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【私立VRC学園】2022/02/12-26 | 6期生完走ログ

皆さんこんにちは。バーチャル探究学者のLuminです。

この度、受験倍率がえげつないことになった、私立VRC学園の6期生として、2022/02/12から26の約2週間、参加することになりました。1分20秒で全員埋まったんだって。すごいね。

本noteでは、私立VRC学園で過ごした2週間をログとして残すものです。卒業にあたって、少し書き直している部分もあります。

仮想空間内での居場所というものの重要性や教育面での有用性なんかもリアルアバターの関係で考えていこうと思います。最終的なまとめなどで別ログで出します。

本学園について、公式ページなどは見当たらなかったのですが、設立に関する経緯などは以下noteで書かれていました。気になる方は以下リンクをチェック。

自己紹介

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名前はルーミン Lumin。ガジェット界隈では別名義として、Thinkでも活動しています。リアルアバターでは、微生物系ITエンジニアとして働きつつ、教育関係法人の役員として、探究学習・STEAM教育等のコンサルや実装に関わっています。

VRChat内では基本的にパブリックで、一人で色々と遊びに行くことが多いです。イベントでは、株式投資のイベントや仮面ライダーのイベントなどにも出没しています。

もちろんお誘いいただきましたら、すごく嬉しいですし、楽しめるのですが、自分からなにかに参加することは少し苦手な人間です。ぜひ色々誘ってね。

私が私立VRC学園に入学しようとした経緯

今回私が本学園に参加した理由は、講義から始まるinput→output型の交流、つまり共通意識が設定されてから、ディスカッションができるためです。

まず、私がVRChatのアカウントを作成した11月頃、まったくもってVRChatの文化に馴染めず、ずっとPublicで外国人と色々話していました。そんな中、ほぼ連続して参加できた企画が、「VRC Institute of Creation(VIC)仮想創造機構」です。

本企画は、VRChat内で散見する命題のない交流が設定されているのではなく、参加者の方ほとんどが、ある程度、それぞれの講義内容に関連した情報を元に、話題を展開しており、初めてイベントに参加した・連続性がなかった私としても、非常に楽しく感じることができました。

そのように感じていた中、当イベントのプレゼン表示ギミックが、私立VRC学園のものを使っているということを伺ったことが、私が私立VRC学園を知ったきっかけです。

開校前期間

個人的にせっかく学生になるなら、学生証ほしいよねーと思い立ち、即興で作成。

モデルになった学生証があるので、知っている人がいれば「これ〇〇大学のアレモチーフだよね」と笑ってください。

当初、勝手に学生証を作ったときは怒られないか心配だなーと思っていましたが、そこまでお叱りを受けること無く、更には「興味のある人には作ってあげてもいいよ~」と、生徒会の方から快く承諾を頂き、私としても非常にありがたかったです。

このような、学生側からやりたいことがあった場合は、それを応援してくれるような、一緒に面白いものを作り上げていこうという流れも非常に面白いと感じました。

入学式(2/12)

というわけで入学式初日。当日の流れは以下のような感じ。

【体育館集合】
・各クラスごとでアイスブレイク
・生徒会からの挨拶
・本期講師陣からの講義紹介、お祝いメッセージ
・校歌斉唱
・教室移動
【クラスルーム移動】
・担任副担任自己紹介
・集合写真(これは時間的に厳しい人がいて、その関連で前倒し?)
・生徒の自己紹介
・今後の授業についての説明
【散会!】

校歌は以下から見れます。ある程度歌えるように準備しましたが、ちょっと「ふんふーん」と鼻歌になるところまで、学生の気分になりました笑

最初は馴染めるかすごく、心配でしたが、皆さんすごくいい人で、初日からすごくこの二週間、楽しくなりそうでウッキウキしてます。

入学前夜(2/13)

入学式翌日、早速課外交流が始まっていました。時間的には22時からスタートする流れでした。大体、学園の稼働時間と同じぐらいに設定すると、みなさん割とうまく集まれる感じですね。

当日は少し納品するものを作っていたので、デスクトップモードで会話に参加だけしてきました。入ったときには皆さんで麻雀されてた。麻雀、結局今まで一回も触れること無く、生きてきたのでロンぐらいしか知らない()

