みんなのフォトギャラリー公開 夏のドイツ旅 シリーズ2
ドイツにヴュルツブルク (Würzburg) という街があります。
フランクフルトからICEで約1時間半。ドイツ旅で毎回訪れる街です。
このときはケルンからヴュルツブルクへの移動で、ICE27という長距離列車に乗りました。
ケルン〜フランクフルト間のICEはほとんどが専用軌道の高速線で、1時間ちょっとで結ばれます。一方でこのICE27は、ライン川沿いの在来線を2時間かけてゆったり走り、渓谷やほとりの眺めをゆっくりとたのしませてくれます。
当時はハンブルグ始発でしたが、最新の時刻表では始発はドルトムントに変わっているようで、終点のウィーンは変わっていませんでした。これでも全行程10時間超の長旅で、ただの交通手段というより旅を楽しむ列車という感じがします。
ヴュルツブルクはマイン川の景観、川沿いの斜面に広がる葡萄畑など風光明媚で、数々の美しい建築物にも目を惹かれます。
マリエンベルク要塞の丘から眺める街並みの景色は、何回訪れても美しい、と感嘆の溜息を漏らしてしまいます。
ヴュルツブルクは交通の面でも拠点となっていて、近隣のローテンブルク、ニュルンベルク、バンベルクなどの観光地には日帰りで足を運べる位置にあります。
バンベルクに向かう途中のローカル線からの車窓。
何気ない風景にも、豊かな自然をたいせつにする街の人々の思いを感じます。
バンベルクのとある聖堂。
横道にそれますが、ドイツの街はショーウィンドウの飾りつけが丁寧な店が多いと思います。
閉店後もしばらく明かりがつけてあり、ウィンドウ・ショッピングは夜まで楽しめます。人がいなくてもお客を楽しませる工夫は、どこか見習いたいところです。
夕食後、マイン川にかかる橋のワインスタンドでフランケンワインを一杯。
橋の上からの川の眺めに月が昇ってきます。
一杯で宿に帰ろう、と思ったら、今日はワイン祭りの日だったようで。
帰り路のマルクト広場で、足止めを我慢できなかったことは言うまでもありません。
こうして、旅の夜長は更けていきます。
作品は「みんなのフォトギャラリー」に公開中です。
「写信家 うみやま」で検索してお使いください。
(複製・改変は禁止。みんなのフォトギャラリーからご利用ください)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?