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ママ、なんでその羽根使わないの?

子どもの背中には望みにまっすぐの羽根が生えてると思う。

運動会の振替休日

私と娘、2人でどこかへ出かけることにいつの間にか決まっていた。

YouTubeの遊びに行ってきたよ!動画を見せてくれるも「福岡は九州、遠くて今回は行けない」と学習して

ここは?と出てきたのは淵野辺駅にあるトランポリンパークだった。

福岡に比べれば…

電車とバスで1時間半

行けないことはない、で行き先が決まった。

(十分遠い)

当日の朝、起きると雨

道中大変だな〜と思うと同時に

車の方が楽じゃない?と浮かんだ

調べると車でも1時間半。

いやいやいや

雨、高速道路、はじめて行く場所、

最悪のケース死ぬからダメ、

と電車案に戻る。

でも娘にも一応聞いてみると、

「車の方が楽だからいい」。

・・・。たしかに、お母さんも車の方が楽でいい。

すぐに頭に浮かぶ最悪のケースが起こる確率は0.00いくつ%くらいなんだろう。

雨の中

電車を乗り継いで

バスまで乗って

服を濡らしながら半べそかく確率は70%は下らないだろう。

勇気を出して車で行くことに決めた。

携帯でルートを確認。

車に乗ってカーナビで目的地設定するとそのルートが出ない。

携帯のルートの方が30分近く早い。

通信データ料が気になるけど、携帯アプリを信じて行くことにした。

でもすぐに困った。

携帯を置く装置みたいのがないので

運転しながら携帯の画面が見られない。音声だけじゃ不安。

高速の入り口をいったん通り過ぎてUターン。

助手席に座る娘に助けを求めると

「東に名前の名って書いてあるよ。東名方面だって」と教えてくれた。

「あ、あの道かぁー!」

画面のルートと目の前の道が一致した時は嬉しかった。

携帯のナビは、運転中大事なことを何度も教えてくれた。

「横浜青葉インター

左車線。東名方面です」

少し走るたびにまた。

7回くらい教えてくれた。

大事なことだから、1回でちゃんと聞いて覚えるように

って言ってたの誰だ!(私)

左車線、って教えてくれるのも神

「はい、わかりました。ありがとうございます😭」と答える私を娘が笑う。

ビュンビュン走る周りの車

高速やっぱり怖い

仮免を取ったばかりの19歳の時

スピードが遅すぎる。流れに乗れ。まわりに迷惑だ!と同乗の父たちに言われたことを思い出して

運転する時、後ろの車の運転手に褒められようとしていた自分に気づいて

「知るかー!

娘と2人で無事に着く以外大事なことなんてない!」

と目の前に集中した。

携帯のナビの道は

10年前のカーナビには載っていない新しい道だった。

そしてナビの言う通り走っていたら

東名高速に突入。

「!私、一人で東名高速に乗ったの初めて!」

いつも運転好きの夫の後ろに乗ってるだけだから

いつも通る道だけど

自分の運転で走ると全然違う場所みたいだった。

夫のいないお出かけで車を使うこと

いつも行かない場所へ行ってみること

高速道路を運転すること

お金をかからないようにすること

いろんな理由を頭が考えて

それをしなくていい、いつもと変わらない安全な場所へ

いつも留めようとしてる。

一つ遠くのことも無意識に避けてるのに

いきなりもっと遠くのことなんて

したくてもできないよな。

私も子どもの時には

望みにまっすぐの羽根が生えてたんだろうか。

ママ、なんでその羽根使わないの?

いつもいつも

隣で娘が言ってくれているように感じる。

間に合うか焦ってしまうと避けた予約。

やっと着いたらなんと4時間待ち。

「予約すれば良かったのに…」と恨めしい顔をされながら

近くのショッピングモールへ移動。

車で来てよかったー✨

なんだかんだゆっくり買い物して過ごして

「待ち時間あって良かったね」

「楽しく過ごすって決めてればどうなっても大丈夫なんだよね」

と言い合った。

普段は「お母さんはいい、いい」と見学するアトラクション

夏休みにバンジージャンプにチャレンジしようかと思っていることを思い出して

この高さ飛ぶの避けてて、

バンジーやりたいなんて

ちゃんちゃらおかしいな、と

娘と一緒にトライした。

大丈夫、大丈夫。

やっぱり大丈夫だった。

帰り道、大冒険を共にしてくれて

お休みの娘。

車で来てよかったー✨

夫帰宅

「淵野辺⁉︎どうやって行ったの⁉︎」と聞かれ

今日の大冒険を共有できたこと。

車で行ってよかった〜


羽根は、あることに気づくと

喜んでどんどん力を発揮してくれるみたい。



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