清川達也

音楽好きな人とつながりたいです。いい音で聴くことに興味ありありです。 https://…

清川達也

音楽好きな人とつながりたいです。いい音で聴くことに興味ありありです。 https://www.feed-back.jp/

最近の記事

【2024年ジャズ】ONE STEP BEYOND / 井上陽介Trio

井上陽介さんは日本のジャズベーシスト。六本木のジャズクラブでは渡辺香津美さんG(復活祈願!)、則竹裕之さんDrとのトリオで数回ご出演いただきました。100席満員の観客は、飲食を忘れて没頭せざるを得ないほどの凄まじい演奏で毎度痺れさせていただきました。僕はリハからずっと拝聴することができて幸せな時間の思い出となっています。 2024年本作はオーディオ誌STEREO(202402号)に掲載されていて知りました。井上陽介さんのインタビューもあります。南青山から渋谷に移転されたジャ

    • 【2024年ジャズ】Big George / One For All

      大好きなSMOKE SESSIONS RECORDSからの紹介です。2024年本作はNYのジャズクラブSmallsで結成されたというスーパーグループのアルバムです。メンバーは、エリック・アレキサンダーTS、ジム・ロトンディTP、スティーヴ・デイヴィスTB、デイヴィッド・ヘイゼルタインP、ジョン・ウェバーB、ジョー・ファンスワースDrに伝説のジョージ・コールマンTSをスペシャルゲストとするいずれも大変な経歴をお持ちのオジサマ方。 まさに百戦錬磨の余裕の演奏が繰り広げられます。

      • 【2024年ジャズ】Back Burner / Martin Budde

        Martin Budde(マーティン・ブッデ)はアメリカのジャズギタリスト。シアトルを拠点に10年間くらいプロとして活動しています。レッスンでギターを教えたり、メリディアン・オデッセイというジャズグループの一員としてサイドマンとしても活躍するなど、実は多くのこうしたミュージシャンがジャズシーンを支えているんだなと思いました。 ジャケ写を見るとギブソンES-335をかかえているようで、その他の写真をみてもたぶんセミアコを使うことが多いようです。335といえばB.B.キングやラ

        • 【2024年ジャズ】Messengers in Jazz with Peter Bernstein at Termansens

          Peter Bernstein(ピーター・バーンスタイン)はアメリカのジャズギタリスト。ジム・ホールに学び、数多くの有名ミュージシャンとの共演歴があります。2024年本作はデンマークのJazz&Bluesクラブ“Termansens”で行われたもののようで、アットホームで広くない会場の雰囲気を伝えてくれる僕の好きなライヴ録音です。 ピーターが使っているのは“ザイドラーのアーチトップ・ギター”というフルアコでとても味わいのある良い音がします。一聴オーソドックスなプレイスタイル

        【2024年ジャズ】ONE STEP BEYOND / 井上陽介Trio

          【2024年ジャズ】The Sky Will Still Be There Tomorrow / Charles Lloyd Quartet

          Charles Lloyd(チャールス・ロイド)は御年86歳になるアメリカのサックス&フルート奏者。数多くのジャズレジェンドたちとの共演歴もあり、自身も「Forest Flower」(1968)など名盤を残しています。僕は2021年のアルバム「Tone Poem - Charles Lloyd & The Marvels」が好きで同年よく聴いていました。2024年の本作も聴いてみたら期待に違わぬアルバムなのでピックアップしました。 メンバーのジェイソン・モランP、ラリー・グ

          【2024年ジャズ】The Sky Will Still Be There Tomorrow / Charles Lloyd Quartet

          【2024年ジャズ】Eagle's Point / Chris Potter

          Chris Potter(クリス・ポッター)はアメリカのサックス奏者。パット・メセニーとの「The Unity Sessions」などで共演し映像も観ていたので、こうして音を聴くと彼が演奏している姿が目に浮かびます。メセニーとの共演で言えばマイケル・ブレッカーが筆頭ですが、その巨匠に全く劣ることのない大変な存在感を2024年本作でも聴かせてくれます。 まずは日本版ボーナストラックである9.All the Things You Are を聴いてください。無伴奏サックスソロです

          【2024年ジャズ】Eagle's Point / Chris Potter

          【2024年ジャズ】For All We Know / Jim Snidero

          Jim Snidero(ジム・スナイデロ)はアメリカのサックス奏者。穐吉敏子さんのジャズオーケストラにも在籍していたベテランであり名手です。サックス教育者としても活躍していて教則本を出したりしているのでその界隈では有名な方だと思います。2024年の本作はピーター・ワシントンB、ジョー・ファーンズワースDrというこれまたベテランとのトリオ作品です。 サックストリオといえば、ソニー・ロリンズの「Night At The Village Vanguard」が有名でしょう。メロディ

          【2024年ジャズ】For All We Know / Jim Snidero

          【2024年ジャズ】Attentive Listening / Willie Morris

          Willie Morris(ウィリー・モリス)はニューヨークで活躍するアメリカのジャズサックス(テナー)奏者。2024年本作はリーダーとしてのセカンドアルバム。ジュリアード音楽院でインストラクターも務めているそう。メンバーは、パトリック・コーネリアスA.Sax、ジョン・デイヴィスP、ボリス・コズロフB、ルディ・ロイストンDrというクインテットで今のNYジャズ最前線の演奏が聴けます。 タイトルのAttentive Listening(注意深く聴く)どおりよく聴いてみると、曲中

