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嘆きの日々

映画館に行けなくなった。一時的な気持ちの問題だと思う。理由はおおきくわけてふたつ考えられる。ひとつはTOHO日本橋という、通勤圏内の便利な映画館がクローズしていること。年明け早々に天井がはがれた?らしく、すべてのスクリーンチェックを行うため1か月以上営業休止している。別にメインの映画館ではないが、仕事の合間に「今日はなにをみようかな」「TOHOでやっていないのか、じゃあ渋谷か新宿で」「イクスピアリでもいいか」なんて検索していたのだが、いまはファーストチョイスがなくなってしまったゆえに、次のステップへ進む気力がまったくない。ふたつめは1月にみた「雪の華」だ。この日は「ライ麦畑の反逆児/ひとりぼっちのサリンジャー」と2本立てで予約していたのだが、1本目「雪の華」の合わなさが天元突破脳みそを吐きそうになるという初の体験。申し訳ないと内心謝りながら開始40分で退出し(新記録)意味不明なダメージに包まれたまま友人と合流、夕食をたべて体力を回復した。もちろんサリンジャーには行けなかった。先日、仕事の研修が恵比寿だったので、意を決して恵比寿ガーデンシネマにとびこみ「天才作家の妻」をみた。上映5分前で、内容も全然知らなかったけど、とてもよかった。照明が絞られる瞬間、久々の感覚にちょっと泣きそうになった。見終わって、私は映画館が好きだなぁ、とあらためておもったのである。

奇しくも今日はアカデミー授賞式で、映画界、映画ファンが幸福に包まれる日でもある。はやくリハビリを終えて映画館に復帰したい。そう願ってやまない。

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