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抗議活動のメインカルチャー・サブカルチャー

  コロナで世界が閉ざされて早3か月、恐ろしいくらいに身の回りの小情況は変わらないのに、大状況は変わりつつあるようだ。   特に変化が激しいのはコロナ下で圧政を強めるいくつかの政府と抗議活動を行う民衆である。BLM運動が世界的に大きなムーブメントとなっているが、ほかにも様々な活動が行われている。  しかし、現状BLM運動はメインカルチャーとなり、その他の動きはサブカルチャーとなってしまっているのではないか。BLMはアメリカに端を発しており、西欧社会に瞬く間に広がった。しか

    • 6/1 議事録

      1.テレ東香港特集 ・米中間紛争の代替 ・香港法23条により香港政府主体で国家安全法を定めると記載されていたが、これは鄧小平のトリック。2047年まで安全法を制定せずに引き延ばし中華世界を安定させる算段であった。しかし江沢民時代に政策を転換し、香港政府主導で国家安全法を制定する動きが2003年に起こるものの、大規模デモとSARSにより頓挫。 ・金融都市にはコモンローが適しており、香港はコモンロー圏。中国、マカオはシビルロー(要勉強) ・(M追記)香港は世代によって置かれた状

      • 変われないのではないか、という恐怖

         後悔していることがある。2013年と2016年、なぜ何としてでも香港で暮らす道を探らなかったのか。新卒のときはまだわかる、でも3年目の時は自分がどれだけ香港に行きたかったか、今の環境を出たかったのか、自覚していたにも関わらず籠もってしまった。行動した場合の後悔は薄れていくのに、手を伸ばせば届いたかもしれない状況で立ち止まったときの後悔は日を増す毎に増幅していく。今、もし私が香港で暮らしていたら絶対に後悔していないだろう。  しかも情けないのは両親に止められたことが確実に自分

        • 「大状況」と「小状況」ー『探検家の日々本本』(角幡唯介著)

           探検家の角幡唯介氏が自身の読書記録を綴った『探検家の日々本本』(角幡唯介著)が面白かった。特に『小さいおうち』(中島京子著)について書かれた章で膝を打った。ここでは全体の状況、例えば登山なら雪山の状態(天気や雪崩の発生可能性等)を大状況、個人を取り巻く感覚的な状況を小状況と表している。角幡氏曰く、個人の小状況に囚われている時は危険を察知していても、雪山の大状況を正確に認識できないというのだ。大状況が危険水域に達していても、小状況ではまだまだ大丈夫と認識にギャップが生じてしま

        抗議活動のメインカルチャー・サブカルチャー

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          香港の自由とは

          香港の友人より This is one of the YouTube videos illustrating some major issues having happened in recent months in HK I wanna spread it and hope the world can see what Hongkongers are fighting for 報道は減ってしまったけど、まだまだ彼らは助けを必要としています。 ただ知ることだけでも香港の助けになる、世界中が知ることが大切だと思います。

          香港の自由とは

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          香港の抗議活動へ意見を述べることについて

           抗議活動が始まって三ヶ月あまり、一連の活動に対して個人として意見を発することの難しさを感じている。香港、台湾を含めた中華世界は日本から眺めているよりもずっと複雑で(2012年の留学当時にも感じていたことだけど)私が単に香港好きの一個人として発言した言葉が思いもよらない軋轢を生むことがあることを覚えているから。(2011年、2012年、2014年と同じ間違いを何度も犯しましたから、えぇ)たった1年香港に滞在しただけでも色々な人たちと出会い、それぞれが異なる価値観を有していてそ

          香港の抗議活動へ意見を述べることについて

          香港の逃亡犯条例撤廃とこれから

           9月4日ついに今年の大規模デモの発端となった逃亡犯条例が完全撤回された。香港の人たちの努力、粘り強さの賜物であり、同時に香港と人生の一時でも関われた者として嬉しく、誇りに思う。一方で懸念は消えない。当初は香港政府に向けての抗議活動であったが、途中からは業を煮やした中国共産党が前面に出ており、抗議の対象も次第に中国共産党へと移行しているからである。共産党は面子を潰すことを良しとしない。今回の決定も10月1日の国慶節を見据えた懐柔案に思えてならない。  香港は元々経済都市である

          香港の逃亡犯条例撤廃とこれから