          【2024年ジャズ】Attentive Listening / Willie Morris

          【2024年ジャズ】To the Surface / Lawrence Fields

          Lawrence Fields(ローレンス・フィールズ)はアメリカのジャズピアニスト。2024年本作は自身のピアノトリオで初リーダー作。ベースは中村恭士、ドラムスはコーリー・フォンヴィルと演奏を聴けばわかる腕利きのメンバーです。8.I Fall in Love Too Easily を除いてすべてオリジナルとのことで意気込みが感じられます。 ピアノの音がいいんです。輝くような音でピアノ全体を鳴らしています。もちろん緩急自在で懐も深い。そして音がポジティブ。聴いていて元気にな

          【2024年ジャズ】To the Surface / Lawrence Fields

          【2024年ジャズ】Trinfinity / 小曽根真

          小曽根真さんは言わずと知れたジャズピアニスト。私がやっていたジャズクラブも小曽根さんと同じく神戸生まれということで、あのコロナ禍でも応援してくださっていました。天才的なプレイやそのお人柄も含めて日本ジャズ界を牽引する存在として無くてはならない人です。ラジオのジャズ番組はよく聴いていましたし、今回もラジオで2024年本作リリースを知りました。 名だたるピアノトリオ作品を発表してきた小曽根さんですが、今回は“次世代を担う若手音楽家のプロジェクト「From OZONE till

          【2024年ジャズ】Trinfinity / 小曽根真

          【2024年ジャズ】A New Beat / Ulysses Owens Jr.

          Ulysses Owens Jr.(ユリシーズ・オーエンス・ジュニア)はアメリカのドラマー。僕はクリスチャン・マクブライド・トリオ「Live at the Village Vanguard」やグレゴリー・ポーター「Nat "King" Cole & Me」でそのドラムスを耳にしていました。この2024年のアルバムは“and Generation Y”としているとおり、若いジャズミュージシャンで構成されたクインテットとなっており、今現在のニューヨークを生で感じさせるサウンドにな

          【2024年ジャズ】A New Beat / Ulysses Owens Jr.

          【2024年ジャズ】Foreverland / Keyon Harrold

          Keyon Harrold(キーヨン・ハロルド)はアメリカのトランペッター、プロデューサーです。プロとしての最初の仕事はコモンのバックメンバーとして、同級生であるロバート・グラスパーの推薦だったとのこと。マイルス・デイヴィスの伝記映画「マイルズ・アヘッド」での吹き替えトランペット演奏も彼によるもので、ジャズプレイヤーとしての実力も確かです。 2024年本作の1.Find Your Peace でラップを聴かせるコモンは昨年Apple TV+の「サイロ」で俳優としても活躍する

          【2024年ジャズ】Foreverland / Keyon Harrold

          【2024年ジャズ】Evergreen / Jun Iida

          Jun Iida(飯田潤)はアメリカのトランペッター&作曲家。日系移民の息子として、セントルイス→ピッツバーグ→クリーブランド→ロサンゼルス→シアトル→ニューヨークと活躍しているミュージシャンです。本作はリーダーとしてのデビュー作で2024年にワールドリリースされました。琴奏者の母親がクラシックやジャズ、そして日本の民謡や童謡を教えてくれたそうで、このアルバムにも影響がみられます。 「クリーブランド音楽院でクラシック音楽を、ケース・ウェスタン・リザーブ大学でジャズを学び、航

          【2024年ジャズ】Evergreen / Jun Iida

          【2024年ジャズ】Groove Street / Dave Stryker

          Dave Stryker(デイヴ・ストライカー)はアメリカのジャズギタリスト。リーダーとしてすでに25枚以上のアルバムがあり、スタンリー・タレンタインSax、ジャック・マクダフOrgらのサイドマンとしても活躍しているベテランです。2024年の本作は彼のトリオと、あのイエロージャケッツのボブ・ミンツァーSaxとの共演ということで、活動拠点であるニューヨークのライヴハウスにいるかのような演奏を聴かせてくれます。 オルガンが入っているとタイトルどおりグッとグルーヴィになります。こ

          【2024年ジャズ】Groove Street / Dave Stryker

          【2023年ジャズ】Summer Me, Winter Me / Stacy Kent

          Stacy Kent(ステイシー・ケント)はアメリカのジャズシンガー。僕と同じ1965年生まれとは思えないショートカットがキュートな女性で、歌声ともマッチしていると思います。フランス育ちロンドンデビューとあって、どこかヨーロッパな雰囲気。2023年の本アルバムも17作目を数えるベテランで人気歌手です。旦那様のジム・トムリンソンはあの小説家カズオ・イシグロさんと一緒に彼女のいくつかのアルバムをプロデュース、作曲しているそうです。 今も活躍する女性ジャズシンガーといえば、ノラ・

          【2023年ジャズ】Summer Me, Winter Me / Stacy Kent

          【2023年ジャズ】X-Man in New York / Xaver Hellmeier

          Xaver Hellmeier(クサヴァー・ヘルマイヤー)はドイツのジャズドラマー。2023年の本作は彼のデビュー作です。バイエルン・ユース・ジャズ・オーケストラで演奏を始め、オーストリアのウイーンに移住したときにアメリカのベテラン・ジャズドラマーのジョー・ファーンズワースに出会ったそうです。そこでビバップのドラミングについて多くを学んだとのこと。 ビバップやハードバップのジャズドラマーといえば、アート・ブレイキー、マックス・ローチ、フィリー・ジョー・ジョーンズ、ケニー・ク

          【2023年ジャズ】X-Man in New York / Xaver Hellmeier