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佐藤大和著(2015)『ずるい暗記術』ダイヤモンド社

図解版を先によむと理解度がはやかったです

アマゾンでクリックする際に、本書と同時に図解版もポチッとしてしまい、先に図解版を読み終え、その後にこの本を読みました。

内容的には、自分の頭の中に構成されていく「知識の図書館」についての内容が、本書から図解版の方がややわかりやすくというか整理されている程度の、細かなところの記述の違いがある程度で、大きな改変は無いようでした。

以下は、2019年の図解版のレビューなのですが、この2015版も同様です。

これまでの学校などで教科書や授業で教わった内容をもとに、参考書などで、さらに詳細に理解し、最後に問題集で問題を解いて確認する一連の学習では、かなりの理解と労力を要します。

ここでは、短期間に脳内の記憶に焼き付けることで、最終的に問題として問われるその傾向を把握し、対策として必要とされる導き方を会得し、それらを通じて知識として知るべく内容を定着させるという逆の手法を提示しています。

問題集などで理解度を試すことって、基本的に重要なことのおさらいなので、必要な理解すべき内容は問題集に濃縮されているということも言えるのかもしれません。最初に覚える必要はないということなので、逆算していくコツが分かれば、必要な解法や重要な論点が自然と頭に入っていくのだと思います。

もう一つは、いわゆる人間の記憶に関するものに即した学習法として、短期間に回数をこなすという点を上げています。詳細なことを長時間かけてやるよりも、短く短時間を複数回こなした方が、結果的に人間の記憶に残ることを学習にも取り入れて、その効率をあげることを推奨しています。

それらがスラスラと記憶からアウトプットできるようになって、そこから応用できるのかという点で、色々なもの、つまりはその周辺を補うといったところが後半で書かれています。

一度やってみる価値はありそうですね。まあ、これらの方法が説得力を持つのは、著者が難しいとされる司法試験に合格し、弁護士として活躍されているからなのでしょう。

学生だけでなく、ベテラン社会人として勉強する時間がない中での学習をされている方々にも、資格試験対策としての学習方法としては参考になると思います。

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