その後、ゲームワールドに移動するとのことでしたので、私は退出。みなさん、2時までVRできるとか、現実世界の体力すごすぎん???おじさんもう2時間もVRしてれば、若干疲れ気味です笑

\すっと話題に入るためには/
VRCコミュニケーション基礎術(2/14)

初日はcineria10先生より、対人コミュニケーションでも現実でも広く周知されていることをベースに、VRChat内での注意点や特徴をお教え頂きました。

VR特有のコミュニケーションとしては、物理距離が無いゆえの、距離感やユーザブロックなどの考え方です。このあたりは現実よりもフレキシブルで、人によっては救いになる部分もあるなと実感しました。

当日は、まさかのReqInができない状態になり、再起動でなんとか遅刻()間に合ってませんでした笑

\意識したいデザイン・ワールド設計/
基礎デザイン論&応用VRデザイン論(2/15)

二日目は-ˋˏてーくんˊˎ-先生による、VRChatにおけるデザインの話です。

意外とVRChatでは、Twitterを見かけると、キャラクターデザインなどのクリエイティブなアートを手掛ける人は多いものの、イベントポスター等、デザイン面で力を入れる人が少ないと感じていたため、興味深く、話を伺えました。

また上記内容について、授業後、クラスの方と話していたところ、以下のような意見を頂きました。

デザイナー職で、ゲームとかに興味のない、ビジネスデザイン系の人間はたいてい、macを使用することが多いため、そもそもWindowsやQuestが必要なVRを手軽に始める環境にいないだろう。

確かに、仕事でデザインを行っている方はmacユーザが多いですし、ゲームに興味が無い限り、Questはおろか、Windows機を持っていない方も多いでしょう。(持っていたとしても、ラップトップ水準程かと。)

このあたりがまだまだ、VRChatがニッチな分野で、敷居が高くなっていると感じるところでした。

\実は知らないとヤバイ!?/
VRC法律学(2/16)

三日目は本気でこの授業を受けたいがためにVRC学園に申し込んだと言っても過言でもない、SUKANEKI先生による、VRCにおける法律や政策に関する授業。

事前に当方でも気になるポイントを調べていましたので、実際に話しを伺う中で納得できました。また、法律的にグレーな部分や、国政での捉え方、利権の動きも伺うことができ、非常に理解が深まりました。

特に今後、VRChat上で行われている行為がどのような対応をされるのか、問題発生の際には判例ベースが決まることが多いと考えると、要チェックな情報がどんどん増えてきそうです。

VRCにおける法人の利用や、VR上での契約行為(NEOS VRの事例)やNFTについての現況など、これから先も学習していきたい分野です。

特に、私の分野である教育分野では正直、東大がVRChatの使い方とかを示しているところを見ると、そこまでVRChat側はガチガチな対応をしないのかなと思いつつも、ある一点の情報のみをソースに考えられないことも事実と思っております。

以前私が、VRChatを企業・自治体で活用した事例のツアーに参加してきた事例も、このような内容に当たることになると思いますので、参考までに。

\初心者の時のことを思い出そう/
初心者案内(2/17)

四日目は栓(セン)先生の初心者案内。すごくシンプルながら、初心者が躓くところ、逆に省いていい話など、実践に沿った話を伺うことができました。

特に、初心者目線で考えると「初心者はVRをしたいのではなく、VRによって得られる体験を享受したい固めに、VRを始めた」ということは本質ながら、初心者案内をしていると忘れがちなことだなとも感じました。

あと、個人的に骸骨アバター、すごく好きになってしまったので、VRCModsとかでいい感じのアバターを拾ってきました。あそこのサイト、ガッツリ著作権NGなものとかたくさんあるので、利用はまあ自己責任ですね。

\イベント運営の舞台裏/
選択授業:VRCイベント開催や注意点の共有 (2/18)

選択授業では、RcXvr_ブラッコリー先生から、VRCイベントの種類や開催時の課題点などを伺うことができました。

イベント下剋上な話や、裏話、運営するうえでサボってしまう方たち等、組織運営でも総じて発生する状況について、オンラインコミュニティ・VRならではの観点からその制御事例などをお伺いすることができました。

