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第2回:堀内結華(銀座ホステス)【2月のテーマ:散歩】 前編

 堀内結華は、銀座のホステスである。ナンバーワンホステスとしてのテレビ出演や、『褒める技術』といった本を出版するなどし、活躍の幅を広げたことで彼女のことを認知した人も多いのではないかと思う。
 現在はメディア露出をやめ、引き続きホステスとして働いていると言うが『褒める技術』の中で「散歩が趣味」と触れる一節があった。聞けば散歩をすることで体と心をリセットするだけではなく、人々との交流に繋がり、結果的には仕事での会話術にも繋がっていくのだと言う。
 そんな彼女の知られざる一面、夜の仕事とは無縁そうな朝の散歩という趣味について話を聞いた。



早朝の銀座を散歩するのが好き

ーこんにちは、本日は取材を受けてくださりありがとうございます!

 どういたしまして。お時間をいただき、ありがとうございます。

ー今回の特集内容が「散歩」です。堀内さんは、ホステスでありながらも散歩がご趣味とお聞きしましたが、ホステスといえば夜の仕事のイメージで、あまり散歩というイメージがないのが正直なところです。

 そうですね、確かにホステスと散歩は一見関連しないかもしれません。でも、私にとって散歩はリフレッシュの時間なんです。夜の仕事の後、朝の清々しい空気の中を歩くのが好きですね。

ー夜のお仕事の後にそのまま散歩されているんですね。お仕事終わりだととにかくまずは家に帰りたい、とかにはならないのでしょうか?いつも必ず散歩をされているんですか?

 いいえ、毎回というわけではありません。状況や気分によって変わります。忙しい日や疲れている時は、家に直行することも多いです。でも、時間がある時は散歩をして、頭をクリアにするんです。それが私にとって大切なリセット時間なんですよ。

ー具体的にどういった場所を散歩されていたりするんでしょうか?

 私の散歩コースは、主に銀座周辺です。特に早朝の銀座は人が少なくて静かで、日中の喧騒とは違った雰囲気を楽しめます。時には隅田川沿いを歩いて、浅草方面まで足を伸ばすこともあります。川沿いの景色は心が落ち着きますし、早朝の空気がとても清々しいんです。季節によっては、皇居周辺を散歩することもありますね。緑が多くて、鳥の声を聞きながら歩くのは心地よいです。時間は大体、お店が終わる深夜から早朝にかけて。人目を気にせず、自分だけの時間を過ごせるんです。

散歩をはじめたきっかけは「東京の朝焼け」

ー散歩といえば自然に溢れた場所を歩くイメージですが、銀座というのはまた面白いですね!散歩はリセットの時間、とおっしゃっていましたが、なにか考えながら歩いたりしているんでしょうか? 

 はい、散歩中は色々なことを考えますね。日々の出来事を振り返ったり、次の日の仕事の準備を頭の中で整理したりしています。自然と心が落ち着いて、新しいアイデアが浮かんだりするんですよ。

ーお仕事への良い影響はあったりしますか?

 お仕事にも良い影響があります。散歩をすることでリフレッシュできるので、次の日の仕事に活力をもたらしてくれるんです。お客様との会話もスムーズになるし、気持ちも前向きに保てます。散歩は、私にとって欠かせない活動の一つですね。

ーなにか散歩をはじめるきっかけはあったんでしょうか?

 はい、散歩を始めたきっかけはあります。実は、ある日の仕事が終わった後、とても疲れていて、どうしても家に帰る気力が湧かなかったんです。そのままふらっと外に出て、無意識のうちに歩き始めたんです。気がついたら、何キロも歩いていて、途中で見た朝日がとても綺麗でした。その時、心がすごく軽くなったんですよ。それからは、自分の気持ちをリセットするために、散歩をするようになりました。

偶然の出会いから、会話が生まれる

ー東京で見る朝焼けもまた一段と味わい深いですよね。これまでの散歩でとくに印象深い出来事などはあったりしますか?

