マガジンのカバー画像

5年生存率30%の男 〜肺癌宣告から〜

168
気楽に受診した人間ドック… その結果、タバコも吸わないのに肺癌宣告となり、そのドタバタ含め、自分の感情や思いのままに記録しています。
運営しているクリエイター

記事一覧

なんとこのかた初のPCR検査…

タバコも吸ったことがないのに、人間ドックで肺に白い影があって、2~3cm台ということで、急遽総合病院で観てもらうはめになり、その後、治療方針、CT検査と続き、明日から実際に肺からの検体採取の手術の前日(実際は前々日)確認ということで、再度CT検査、心電図、採血、問診等の後、初のPCR検査… これだけコロナ禍であったもののPCR検査は初受診… いや~、「鼻の右と左、どちらにしますか?」って聞かれても、「お好きな方をどうぞ!」としか答えられず、結局右に… 結構鼻の奥に綿棒を差

転職前の休暇消化が吹き飛んだお話 その1

教訓:会社の健康診断はあてにならないよ、行くなら人間ドックに行くべし転職に向けて10月31日付けで今所属している組織を早期定年退職にて離れることを、一月半前の9月15日に表明しました。 業務引き継ぎ他、色々ありますが、まずはスッキリとニコニコ円満退職のため、最後に身も心もリセットすべく、5年ぶりに人間ドックを受けてみようと思った次第… 今は胃カメラの方が人気があって、多くのクリニックのページを見ても、スケジュールはかなり後じゃないと無理でした。 仕方なく、胃カメラを諦めバ

転職前の休暇消化が吹き飛んだお話 その2

9/30総合病院へ総合病院も初診は、治療方針と血液検査程度… やはり人間ドック側から提供された画像を見て、先生から治療方針を聞かせてもらいました。 治療方針は以下のとおり。 次回は10月4日に造影剤を入れてCTスキャンで細かく見るとのこと。 その後、治療方針で来週2回… そして、スキャンの結果次第で、検体採取のための2泊3日の入院らしい… いや~、人間ドックも気分的に考えていたので、今になって思うと、やっててよかったのかと… とはいえ、タバコも吸ってないのに肺がん疑いとは

転職前の休暇消化が吹き飛んだお話 その3

いよいよ入院わたしにとって病院への入院って、高校入学のときの盲腸の手術以来、40年ぶりなので、緊張するね♪ 看護婦さんが優しくて、少し安心した… 色々と入院時の注意点をお聞きし、6人相部屋の手前右側のベッドでした… それにしても同じような生検の手術が明日午前中に6件も入っているらしく、そのうち2件目で、9:30スタートらしい… いや、それは間違いのようでCTガイド下肺生検はトップバッターの9時開始とのこと… それにしても57歳の誕生日前に、このざまか~♪ 人生いっぱい

転職前の休暇消化が吹き飛んだお話 その4

何とか退院&怖いもの見たさそして入院最後の食事… 自宅に無事生還… シャツを着替えたついでに、刺された背中を拝見… CTで撮影しながら、背中から生検に使う大きな針を肺にめがけて刺すわけなので、通常の手術のように施術したところを縫うわけでなく、針を引き抜いた後に、先生の指で抜いたところしばらく押され、その後は絆創膏… いや、生検中は「もうだめ」感があったけど、外見上は絆創膏1枚って、凄いことで… これもCTのなせる近代医療なんですね~♪ 大学病院だけあって、手術後にも「

転職前の休暇消化が吹き飛んだお話 その5

教訓:世の中、何故、これからという時に大変な試練を与えてくれるのだろうか…もう神も仏もブッダもキリストもムハンマドも信じない… 今回ばかりは、わたしには無理です… 生検の結果、肺腺癌と診断されました…10/28 生検結果今日は前回CTガイド下肺生検の結果等がわかる検査日。 検診の前に、生検手術での影響確認で、呼吸機能検査と心臓超音波検査を行いました。 呼吸機能検査検査用の機械に、息を吸ったり吐いたり止めたりを行って、肺の機能をはかる検査のようです。 一つの検査をするのに

転職前の休暇消化が吹き飛んだお話(合体版 その1〜5)

