見出し画像

Fender 2020 Player LEAD2のピックアップアッセンブリー交換(追記:2020/12/23)

画像1
画像2

 2020 Player LEAD2のアッセンブリーを交換してみました。オリジナルLEAD2のアッセンブリーとの換装です。交換後(1枚め)の画像はオリジナル所有の方には見慣れた風景というか、やはりポールピースの高さと面取りの有無は視覚的に小さくない違和感を生じさせていたのだと実感しました。
 また、オリジナルに搭載されているX-1というシングルコイルピックアップの「LEAD2らしさ」に対する貢献具合が小さくないことも実感しました。ただし、コンデンサの値が新旧で異なる(オリジナル:0.05μF、2020復刻:0.022μF)点には留意する必要があります。2020は良くも悪くも上品というかギターとして整っている感じでしたが、交換後はオリジナルLEAD2オーナーにとって既知の感じ、パワフルでややエグみすら感じるところです。オーナー以外の皆様にも、ぜひどこかでオリジナルのLEAD2に触れていただけますと幸甚です!
 オリジナルは重量の個体差が大きく3kgを切るものから4kg超えまであり、この差はおそらくボディー材自体が異なるることに起因すると考えます。初期は所謂ホワイトアッシュで重い(発売開始当時、広告にわざわざそれを謳っています)のですが、段々軽いアッシュが混在し始め、更にはアッシュではない軽い材(バスウッドorソフトメイプル?)の個体も出現し、混乱の様相を深めていきます。
 さて、X-1に換装した2020はボディー材がアルダーということもあり、軽いオリジナルと似た感じになりました。良く鳴るオリジナルと比べればまだまだですが、今後の成長に期待です!

画像3

 で、2020 Player LEAD2から外したPlayer Series Alnico 5 Strat® Single-Coil ピックアップ(本物のフェンダートーンに少しだけエッジを加え、クラシックなサウンドを現代的に微調整しているとのこと)とオリジナル搭載のX-1を比較してみました。
 中央上下がPlayer Seriesです。向かって右はファイバー紙ボビンのX-1で1980年半ばまで用いられ、ワイヤー皮膜はエナメルです。向かって左がプラスティックモールドボビンのX-1で1980年半ば以降に用いられ、ワイヤー皮膜はウレタンです。
 見比べるとPlayer Seriesピックアップはボビンの材質や形状等において後期のX-1に似ていますね。但し、Player Seriesピックアップはボビン底面の高さ調整ビス部において、補強目的と思われる穴周囲の突起が認められます。
 直流抵抗値は新旧さほど変わらず7.0~7.4kΩでしたが、X-1の中には8kΩを超えるものもあり、Player Series Alnico 5 Strat® Single-Coil ピックアップよりも個体差がやや大きそうです。

 で、年の瀬も迫る中気づいたのがPlayer Seriesピックアップはフロントとリアピックアップが逆磁極・逆位相であるということです。つまりフロント+リアのフェイズインではハムバッキング接続となりハムノイズが減少します。逆にフェイズアウトではハムノイズは増加してしまうわけですが(2020/12/23追記)。

【了】

この記事が参加している募集

#やってみた

36,610件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?