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イクメン、カジメン

最近、我が家のWiFi環境が悪くて、トップ画像が出ない(泣)しかし、めげずに投稿します。

 夫と再婚して17年が過ぎた。
夫は新婚当初、口数の少ない冗談も言わない真面目な人だったが、今では人が違ってしまった。明るくて自由で面白い。そして開放的な人だ。この私がドキマギするくらい常識に囚われない。
 
 季節でイメージすると『夏』、色では『オレンジ』た。こんな抽象的な話が大好きな、変わり者の私の話を根気よく聞いてくれる。そして的を外した返答して私の機嫌を損ねる。けれど、私はそんな夫が大好きだ。

 家事は全くしない、料理はできない…そんな人だったが、私は長い年月をかけて夫にやって欲しいこと、変わって欲しいことをお願いしてきた。
 最初の頃は伝わらなくて、キレられたり、怒鳴られたり、離婚を迫られたり…。本当にしんどかった。
 でも私は諦めなかった。なぜなら、私は自分を犠牲にして生きることに耐えられないからだ。実際、一度離婚している。それが良かった(笑)バツ2を選択する時は、前よりも慎重になるからだ。

 もちろん私も変わった。夫に望むなら私も変わらなくては…。けれど「どう変わって欲しい?」という短絡な質問に、夫は「何もない。」と答えるばかり。当たり前だ。このバカヤロ〜な私。

 なので自分なりに想像した。めちゃくちゃ考えた。
で、辿り着いたのが『夫が大事にしているものを私も大事にする』『夫の心の中に入り込まない』『夫に美味しいものを提供する』この3つだ。

 だから、うつ病を患い、わがまま放題の義妹とも仲良くできたし、メンハラ全開の舅にも心を尽くせた。
 そしてお料理上手になるために、テーブルセッティングや居酒屋メニューなど、色々勉強して工夫を重ねてきた。お陰で夫は真っ直ぐに帰ってくる。
 
 そして、今はイクメン、カジメンのバッジをあげたいくらいの優秀な夫に化した。理想通りだ。

 私達は未だに布団を敷いて寝ているが、夫が上げ下げしてくれるから問題ない。いつか夫が年老いて、しんどくなったらベッドに替えよう。ゴミ捨ても、お風呂洗いも、換気扇や浴室乾燥機の掃除も全て夫がしてくれる。買い物もリストをあげると買ってきてくれる。子どもや犬の病院の付き添い、亀の水換えも、夫がやってくれる。だから、私はまるで毎日自炊付き旅館に暮らしているようだ。
 

 先月は私の親が亡くなり、色々多忙だったため、受験生の息子の三者懇談も行ってくれた。娘の緊急なレポート提出も送迎してくれた。本当に素晴らしい。

 自営だから成せる技でもあるが、夫はサラリとこなしてくれる。やってあげてるだろ!感が全くない。これで感謝の気持ちが湧かなければ罰が当たる。

 私、専業主婦なんですけど〜(ポリポリ)

 いつか子ども達が巣立ったら、夫婦2人で小さな団地にでも移って、スローライフを満喫したいな。夫に撮影してもらってYouTubeで生活発信するのもいいな。
 
 そして、いつか1人になることがあっても、夫や子ども、孫達との楽しかった思い出をたくさん抱きしめて、初めてのオンリーワンライフを満喫したいな。
 小さな部屋で、好きな物に囲まれて、お花を飾り、好きな音楽を聴きながら、少しの良いものを食べてお洒落に暮らしたい。オムツしてるかもだけど(笑)

 時々訪ねてくる、子どもや孫達に笑顔のおもてなしをして、笑顔で帰ってもらえるように…。

 最期は、自分以外の人の幸せを心から願える自分でありますように……。


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