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本は苦手

もちろん、読まないわけではない。
でも、苦手です。

両親からは『本を読みなさい』と、たくさんの本を与えられたのに、
残念ながらその5分の1も読み切る事ができませんでした。
20冊あったら4冊。

世の中で売れている!面白い!と言われているものは、確かに面白い。しかし、そういうのは、脳ミソにさらっと入ってきてしまうのが、実に面白くない。
だからといって、昔からの文学作品は、翻訳によって読みにくくなっていて、辛い。
高校の時、授業が面白い事で有名な社会の先生がドフトエフスキーを力説していたので、私も息巻いて罪と罰を買ってみましたが
あまりに陰湿な性格っぽい書き出しにうんざりしてしまい、共感できずに放置。

と、ストライクゾーン狭めの私に合う本は少なく、『必要だから』と買った音楽関係の本が、私の本棚の殆どを占める事になってしまいました(笑)

ここ数ヶ月枕元にある本は、ベートーヴェンやモーツァルトたちが生きていた頃の、音楽のお仕事、お金の話。
残念ながら、数行読んでは眠くなっていたので殆ど覚えていませんが、印象に残っているのは

当時は蝋燭が高価なのに、18世紀を迎えるまでは客席を暗くするという事はなかったらしいから、会場全体を明るくしなきゃならなくて、会場費以外に支払う『蝋燭代』がめっちゃ高くて負担だった、とか
当時は新作が次々と出てくる上に海賊版が出回っていたから、いかに出来るだけ早く流通経路に乗せるか、が勝負であった、とか
コンサートの告知は音楽専用の新聞(いわゆる今でいう音楽雑誌)で行うのが主流だったけど、あまりにもマニアックすぎて購買層が少なすぎた事から、普通の新聞に載せるようになった→大衆が喜ぶような見出しが必要→作品の内容よりマーケティングが大事という流れができてしまった、とか

当時の社会状況や音楽家の立ち位置がよくわかるんだと思って読んでおります(あくまでも推測)。

新編「音楽家の社会史」西原稔/音楽の友社

興味がありましたら、ぜひ。
暇になった今になってようやく読み進んでおり、なんとか読了しそうですが、あと3回ぐらい読まないと中身が入ってきません(笑)
日本語ってムズカシイネ

Vn_Ryo

秋田出身、山形在住のヴァイオリン弾きです。なにか楽しい事をシェア出来たら嬉しいです😊