デスクトップで参加しており、写真は無いのはご愛嬌。許してね。

実際、2/22にVRでのイベントを準備している身ですので、直接役立つ情報や、今後行うことになるイベントへの意識付けにも繋がりました。

おやすみ:土曜日(2/19)

ちょうど折返しの日程です。一週間、皆様お疲れさまでした。今日はOBOG主催のイベントがあり、DJイベントに参加しました。

以下、個人的な感想ですので、人によっては嫌な思いをするかも知れないので注意。

決して、このイベントが悪かったとか、私立VRC学園が悪かったとかそういう問題ではありません。

あくまで個人の嗜好とあわないイベントやワールド、人等とあった時にどのように感じるかという一般論です。

現実でも海外でしか参加したことなかったので、このようなディスコのような雰囲気には圧倒されっぱなしでした。パリピの場所には、陰キャはいれないなーと感じてました笑

このあたりは、創設者のタロタナカさんの六期生に向けたアンケート調査にもあった、合わないと思ったコミュニティからは容易に抜け出すことができる、といった意図の設問に対し、概ねYesと答えられると感じた瞬間でも有りました。

実際、現実で何かしらのイベントに行ったとして、あまり気乗りしなくなったからと行って途中で退出することは難しいですし、一旦所属したコミュニティからの離脱も、それなりに難しく感じるはずです。

それがVRChatですと、そこまで気負いすることなく可能なところは、心理的安全性の観点から、良い環境にあると考えています。

一方、日本のVRChatの利用傾向では、Twitterと連動した利用が界隈として当たり前となっており、悪評が広まるスピードやお気持ち表明などが溢れていることを見ると、その利点が失われているとも感じます。

このあたりの話は、SteamのVRChatのレビュー欄にも色々と参考になる情報があります。興味のある方は一度見てみると、VRCから離れていった人たちは何が問題だったのかなどを知ることができます。

おやすみ:日曜日(2/20)

日曜日は本当に企画もなく、おやすみ。クラスで集まって交流会しましょう~という流れで、来週から始まるクラス対抗戦などに向けた、練習をしていました。

今回は回答ポーカー、他の対抗戦ではトンバトという、FPSゲームをやるのですが、そちらはマジで酔いつぶれたので、コチラは参加できるようにと、事前練習にいきました。

途中から、全員に向けた質問箱・マシュマロのような形になってそれはそれで面白かったです。

\みんなの夢を語り合おう!/
VRChatできることと、あなたにできること (2/21)

学園ももう後半戦。二週目初日はGlinTFraulein先生の、そもそも君たちVRChatで何をしたかったの?という点について、講義・グループディスカッションを行いました。

まーず初めにやっぱり思うことは、VRChatのグループディスカッションの行いやすさ。Zoomなんかで行うこととは比べ物になりません。個人的に一番、VRを使っているなーと感じる瞬間でもあります。

グループディスカッションでは、みんなのVRChatでやりたいこと、実現したいことを聞けました。そして、誰もそれを批判せず、みんなで褒めあう

この手法は、実際の教育現場でもPBL教育や探究学習において、自尊心・自信を向上させる非常に有効な手法ですが、実は我々、既に大人になってしまった人間のほうが有効です。

なぜなら、そのような褒め合う環境は子供の頃と比べて、日常的に存在しないからです。

実際、職位や立場関係ない交流はあったとしても、基本マウント合戦になってしまい、現実では非常に難しいです。

しかし、VRChatではそのような外殻なしに皆がフラットに考え、行動できる環境にあります。それ故、やってみたいことを話して、逆に聞いて、その中で褒め合ったりする環境は、比較的構築しやすいです。

手を伸ばせばすぐに行動・相談・褒め会える環境にある。そして、自身のやりたいことを実現するステップに、私立VRC学園がインフラとして作用するというコンセプトはすごく、感銘を受けました。

ちなみに、私のやりたいことは滋賀県というローカルな地域において、VRの文化醸成するために、特に高校生に向けたVRやブロックチェーンなど、次の技術の可能性を共に考える機会を作りたいと考えています。
まずは明日の2/22、高校生とイベントを行う予定なので、そのレポートもお楽しみに。できたらリンク貼っておきます。

