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【ドイツ事情】割れた食器は幸運をもたらす!? #457

※ 音声はコチラ↓ 

Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。


通常ドイツ事情については毎週水曜日にお話しているのですが、昨日は関係代名詞の説明と「チョコレートとドイツ人」という番外編を出しましたので、今日、ドイツ事情についてお送りします。

このところ11の幸運をもたらすもの(人)理由や起源について説明しています。

第452回では「毒キノコが幸運のシンボル?」というテーマでお話し、11のうち7つまでの説明が終わりました。


今日は、11の幸運をもたらすもの(人)のうち最後の4つについてです。

テーマは「割れた食器は幸運をもたらす!?」となります。


まずは「流れ星」Sternschnuppen についてです。

「流れ星」Sternschnuppen
https://www.photo-ac.com/

理由は、流れ星を見ることはなかなかできないので、大きな魅力を感じてしまうからのようです。
これは日本でも同じですよね。
流れ星が流れる間に願い事をすることができるのも同じです。
ただし、具体的に何を願ったかは人に言ってはいけません。
人に言ってしまうと願いは叶わないので気をつけましょう!


続いて「煙突掃除人」Schornsteinfeger です。

「煙突掃除人」Schornsteinfeger
https://pixabay.com/de/

煙突掃除人に出会ったり、彼に触れたりすると、幸運が訪れるとされています。
この迷信は過去の時代にさかのぼります。中世には家屋がまだ木と藁で建てられており、火事の危険性が高かったためです。
煙突掃除人が定期的に点検に来ることで、火災のリスクが最小限に抑えられ、それが幸運をもたらすと考えられていました。


次は「割れた食器(陶器)は幸運をもたらす」 Scherben bringen Glück ということわざです。

Scherben bringen Glück
https://www.photo-ac.com/

ドイツではコップやお皿を割ってしまった時、このことわざがよく言われます。
理由や起源は、はっきりとは分かっていませんが、かつては食器が割れる音で悪霊を追い払おうとしたようです。
ですから、今でも洗礼式のたびにシャンパンの瓶が割られたり、結婚披露宴で陶磁器が割られたりするのも不思議ではありません。

ただし、鏡が割れた場合は注意が必要です!なんと7年間不運が続くと言われています。
その理由は、鏡はそれを覗き込んでいる人の魂を表しているとされ、それが癒されるのに7年かかると考えられているからです。


最後に紹介するのは「木をノックする」Auf Holz klopfen という表現です。

Auf Holz klopfen
https://pixabay.com/de/

木を3回ノックすると幸運が訪れるとされています。
この風習は鉱業や海運業から始まったと言われており、当時は非常に実用的な理由があったとされています。たたくことで木材の品質を確かめたのです。
木が明るい音を立てた場合、それは良好な状態でした。もし鈍い音がした場合、木は腐って不安定である疑いがありました。


いかがでしたか。
どのような感想を持たれたでしょう?


それでは、このあとも素敵な1日を!
Einen schönen Tag noch!
Tschüs!

【参考HP】



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