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【記事】トーマス・トゥヘルにとって特別な"クラシカー"


—— 以下、翻訳 (『90min』記事全文)

バイエルン・ミュンヘンの監督に就任したばかりのトーマス・トゥヘルだが、ブンデスリーガでの最初の大きな試練として、かつての所属チームであるボルシア・ドルトムントに直面している。

1. よく知る相手

ドルトムント監督時代のトゥヘル

今週土曜日日本時間25時30分、バイエルンは第26節でボルシア・ドルトムントを迎え撃つ。順位表では、両チームの差はわずか1ポイントで、エディン・テルジッチ率いるドルトムントが有利な状況だ。ユリアン・ナーゲルスマンの解任など、バイエルンのシーズンは予想以上に複雑だが、チャンピオンズリーグやブンデスリーガ、ドイツカップなどのタイトルはまだすべてが可能である。

2015年から2017年までルール地方で指揮を取ったこのドイツ人戦術家は、ドルトムントでの特筆すべき活躍により、ヨーロッパでその名を轟かせてきた。ドルトムントの指揮官として63%の勝率を誇る彼は、実際、ドルトムントの歴史上最も成功した監督である。

2017年のドイツカップでフランクフルトに勝利したことは言うまでもない。もし、在任期間の最後が惨憺たる結果に終わっていたとしたら、トゥヘルが前所属クラブにリベンジしたいと思うのは間違いない。それ以来、PSGとチェルシーで、彼にとって多くの水が橋の下を流れてきた。

2.どんなスタイル?

手持ちのチームに素早く適応できる、柔軟な監督であることを示す絶好の機会だった。その証拠に、チェルシーでは3-4-3のフォーメーションを選択し、リース・ジェームズとベン・チルウェルのスペースを確保するためにアスピリクエタをCBに配置換えしている。

この戦術で2021年のチャンピオンズリーグ、UEFAスーパーカップ、FIFAクラブワールドカップを制したことから、トゥヘルがこの選択肢を繰り返す可能性はある。アルフォンソ・デイヴィスとジョアン・カンセロがサイドにいることで、トゥヘルは、自分のプレースタイルを補完するプロフィールを手に入れた。

攻撃面では、以前ティモ・ヴェルナーがブルーズで見せたように、サディオ・マネの動きでスペースを作ることができるだろう。バイエルンが歴史的にトーマス・ミュラーを10番とする有名な4-2-3-1に慣れているとすれば、トーマス・トゥヘルがドルトムント戦でこのシステムを再編成する可能性は非常に高い。

3.選手の復活

ご存知のように、監督が新しいクラブに着任すると、苦戦していた選手が復活することが多い。特にトーマス・トゥヘルはそうだ。最近、チェルシーで指導者となったリュディガーやコバチッチのように、苦戦しているように見えた選手たちを完全に復活させたのだ。

ドイツメディアによると、多くの選手がナーゲルスマンの傲慢さに悩まされていたという。また、理由は必ずしも明らかではないが、プレーしなかったり、ほとんどプレーしなかったりした選手もいる。昨夏に契約した元アヤックスのライアン・フラーフェンベルフは、これまでブンデスリーガで15試合にしか出場していない。

トーマス・トゥヘルの加入で、バイエルンの選手たちは皆、同じ方向を向いている。サディオ・マネ、セルジュ・ニャブリ、レロイ・ザネ、トーマス・ミュラー、ジャマル・ムシアラの5人が、分担して出場することになる。そして、チュポ・モティングも忘れてはならない。

特にこの分野、攻撃的な前線で、トゥヘルは最も難しい選択を迫られることになる。それ以外のイレブンでは、バックボーンに大きな変化はないはずだ。

4.ドルトムントとの天王山

バイエルンは今シーズンリーグ戦で押され気味で、ドイツサッカー界の覇権を取り戻せずにいる。トゥヘルを起用したことで、チャンピオンズリーグを6度制覇したバイエルンは、ホームで再びその輝きを取り戻したいところだろう。

▼元記事
https://www.90min.com/fr/posts/bayern-munich-borussia-dortmund-un-klassiker-special-pour-thomas-tuchel-1-04-202

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