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プロジェクト・オブ・ライフ



能町みね子さんの「結婚の奴」先月入手して読んでいます。もう3巡目くらいだけど毎度新たな発見があるので、いい本だな~と。彼女の作品では「お家賃ですけど」がダントツ好きな本で、結婚~はそこに並びそう。もともとサムソン高橋さんの本を集めてたのでひいき目もあるかもしれない。

サムソンさんは「世界一周ホモの旅」「ホモ無職、家を買う」とかサイコーです。ひとは経済的自由を手に入れると輝けるお話。


先日国勢調査が届いたので世帯やら家族やらについて考えることがあり、グルグルしていました。私は結婚制度はあまり好きではなく、戸籍は撤廃してほしい、事実婚ならいいかも~なんてのたまってたけれど、実際同性婚やパートナーシップ制度が現実化してくると腰がひけるタイプ。経済的自由を手に入れるための協力はするけれど恋愛や人間関係を縛られたくない。オープンリレーションシップがよくない?といういいとこどりタイプなので、男女またはその中間のどんなひとと一緒になっても楽にゴールインはできない気がします。

正直、恋愛ぬきで世帯をもったっていいんですよね。子を産み育てる、次世代に財産をつなげるのは世の定めだなんていう考えは時代錯誤。もちろん子孫繫栄は大事だけれど情報過多で便利が過ぎた時代には「もう少し肩の力をぬいて生きたい」ひともいるわけで、昔は家族の鋳型にはめられていたひとたちがやっと自由を求められる環境に置かれたとしたら、その権利をつみとることはできないです。

そして、「常識」に抗い続け、「効率のための結婚」をした著者が、
「私はこの形態を、自分と夫(仮)の力で作り上げたのだ。自信を持っていい」と断言する。この一文が、強く胸に響いた。


冒頭にリンクした久保みねヒャダブロスの記事にでてくるヒャダインさんの「自分婚」が素晴らしい。たしか結婚指輪も自分で選んで購入して嵌めてたんじゃなかったかな。「1人としての強度を高める」という概念、大事です。あなたもわたしもひとり、要は他人ですから。


能町みね子さんとサムソン高橋さんが同居をはじめるきっかけを語る記事がすごくいいです。「経済と精神の効率のために結婚したいので、お互いに何も期待しない関係性がいい」なんて、なかなか出てこないセリフ!

私自身まだ人生の折り返し地点なので変わることもあるだろうけど、おふたりのようなノリでやっていきたいな。


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