\動く武器を作る!/
選択授業:アニメーション付き武器を作る (2/22)

今日はホロウサ先生による、アニメーション付きの武器を作る講座。

とりあえず、授業中にblenderとUnityを動かして、同じようなものを作る・Unityのアニメーションで動かすまでは、なんとかついていけました。

本講座は講座はおまけで、知識のある方と先生とが質問・思案ところがメインセッションのような形なのかなと思いました。

スキル的に、私が受けるには少し早い受講でした。BlenderやUnityと和解した方向けです。(後日聞いたら、別にあの授業のスピードについて行って、作成するイメージではなかったとのこと笑)

\ダンスは楽しんだらおk!/
VRCではじめるVRダンス (2/23)

今日はニネット先生による、VRChatでのダンスを踊る講座。

デスクトップで入ると全く動けないので、注意です。3点トラッキングでも、私のアバターですとほとんど動きが無かったので、Human系以外のアバターを使っていらっしゃる方は注意してください。

基本となるステップなどについて、教わりました。途中からVRを半分外しつつ、動いてたのでなかなかに外から見ると変な動作に。

今日の一番の写真ポイントは、いつも硬派な副担任のLazy先生のメス顔です。

選択授業: あなたのUnityプロジェクトを失わないために ~GitHubDesktopを使った一人バージョン管理~ (2/24)

今日はkametti先生による、GitHub Desktopを使用した、Unity Projectのバージョン管理講座。

GitHubはコーダーの方ならご存知の、ソースコードのバージョン管理システムであるGitのホスティングシステム。
https://github.co.jp/

私は一応、プログラムも書くため、なんやかんや使用してきましたが、実はGUI版を使用することは初めてでした。そのため、少し緊張しながら挑みましたが、GUI版、かなり使いやすいです。正直、細かくcommit、pushなどを行わないならば、こちらのほうが人におすすめしやすいと思いました。

6期生であれば、先生の資料がチャンネルのどこかに落ちてるので、それをみれば、うまく使いこなすことができると思います。

あと、質問で出てきていました、blenderファイルはGitHubでバージョン管理を行えるかということについて、blenderはバイナリファイルのため、コードやテキストで保存されている文章と違い、Diffを取りにくいことなど含め、オススメではないとのこと。

普通にGoogle DriveやDropBoxの履歴機能を使用することがオススメとのことでした。

あと、ツイートにも書きましたが、6-6との交流会にも参加。楽しい時間を過ごすことができました。

最終日大遅刻マン(2/24)

はい。最終日に大遅刻。21時と22時を見間違えていました。初日と最終日に遅刻する、実績解除です。

ちなみにですが、当日昼に筆者はNeosVRにどっぷり使っていました。

卒業式(2/12)

というわけで卒業式。あっという間でしたね。当日の流れは以下のような感じ。

【体育館集合】
・生徒会からの挨拶、進路について
・本期講師陣からのお祝いメッセージ
・教室移動
【クラスルーム移動】
・生徒の皆さんのコメント
・担任副担任のコメント
・集合写真(これは時間的に厳しい人がいて、その関連で前倒し?)
【解散!】

色々と今後のVRC学園に関わることや、私が参加するきっかけとなったVICに関することなどが話されました。今後もムーブメントが楽しみです。

今日は私が今後の生き方が変わりそうなお話もしましたが、あれは6-2の皆さんの心の内秘めておいてもらえると。合格したらTwitterで流します。

担任・副担任の皆さんも非常にこの2週間お忙しい中、尽力して頂き、誠にありがとうございました。皆様のおかげで、恙無く授業への参加、及び交流を行うことができました。

そして何より、同じクラスで仲良くしてくださった皆様、誠にありがとうございました。私自身、生徒・学生だった頃は人と馴染めず、クラスで何かをするということや、放課後遊ぶといったことをしたことが無い子でした。そんなこれまで体験できなかったことをこのVRC学園で体験させて頂きました。

これからもぜひ、よろしくおねがいします!


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