土曜日朝、ヨガの帰り道
いつも通り過ぎる喫茶店

カフェ、というより喫茶店の出立ちの看板と
奥まって見えない入り口

今日も通り過ぎて次の角を曲がったあと

昨日出会った福音が鳴った

　怖くてやれない、より
　やりたい、が勝った時に
　人は人生を変えるよね

常連さんばかりのお店で、居心地が悪かったらどうしよう
ドアを開けた瞬間、受け入れられてないと感じたらどうしよう
ヨガ行ってお茶までして、帰って夫と娘に自分ばっかりと責められないか
そんな怖さでやれない、より

本当は何度も気になってた自分に味方して
Uターンした。

看板の前に戻ると、
おじいちゃんマスターが中から出てきて
「ここコーヒーと紅茶の専門店」と声をかけてくれた。

進んでいくとドアは解放されていて

いつもコーヒー派の私だけど
ヨガ帰りで喉カラカラ
オレンジティーに目が止まった。

お、おいしー〜

初めてこんなに紅茶をおいしいと思った。

来て良かった。

早々と支払いを済ませ帰ろうとすると、

マスターの奥さんらしき定員さんが
「そのオレンジティーの茶葉、ベルガモットっていうの」と
茶葉缶の蓋をあけて香りをかがせてくれた。

わぁー〜

ミルクを入れたり色んなバージョンがあるらしい。
キャラメル、杏仁、レモン、他の茶葉もとってもいい香りだった。

「三井のすずちゃんがやってる、日本橋のコレドってあるでしょ
その場所で30年お店やってたの。
コレド作るので立ち退きになって、去年から自宅のここで始めたのよ」

ストーリーを聞くと一気に好きになる。

「最近キーコーヒーがサイフォン用の豆を作らなくなってね
屋上で自分達で豆の焙煎したりしてるのよ」

サイフォンとエスプレッソの違いもよくわかっていないけど
本気の人ということはすごくわかった。

「またいただきにきます」
と私の口から出たのは
社交辞令と違う
心と一致した音だったことに嬉しくなった。

人生初の、通っちゃう喫茶店との出会い