 確かに、東京の朝焼けは特別なものがありますね。散歩で印象深い出来事は、一度、早朝の皇居周辺を歩いていた時のことです。普段は人で賑わうこの場所が、朝早くはとても静かで、別世界のようでした。水面に映る朝日がとても美しく、しばらく立ち止まってその景色を眺めていました。

 その日は特に心が穏やかで、ふと自分がどれだけ美しい場所にいるのか、そして今の自分の立ち位置に感謝する気持ちが湧きました。また、偶然出会った早朝ランニングをしている人との短い会話も心に残っています。彼らもまた、それぞれの理由で早朝の時間を活用しているんだなと感じました。そんな小さな交流が、散歩をさらに特別な時間にしてくれるんです。

ーそこで出会った方と会話もされたりするんですね?どういったきっかけで話しかけたりされるんですか?

 はい、たまに会話を交わすことがあります。特に話しかけるというよりは、自然に会話が生まれることが多いですね。例えば、その時のエピソードでは、私が皇居の美しい景色に見とれていると、たまたま横を通りかかったランナーが「素敵な朝ですね」と声をかけてきたんです。それがきっかけで、少し天気の話や東京の朝の魅力について話し合いました。

 通常、私たちは忙しい日常の中で他人と深く話す機会が少ないですが、早朝の散歩中のような静かな時間は、人との繋がりを感じやすいんです。そういった偶然の出会いが、散歩の時間をより豊かなものにしてくれています。自分とは異なる生活を送る人々との短い交流は、新しい視点をもたらしてくれるので、私にとってとても貴重な経験です。

ー早朝の散歩は人とのつながりを感じやすい、というのはとても面白いですね。いまでもつながりのある方とかもいらっしゃるんでしょうか?

 はい、実はいくつかの繋がりが残っています。たとえば、以前話したランナーの方は、後日また同じ時間に散歩しているところに遭遇し、そこからちょくちょく挨拶を交わすようになりました。彼は近くに住んでいて、毎朝ランニングをしているんです。私たちは、お互いの生活スタイルや仕事の話などを少しずつ共有するようになり、たまに情報交換をしたりする関係になりました。

 また、散歩中に犬を散歩させている人と話すこともあります。犬好きとしては、彼らの愛犬と触れ合うのも散歩の楽しみの一つです。こうした小さな出会いが、日々の生活に彩りを加えてくれています。それぞれが忙しい生活を送っている中で、偶然の出会いから生まれた繋がりは、何か特別なものを感じさせてくれますね。

散歩は仕事の質を高める

ーお仕事についても聞かせてください。堀内さんはホステスを職業とされていますが、ホステスのお仕事と散歩がつながるときはありますか?

 ホステスの仕事と散歩が直接的につながることは少ないですが、間接的には大きな影響があります。散歩で心身ともにリフレッシュすることで、お店での接客態度や会話の質に良い影響を与えています。お客様とのコミュニケーションにおいても、散歩中に感じたことや考えたことが話題になることもあります。

 散歩をすることで、気持ちがリラックスし、ストレスが軽減されるので、お店での私はより明るく、前向きな姿勢を保てるんです。また、新しい景色を見たり、たまに出会う人々との交流から得た新鮮な話題を提供できるので、お客様との会話がより豊かになります。このように、散歩は仕事の質を高めるための重要な要素となっています。

ー堀内さんにとっては散歩が仕事のリフレッシュ方法なんですね。

 はい、まさにその通りです。散歩は私にとって、仕事のリフレッシュ方法であり、日々の活力源です。身体を動かすことでリラックスし、新たな刺激を受けることで心もリフレッシュされるんです。それが仕事へのポジティブな影響に繋がっています。

ー散歩以外にもリフレッシュするためになにかやられていることはありますか?

 はい、他にもリフレッシュのためにいくつかの活動をしています。ボルダリングや山登りも趣味の一つです。これらは体を動かすことでストレス発散になるだけでなく、日常とは違う環境に身を置くことで新鮮な気持ちになれます。

 また、読書も好きで、特に旅行記や心理学の本を読むことが多いです。新しい知識を得たり、違う文化や考え方に触れることで、視野が広がり、仕事のインスピレーションにもつながります。趣味を通じて様々な体験をすることは、私の生活に大きな彩りを加えてくれています。


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