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初秋のオショロコマ

禁漁の秋

多くの北海道の渓流では秋冬の禁漁期間が設定されていない。
一方、本州では10月以降は禁漁期間に設定されている水系がほとんどだ。

この違いは非常に大きい。
釣り人にとっても、魚にとってもである。

本州の釣り人にとって、禁漁期間は我慢と準備の期間である。
来シーズンの渓流に思いを馳せながら、フックを交換し、新しいウェーダーを買い、たまにルアーをBOXから取り出してはガチャガチャしてみる。
まるで修学旅行前の子供のようである。

また、秋冬は魚にとっても厳しい期間であろう。
秋には川を遡上して産卵をする。
冬は冷たい水の中でじっと春を待つのだ。
彼らや卵を守る意味でも、秋冬は禁漁期間に設定される。

しかし、北海道では禁漁ではない。
理由は分からない。
寒いから産卵期がズレるのが理由だろうか?
雄大な北の大地では、秋冬に人間が川に入る程度では生態系へのダメージが少ないのだろうか?
誰に聞けばいいのだろう。

まあ、とりあえず、折角北海道まで来たのだから秋の釣りを楽しんでみた。

秋の魚は綺麗

さて、今回の釣行は思いがけず短時間になってしまった。
朝まずめは海でカジカを釣りたいという同行者の主張によるものである。

誠に遺憾ではあったが、カジカも見てみたいので承諾。
朝は海へと向かい、無事にカジカをゲット。
急いで渓流へと車を走らせた(同行者が)。

一時間程良い川を探し回ったのち、ある川にたどり着いた。
いざ、入渓である。

入渓地点からすぐに、同行者のルアーに魚からの反応があった。
ブンブン跳ねて針を外していたので、おそらくニジマスであろう。

魚がいることは判明したので、私も竿を出すことに。
すると、すぐに竿に重みが!


秋の渓流魚に感動

ニジマスである。
しかも、かなり体高が高い。
春夏に餌をふんだんに食べたのであろう。

落ち葉と渓流魚の写真というのも、本州ではあり得ない。
それだけで価値がある。
綺麗、素晴らしい。
語彙力なんて車に置いてきた。

さて、坊主は免れた。
あとはビギナーの同行者に譲りながら、遡行していくこととした。

しかし、なかなか魚が顔を出さない。
やはり寒いのか、春夏で叩かれているのか。
よく分からないが、かなり渋い展開となってしまった。
入渓してすぐに釣れるのに、後が続かないのは渓流釣り師なら誰しも経験があるだろう。

ヤツにも出会えた!

なかなか魚からの反応が得られないまま、時間的に最後のポイントへとやってきた。
滝壺状になったポイントである。

そこでお得意のフワフワアクションをしていると、久しぶりの魚の反応が!
これは取りたい・・・

もう一度、同じトレースラインで同じアクションをしていると・・・


お得意のヤツ

ルアーをそっと咥えたのは、なんとオショロコマ!!
この川にいるなんて聞いてないよ。

しかも、長くて模様の発色も良好。
ヒレも美しい。
最高の一匹だ。

やはり、私はこの魚が大好きだ。
何度も言うが、まさに宝石。
この魚の為に一生北海道にいても良い。

人生初、秋の渓流は素晴らしい出会いを用意してくれていた。

使用タックル
ロッド:TenRyu Rayz RZ542S-L
リール:AbuGarcia Cardinal33
ライン:PE0.8
リーダー:ナイロン5lb
ルアー:ルアースタジオヤマト Yuiro 50S/50HS
            友人の自作ルアー Candy 40s
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