうがないです。


ですが、あなたのような人は意外と多いです。筆者もその1人です。

レイヤーさんの中にも確実にいるので、そういった人たちと交流を深め、共感することで安心するでしょう。

そしてなによりあなたが1人になる環境が大事です。

1人になったら、あなたがリラックスできるもので背伸びしてください。

日々ストレスを溜めがちなあなたは、リラックスしていいんです。

頑張っているあなたには、休養が必要です。

休養したら、頑張らない方向で生活を再スタートしましょう。

HSPの過敏対策

環境音に対する過敏対策は耳栓を使うといいです。

また、デジタル耳栓なども効果があります。ただしHSPの人は、人の声が聞こえると委縮してしまうこともあるので、フィット感の良い耳栓をおすすめします。

当ブログでは過敏なレイヤーさんにおすすめしているスキンケアがあるので、ぜひ下のリンクを参考にしてください。HSP持ちの筆者が効果を感じたものがあります。

蛇足:倒れがち、疲れがちな筆者に支援してくださいませんか

これは本当に蛇足なんですが、10月末現在の筆者は倒れがち、疲れがちです。

平日はWebサイト制作の学校に通学し、通学した知識や経験を当ブログや筆者の将来に役立てる思いです。

しかし、預貯金が底をつき始めており、かといってHSP高スコアとアスペルガー持ちの筆者ですので、働くという選択肢が容易に取れません。

HSPなので人に直接頼むということもできず、困っています。

なので、この場を借りて支援をお願いしたく思います。


あなたのサポートが、HSPで発達障害な私にとってとても励みになります。これからも有益な情報を届けていける原動力になります。 筆者はWebマーケ系の就職を目指しており、そこでの経験を生かしてコスプレ業界に携わりたいと考えております。