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数学オリンピック日本代表候補/ある理系天才生徒の思考落とし穴!?


かつて数学オリンピック日本代表候補になった生徒がいました。

当時、このレベルになると早稲田の理工学部は自動的に合格となります。

ですが、彼がセンター試験本番で一番出来なかった科目が数ⅠAでした。

皆、センター国語で泣いていたので、私が英語以外にもセンター国語も指導することになったのに。はぁぁー、センター数学でコケた???

天才肌だったが故に、センター数学の設問誘導「客観的思考」と自分の「主観的思考」が、ぶつかってしまい落とし穴にはまったそうです。

理数系科目は全国で何位の生徒がです!!

それだけ思考の方向性が大切と強烈に再認識したモデルケースでした。

しかし、この生徒は二次試験で英数理理、勿論、二次英語は鍛え上げていましたが、理科2科目も問題なし。

日本で一、二の難レベル国立大二次数学で受験生たちの誰一人鉛筆が進まない受験会場教室で、ただ一人のびのびと自分の「主観的思考」ですらすらと二次記述式の数学問題を解いているので、試験官が横にきてずっと彼の答案を見ていたそうです。

センター数学こけた時は少し不安でしたが、無事現役合格。

その彼が大学に入って言っていたのが、「英語が大切です」と。

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彼が大学に入り東南アジアに行った時、ODAの開発援助金が有効に使われていないことに疑問を感じ、専攻を土木科に変えました。

その後、彼は学部代表生としてフィリピンの学生たちと英語で議論したり、アメリカで世界各国大学の土木科代表の人たちの前で英語プレゼンをしました。

あれだけ英語と国語が苦手だった彼が、世界から集まった学生や教授たちを前に英語でプレゼンするなんて…。その連絡を受けた時はさすがに涙が出そうに。

生徒が合格するのが嬉しいのは当然ですが、私は、生徒各自が大学在学中・卒業後に何をするかの方がもっと興味があります。

彼は第一希望の企業に内定したので大学院に行く2年間が勿体ないと言って就職しました。

とにかく英語・国語以外、人としても欠点のない生徒でした。

多分、いや必ず将来の社長候補になるのでは!?

最後に本稿で皆さんにお伝えしたいことは、太字にしましたのでお気づきかもしれませんが、マーク式客観式テスト(主観を入れてはいけない)「センター試験」と記述式主観的テスト「二次試験」ではそれぞれ思考が違うという点です。

その基礎概念がなく、ただ暗記に頼る猛勉強をしてもなかなか結果にはつながらないことが、意外に認識できていないことが少なくありません。

今回も最後まで読んで頂き有り難うございます。


下記は同じ系統の話ですのでよろしかったら。


※全身痛再発7年目で外部の学校には指導に行けませんので、サポートは本当に有り難いです。投稿内容にご納得の上、何らかの形で英語指導の機会を与えて頂ければ幸いです。よろしくお願いします。 HP⇒https://feedback01.webnode.jp/ 福岡県 北九州市 小倉南区