なかむらまこと @ BizDevとマーケティングのはざま

TC3という会社で営業&マーケティングをしています。Certified ScrumMa…

なかむらまこと @ BizDevとマーケティングのはざま

TC3という会社で営業&マーケティングをしています。Certified ScrumMaster。Ansibleユーザー会。ex-RedHat ビジネス開発、デジタルマーケティング、マーケティング組織にアジャイルの思想・実践をインストールすることなど多岐にわたって取り組んでいます。

最近の記事

読書感想|『儲けの科学』を読みました

庭山氏の書籍は、ABMに関する本など、いくつか拝読しており、今回の最新版も早速読ませて頂きました。B2B領域でマーケティングも含めて職掌としている端くれとしてちゃんとキャッチアップしておきたかったからです。 届いてびっくり、結構分厚いのですが、案外スラスラと読めてしまいました。 MAやABMがどのように生み出されたのかなど、庭山氏の足で稼いだ関係性からの情報など生の情報が入っていることで、ワクワクしながら読みました。一貫した主張として、マーケティングは経営の次に重要なポジシ

    • ビジネス・ディベロップメントとは何か?(僕なりの現時点でのアンサー)

      僕は2018年頃からビジネス・ディベロップメントという役職についたり、その役職がどうあるべきかをこの数年考え続けていました。全ての事業にマッチする定義は難しいため、企業ごとに変化・進化をしていくものかと思いますが、自分にとってのビジネス・ディベロップメントとはどんな役割を持つのか、について簡単ですが現時点でのアンサーとしてまとめたいと思います。 プロダクトマネジメントトライアングルプロダクトマネジメントに関わる人であれば1回は見たことがあるだろう、「プロダクトマネジメントト

      • コーチングの原点、『新・インナー・ゲーム』 を読みました

        赤ちゃんも言葉で教えられて歩けるようになるわけではない(もちろん”語りがけ”などはあるとしても)。スポーツも言葉で教えられると、頭でっかちになり、本番で、練習で培ったパフォーマンスを存分に発揮できない。スポーツの世界は、心理戦だとか己との戦いだとか言うことがあるが、インナー・ゲームはまさにそのことについて深ぼっている。 著者のティモシー・ガルウェイがテニスコーチとして、プレイヤーには2つの自分がいることに気づき、それらをセルフ1とセルフ2と呼んだ。 コーチングの原点とも呼

        • 昭和のディスラプター「宅急便」を生み出した、論理的思考と善い循環。『小倉昌男 経営学』を読んで

          僕にとって「戦略」は永遠のテーマのようであり、ことあるたびに戦略の本を読んでいる。今回この本を手に取ったのは、『戦略の思考法』という書籍を読む中でおすすめの本だと紹介されていたからだ。 小倉昌男は言わずと知れたヤマト運輸の社長だった方であり、すでに亡くなられているが、当時、郵便が独占していた個人宅配に切り込み僕らが知っている「宅急便」を生み出した方だ。ヤマト運輸は百貨店から送られる荷物をビジネスの主としていたが、そこから180度異なる個人宅配に切り替え、事業の成功を納めた。

        読書感想|『儲けの科学』を読みました

        マガジン

        • [B面:マーケティング]
          14本
        • [A面:BizDev]
          7本
        • 経営
          8本
        • 読んだ本
          6本
        • ツール・方法
          2本
        • エモ
          2本

        記事

          OODAループの根幹にある概念とビジネスへの適用について、書籍『OODA LOOP』から考える

          先日、そう言えばOODAって聞いたことはあるけれどしっかりとその概念について学んだことがないなと思い、『OODA LOOP』を読みました。そんなOODA ループについて、その重要な基礎概念、ビジネスへの適用、OODAループを実現するための文化的特性についても本書の内容を元に紹介してみます。 PDCAと何が違うの?この記事にたどり着く方がどんな方かはわかりませんが、おそらく「OODA」ってなんだろうとか、PDCAと何が違うんだろうとか思っている方が大半なのではないかなと思いま

          OODAループの根幹にある概念とビジネスへの適用について、書籍『OODA LOOP』から考える

          プロダクト開発/企画 ゼロイチフェーズでの苦悩 #プロダクト筋トレ

          このブログ記事は、「プロダクトづくりのための挑戦とその成功・失敗談を綴るアドベントカレンダー powered by プロダクト筋トレ」アドベントカレンダーの7日目の投稿です。 はじめにまずはじめに、僕が所属する会社のことをご紹介したあとに、実際にゼロイチフェーズでのプロダクト開発(と顧客開発)を進める上で成功や失敗だったなと思った点を綴っていきたいと思います。完全にポエムです。 何を解決しようとしているのか僕が所属するTC3という会社は、Topcoderという競技プログラ

          プロダクト開発/企画 ゼロイチフェーズでの苦悩 #プロダクト筋トレ

          小さな行動の積み重ねが最強のチームを作るー『THE CULTURE CODE』

          ”最強のチームをつくる方法”というタイトルは前から見ていたけれども少し誇張表現っぽくて敬遠していた。少し前に大型の本屋さんに行く機会があり、立ち読みしていたら、監訳者まえがきに以下のようなことが書いてあったのですぐに購入した。 適切な人(=スキルの高いメンバー)をバスに乗せるべしという話もどこかで聞いたことがあったので、これは何か学びがあるのではないかと。ということで、『THE CULTURE CODE ―カルチャーコード― 最強チームをつくる方法』を読んだので気になったポ