早期定年退職 ~退職日を終えました~

本日、長年勤めてきた組織を57歳の誕生日の14日前に早期定年退職いたしました。 本当は気の利いたことを最後の挨拶として語りたかったけど、最後は肺腺癌の宣告受けた吐露と、今の働き盛りの人たちに、自分の健康に過信せず、会社の健康診断を当てにせず、ぜひ人間ドックに年に1回行くように、まるで過去の自分を諭すように口から言葉が出てきました。 わたしの場合、今回本当に、転職を決めていなかったら、まだ人間ドックに行ってなかったと思われるので、近い将来、もっと悲惨な状態での発見になってい

今の自分は、もう過去の自分とは違うのだろう…

少し長く生きられそうです昨日は肺腺癌の宣告後、初めて病院に行きました。 転職先が受け入れてもらえるのか、わたし自身、正直未知数でわかりませんでしたので、その確認まで治療を保留したい旨、宣告時に担当医に伝えていて、そのために、その後の対応を含め土曜日の診療の貴重なお時間をいただいて、今後の治療の方向を決めることにしていました。 また、昨日、あらためて担当医が一番心配されていることは、癌が肺の背中側の末端にあって、それが内蔵を守るために一番内側にある膜とギリギリのところにあり、

前職同期との他愛もない話

前職退職日に、たまたま入社のときからの同期が同じ職場に一人居て、今は関連団体に転籍した奴だけど短いけど話をした… 人間55歳あたりを過ぎると、とにかく仕事でも何でも良いので、適度に身体を動かしていないとボケが早くなるという話題だった… 確かに転職前にわたしの場合は不幸な中でも病院に通っていたので、 休暇消化で何もしていないわけではなかったけど、やりがいをなくして何もできない状態だったら、直ぐに人間はボケるんだろうと思った… その意味で、わたしの前職では、定年退職後直ぐに

昨日、癌の転移がないか検査に行きました…

癌が他に転移していないかの確認のため本当にわたしの周囲のみなさんのご協力を得て、昨日11月11日(金)に、PET検査とMRI検査を受けに行くことができました。 総合病院と提携している北新横浜駅近くにある「ゆうあいクリニック」というところでした。 この結果は、17日(木)に呼吸器外科の先生から知らされるでしょうし、その後の片方の肺の1/3切除の日程、入院日なども決まってくるとお思います。 まずは転移が無いことを心から祈るばかり… このクリニックも患者の大半はご老人でした

まだまだわたしは鼻垂れ小僧…

大阪で大変お世話になっている学術学会の関西研究部会の方からリンクドインで誕生祝いのメッセージをいただいた。 先月もリモートで研究部会参加を狙っていたけれど、色々と病院の検査などで参加できなかったことや、結果的に癌の宣告を受け、しばらく大阪にも行けない可能性が高いことも伝えた… でも大阪からは、わたし以上に悲しい知らせが返ってきた… その方の奥さんが4年前から大腸がんで、先月旅立たれたばかりだったそうです… しかも5回も手術をなされ、それでも直前まで元気だったそうです…

まだ生きられそう…

不安は募る実のところ、癌の宣告を受けてからというもの、その前後から何となく頭が重く、感覚で言えば熱が出る一歩手前のようで、それでも実際に体温計で測ると熱は無いという感じでした… また、色々と作業をやったりしているときに、何をしているのか忘れていたり、話の途中で言葉が思い出せないなど、最近不思議と慌てることもありました… これらはきっと肺癌が脳に転移している兆候なのかもと感じており、先週11日にMRI検査とPET検査を行ってからも、妙に気分が優れず、きっとまた悪い知らせを耳

すがる想い

自己実現人間、希望や願い、そして夢… 自己実現を目指すための努力というのは高尚なもの… マズローの欲求5段解説ではないけれど、自己実現を目指せる人は実は恵まれた人なんだと、こころからそう思うようになった… マズローの欲求では低次のものは生理的欲求だけど、それよりも生きるか死ぬかが問題になった時、やはり自己実現どころではなく、まずは生きることに主眼が置かれ、一日でも良いから生きたい思いが強くなった… 死への恐れが強い反面、それとは別に死への親しみも実は湧いてくる不思議…