逢いたいヒトの香り。待つほかないのだろうか、、、   ☆★      

会ってみたいヒトがいる
一人か、五人か、わからない
まだ、出会ってないから

性別は、男のようだが、母性を強く感じさせる
表情、動作は穏やかで
目には、はるかな遠い世界を見てきたような、落ちつきがある
顔は、若者か老人か、わからず
歩く姿は、普通だが、足底が浮いているように見える瞬間がある
座れば、書を読む座像のよう
立ち姿は、背筋から一本地球に深い根が通るよう

街で見かけるとき、服装は、時々、変わる
足を止めたとき、その場の情景にシュンとおさまり、中心となる
振り向く姿をみたら、呼ばれたように感じる

視野の片隅に、見える前から、オーラのようなものを感じ
現れる兆しとなる
すれ違うときには、見知らぬ国の芳香が、かすかに漂いはじめ
近づくにつれ、不意に、酔ったような気分になる
離れて行くときは、後ろ姿を包むように、妙なる音楽が
どこからともなく聞こえてきて、消えていく

そんなヒトには、出会ったことはない
もし、実際に出会ったら、どうなるだろうか
出会えるわけない、そんなヒトはいない、というヒトもいるかもしれない
本当に、出会うことはない、と誰がわかる

街の雑踏の中で、遠くから目があって、はずせず
そばを通りすぎるときさえ、見つめあってしまうヒトは、何人もいた
話しはじめると、なぜかわからないが、普段話さないようなことも、
なんの警戒心もなく、言ってしまう、そんなヒトもいた
子供の頃は、体を寄せてそばに座ると、なぜか眠たくなってウトウトしてしまう、そんな大人もいた

きっと、会いたいヒトには、会えるはずだ
そうでなければ、期待という言葉があるはずがない
どのくらい待つのだろうか
わたしの方は、明日でもいい






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