          小さな行動の積み重ねが最強のチームを作るー『THE CULTURE CODE』

          OKR徹底入門|『Measure What Matters』の紹介 #プロダクト筋トレ

          先日 #プロダクト筋トレ コミュニティの図書館LTという会で、OKRを広めた立役者ともいえる、ジョン・ドーア氏の『Measure What Matters』を紹介しましたので、簡単に記事でもご紹介をしたいと思います。 ※OKR=Objective and Key Resultsの略 OKRの父、アンディ・グローブご存じの方も多いと思いますが、OKRはインテル創業3人目の社員である、アンディ・グローブにより考案されたものです。アンディ・グローブはすでに亡くなられていますが、

          OKR徹底入門|『Measure What Matters』の紹介 #プロダクト筋トレ

          戦略のシンプルだけど重要な本質

          社会人人生の中で「戦略」という言葉は何度も耳にするキーワードだと思います。ただ、「戦略」というタイトルがついているスライドには「目標数値」や「気合と根性」が掲げられているだけで、”「戦略」というものは一体何なんだろう?”と思うことが多々あったり。単に穴埋め式にテンプレートに、ブレインストーミングしたみんなの意見の寄せ集め、になっていることも。「戦略」というキーワードは雰囲気で使われていて、それを明らかにし実装することは、リーダー陣にとっても非常に難しいものであると言えます。

          有料
          100

          売れないを避けるための手法『リーン顧客開発』をまとめてLTしました(資料もあるよ) #プロダクト筋トレ

          5月12日にプロダクト筋トレコミュニティのLT会「ユーザーリサーチ・インタビュー・UX系の本LT大会」で積ん読していた『リーン顧客開発』を紹介してきました。 リーン顧客開発とは何か「顧客開発」という言葉はあまり聞き慣れないかもしれません。私もなんとなくでしかわからないですし、むしろ今までは「ビジネス開発(BizDev?)」のような観点で同じことを考えていたかもしれません。 「顧客開発」は「製品開発」を支えるもので、製品開発で売れないものを開発しないようにするための考え方で

          有料
          100

          売れないを避けるための手法『リーン顧客開発』をまとめて…

          GWに読んだオライリー本3冊

          GWの課題を完了しました! 手元のメモをみながらざっと感想などをシェア。なお、GW開始から読みはじめたものが2冊、1冊はすでに手をつけていたので、実際には3冊フル完走ではないですが、実はさらにもう1−2冊読みはじめたりしているので3冊完走といってもいいかな。ちなみに僕の積読リストにはあと20冊くらい積まれたままで、寂しそうにしています。 . ●『リーン顧客開発』 https://amzn.to/33mPGsR . “リーン顧客開発“は、“製品開発“を補完するものであり、

          『Joy, Inc 役職も部署もない全員主役のマネジメント』を読んだのでスライドにしました

          こんにちは、なかむらです。今日は最近読んだ書籍、『Joy, Inc. 役職も部署もない全員主役のマネジメント』についてスライドを作ってみたのでご紹介します。』についてスライドを作ってみたのでご紹介します。 ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー なんとこの本、2019年8月9日に購入したまま積ん読になっていたという、なんとも可愛そうな背景をもった書籍でしたが、そのときは読む好奇心がなかったのかもしれませんね。 1年半以上寝かされ熟成した『Joy, Inc.』はな

          有料
          100

          『Joy, Inc 役職も部署もない全員主役のマネジメント』を…

          『トヨタ生産方式』の感想メモ

          トヨタ生産方式にたどり着いた…アジャイルや新規事業開発の領域において削ぎ落とされたやり方の意味である「リーン(Lean)」という言葉が多く使われているが、その意味があまり理解できていませんでした。そんなこともあり、昨年秋に読んだ『プロダクトマネジメント』をきっかけに、直近はトヨタ生産方式周りについて興味を持っていくつか書籍を読んでいました。 具体的には、『プロダクトマネジメント』で紹介されている「プロダクトのカタ」は、『トヨタのカタ』から着想を得たものであると述べられていて

          ”プロダクトのカタ”を1枚にまとめてみた

          最近プロダクトマネジメント界隈が盛り上がっているように思う。 これは、デジタルトランスフォーメーションという言葉を耳にタコができるくらい聞くようになって、テクノロジーを活用して新規ビジネスを作り出すには結局、プロダクトをどのように効率よく、効果的に開発し、市場に投入するか、を理解することが重要だということに気づいた人たちが増えているからではないかと考えています。 僕自身はPdMではないのですが、ビジネス開発、ビジネスの立ち上げ、を考える上で『プロダクトマネジメント』という

          ”プロダクトのカタ”を1枚にまとめてみた

          メンタル認知度を構築するためのフレームワーク、カスタマーエンドポイント(CEP)

          ヘッダー画像はこちらの方のを利用させていただきました。 これまでマーケティング担当として、主に「ディマンドジェネレーション」の領域を担当してきて、営業経験の背景からもやはり見込み案件創出するためにはどうすべきかということを考えることが多かったし、実際にその領域の活動をメインでやってきました。 市場から認知される「ブランディング」の領域に関しては考えたことがないわけではないですが、ちゃんと学んでないなと感じて、「ブランディングの科学2」(※英語タイトルでは、”How Bra

          メンタル認知度を構築するためのフレームワーク、カスタマーエンドポイント(CEP)

          なぜマーケティング担当者が認定スクラムマスター(CSM)を取得したのか

          先日ようやくScrum Allianceの認定スクラムマスターの資格を取得することができました。今回はなぜマーケティングを担当している僕がスクラムマスターの資格を取得しようと思った背景を書いていきたいと思います。 ↓取得の証↓ アジャイルが重要だというけれど元々僕は「アジャイル」はアプリケーション開発のためのフレームワークとばかり思っていました。当時(おそらく4−5年前まで)は、この「アジャイル」という抽象的なキーワードの中に含まれる内容をあまり理解していませんでした。経

          なぜマーケティング担当者が認定スクラムマスター(CSM)を取得したのか