先細りの業界。想像力・発想力を鍛えたい
今回は、仕事のために「想像力・発想力を鍛えたい」という前向きな課題をお持ちの26歳会社員くんからのご質問。
不倫だ離婚だ慰謝料だ......と気が滅入る話ばかりの当欄に、久しぶりに寄せられた前向きなご質問。奮い立っております。誠心誠意お答えいたします。
それにしても「東大を出ているのに使えない」、は酷いなぁ……それを言った方の学歴コンプレックスが透けて見えますね。
まずはご質問文から。
なるほど。発想力が貧弱だから職場で冷遇されている、と。
それならご自身の能力を活かせる業界に、得意の分析力と計算能力が求められる会社に、トットと転職してしまうのが早道だと思います。
人材不足の世の中です。優秀な健輔さんなら、すぐにいい仕事が見つかりましょう。
それにしても解せないのは、良い大学を卒業され、複数の企業から内定をもらい、それこそ「選び放題」の立場に在りながら敢えて“先細りの業界”を選んばれたとです。
その理由はどこに有るのでしょう。健輔さんはいま26歳。就職したのは最近の話ですよね。この4,5年で世の中の構造が激変してしまったとも思えないし、強いて言えばコロナ禍による影響でしょうが、コロナでダメになった業界は「元から弱かった」ところが殆です。就職活動の際にそれが見えなかった訳ではありますまい。その会社、或いはその業界に強い思い入れが有っての事なのでしょう。
で、発想力のトレーンング。
少し勘違いをしておられるようなのですが、創造や発想って、何も無から有を作り出すことでは無いんですよね。「0から1を生み出す」とはよく聞くフレーズですが、あれは言い回しの一つであって、本質を表してはいないんです。
どういうことか。
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