見出し画像

私じゃなかったんだね。

告白などをした

負け宣告の
負け確定の
試合を申し込んだ

私にはどうしても時間がなくて
1人で強く歩いていた私に
戻れなくなる前に

彼は言った
考える

でもこう言ってた
酔ってた

でももう一回聞いてやった
考えるん?

そして言った
考えてるんやん

知ってたよごめんやん

彼はずるい人じゃない
意外と正義感が強くて
人のことおせっかい焼いてて
俺なんて何の価値もないしっていじけてる
波風なんて大嫌い
でも不平不満は隠さない

素直だよね本当
彼にも言ったけど
あなたは素直だよ

私は本当に利己的で恣意的で
虚飾だらけだ
私は自分のために黙るし
自分のためにお酒を飲む

釣り合わないのは私もだけど
私たちだよね

もう会えなくなるね
あなたが選択してもしなくても
一緒に居れないからさ

深夜までつなぐ電話も
お互いのなんでもない会話も
作ったラーメンの画像も

全部私たちが少しでも暖かい
嘘でも暖かい場所にいるための
必要な時間だったんだね

私じゃなかったんだね。
知ってたよってつくづくそれだけ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?