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行きつけのお店開拓

一人暮らしのお料理。

野菜や調味料は安いものをスーパーで探して買ったり、
時間がない時はコンビニで済ませたりしていました。
一年間の旅の中で時にはスーパーやコンビニがない国にも行きました。

そこで気づいたこと。
スーパーやコンビニがなくても八百屋さんやお魚屋さん、
お肉屋さんなどそのものに特化しているお店があるではないかということです。

そしてそこにはそのものに精通している人がいて、
そこで生まれる人と人とのつながりがあるのです。


ネパールで旅をしていた時、友達の実家が駄菓子屋さんでした。
友達のお母さんとお父さんは毎日朝の6時から夜の9時までお店をやっています。
とにかく暇だった私は、よくそのお店の軒先にちょこんと座って、
お母さんとおしゃべりをしていました。

たくさんのお客さんがきて、ただお菓子を買っていくこともあれば
たまに立ち止まり最近こうなのよね、ああなのよねと話していく人もいる。
言語がわからないので何をいっているかはわからないのだけれど、
なんとなくの予想はつく。

「寒いね」

「本当に今日は冷えるわよね。今年は一段とね。」

そんな一言の会話。
でも言葉を言ったら返してくれる人がいる。
ネパールで一人暮らしをしていた私はとにかく言語もわからなければ、
土地のことも全くわからず、頼りにしている友達も日中は仕事だったので
とにかく一人、孤独で不安なのです。

しかしお店に行けば、お母さんが待っていてくれる。
お客さんの中には私に興味をもって話しかけてくれる人もいる。

私には人とのつながりが必要なんだなと感じたわけです。
そう感じると自然とお菓子が欲しいな、と思った時近くのスーパーに行くのではなく、
ちょっと歩いてお母さんのお店に行くようになりました。

4月に旅を終え東京の自宅に戻ってきました。
一人暮らしの再スタートです。

食に関して少し困難を抱えている私は、(詳しくは他の記事で)
自分で自分のために食べ物を買うのが苦手です。
よって誰かにおすすめされたり、選んでもらう方が心が楽。
野菜を選ぶのも大変で、自分で買うと同じようなものばっかりに偏ってしまい
かつ量も少なくなってしまう。


悩んでいた私に母が一言。

「じゃあさ、家の近くに八百屋さんとかないの?

 そこで1週間分おすすめパックとか作って貰えばいいじゃん」

そこで探したところ見つけました、八百屋さん。
行ってみるとおばあちゃんがいて、

「お姉さん、今日はね長ネギがおすすめよ」

と教えてくれました。
常連さんなのか他のお客さんとのぎっくり腰で困ったとか、
毎日のメニュー考えるのが大変といった話も聞こえてきます。
その会話を聞いていて、ネパールのお母さんの駄菓子屋さんを思い出しました。

東京の一人暮らし、場所は変われど不安で孤独なのは同じ。
どうせ野菜を買うのであれば、ちょっとした安心がもらえる
行きつけの八百屋さんで買った方がいい。

多少高くてもその分料理の仕方がわかったり、プラス1の心のほっこりがもらえる。
そんなことから4月の私の行きつけのお店開拓はスタートしました。

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