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「全力で、あなたの居場所を支えます!」 地域に開かれた喫茶おおねこ、26歳店主のチャレンジ【東京都・武蔵野市】鈴木なりささんに政治に挑戦する思いを聞いてみた!

こんにちは!FIFTYS PROJECTです。
『推しを見つけて応援しよう!#34』
今回は東京都武蔵野市の鈴木なりささんです!

「なぜ政治に挑戦しようと思ったの?」「どんな政治家を目指しているの?」
東京都武蔵野市の鈴木なりささんに気になることをインタビューしました。


ポートレート

政治に関心をもったきっかけは?

 振り返ってみると、二つのきっかけがありました。最初のきっかけは、高校生の時に先輩に誘われて"18歳選挙権について考えるイベント”に参加したことです。ちょうど選挙権年齢が20歳から18歳に引き下げられるタイミングで、高校生100人と国会議員100人が集まって意見交換したんです。それまでは政治家ってテレビの中で見る遠い存在だったのですが、「自分の不安や期待を話してもいいんだ」「こんな風に聞いてもらえるんだ」と感じて距離が近くなりました。

 次のきっかけは、自分が営んでいる喫茶おおねこに、武蔵野市議のさこうもみさんが来てくれたことです。さこうさんは2023年4月の統一地方選挙で市政に挑戦されるところで「なりちゃん、手伝ってくれない?」と声をかけてくださいました。面白そう!と感じ、選挙ボランティアの事務局として一緒に活動させてもらいました。そして、さこうさんは見事に当選!

さこうさんの応援風景。駅前で道行くみなさんに自分の声を届けました。
私にとって選挙に携わる初めての経験になりました。

 自分が応援していた方が当選して、政治と生活は繋がっているんだなと肌で感じるようになり、政治がさらに身近な存在になりました。

政治への挑戦を考えるようになったきっかけは?

 私は大学在学中から喫茶おおねこを営んでいます。行けばいつも誰かと会えるような地域密着型の小さな喫茶店で、毎週水曜日にオープンしています。お店には学生さんや子育て中のママ、高齢の方などいろいろなお客さまが来てくださっていて。カウンター越しにお話するなかで「老々介護がもう限界で」「野菜が高くて満足に買えない」「子育てしながら介護、しんどい…」など、ちいさな声を聞くようになりました。
 みなさんの悩みをなんとか解決したいと思うようになり、ブログに書いてシェアしたり、喫茶店で勉強会を開いたりしましたが、それだけでは現状は大きくは変わらないと感じました。今年の春に選挙を手伝うなかで、もしかしたら政治って、本当に困っているちいさな声を届ける入口になるんじゃないかなと思い、挑戦することに決めました!

喫茶おおねこは小さなお店。カウンター越しにおしゃべりを楽しんでいます。
お客さま同士も仲良くなり、交流が生まれる場所になっています。

今回の挑戦を決意するまでにハードルに感じたことは?

 周りのみなさんが応援してくださっているので、困難はそれほど感じていません。喫茶店のお客さまからも「挑戦してほしいと思ってた」「私たちの声を届けてほしい」と言っていただいています。これまで地域で活動をつづけてきたので、お客さんや近所のみなさん全員が仲間になってくれている感覚があります。私のように20代の女性が出るのはあまり前例がないので、こういった後押しがあるのは嬉しいですね。
 最初は4年後にある次の選挙でもいいかなと思っていたのですが、世界のあちこちで戦争が起こっていて、日々刻々と悪い状況になっているのを感じているので、4年後ではなくて”今”挑戦することに意味があると思いました。

鈴木さんが実現したいことは?

 具体的な政策としては大きく三つの項目を考えています。一つ目の政策としては、ちいさな声が大切にされる武蔵野市を掲げていて、その中には自殺対策やちいさな声が届く場所を作る、若者のための街の保健室であるユースクリニックを設置することなどが含まれています。
 二つ目は、人と人がもっと繋がる武蔵野市です。いま、本当に担い手不足なんです。お祭りやコミュニティセンターの運営などは高齢の市民のみなさんが担ってくださっているのですが、なかなか次の世代に引き継がれていません。地域の担い手を育て、世代を超えて街を盛り上げていきたいです。また、元気なシルバー世代の方向けの施設があるのに、情報が周知されていなくて活用されていないんですよね。みなさんが安心できる居場所を整えていきたいです。
 そして最後は、差別と暴力を許さないという項目です。子どもの権利を守ることや、生理の貧困問題への取り組み、戦争反対を訴えていきたいと考えています。

 
これまで聞いてきた、あるいは、これから聞いていく声をちゃんと大切にして、いまは行政に届いていない声を届けられる架け橋のような存在になりたいと思っています。

鈴木さんの強みは?

 武蔵野市民のみなさんとリアルにお話してきたことが強みだと思っています。これは好きでやっていることなので、立場が変わっても続けていきたいです。机上の空論だけでは具体的な解決に繋がっていかないと思うので、困っている人がいれば直接会いに行きます。めちゃくちゃ人に会いに行き、一緒に汗をかく市議になりたいです。
 また、26歳のという若さも強みですね。10代、20代の声を拾い上げていけると思っています。例えば政策に掲げた生理の貧困の問題も、自分が最近経験してきたことなので当事者としての感覚を持っています。若者の視点を政治に繋げやすいのは私ならではの強みだと思います。

市民と市議が対話できる“ダイアログ”を開催。
喫茶おおねこでは、市民の声を聞くさまざまなイベントを開いてきました。

武蔵野市の好きなところは?

 住民同士の交流が盛んなところです!私は武蔵野市に住んで5年目なのですが、暮らし始めてからしばらくして近所のごはん会に呼んでもらうようになりました。そういった地域活動が盛んなのは昔からで、市長が保守系からリベラル派に変わった時も住民主体の地域運動が盛り上がっていたようです。
 普段も駅から家に向かって歩いていると「こんにちは!」「今日は遅いね〜」といろいろな商店の方が声をかけてくれます。日々、近所の人のことを知れますし交流できるのですごく安心します。
 武蔵野市は個人商店や小規模事業者がまだたくさんあるので、人と人とのコミュニケーションが自然に生まれやすいんだと思います。そんな環境が残っているのが武蔵野市の魅力だと思っています。

なぜFIFTYS PROJECTに参加しようと思ったの?

 もともとFIFTYS代表の能條桃子さんのことは知っていました。喫茶おおねこでの”むさしのダイアログ”という市民の対話会に桃ちゃんがゲストで来てくれていたりしたんです。今年の4月の統一地方選挙の時に、いろんな候補者さんがFIFTYSのことをSNSでシェアしていて目に入るようになり、身近に感じるようになりました。地域をまたいで仲間がいるのは嬉しいし、本当に心の支えになります。

どんな活動をしていきたい?

 今回の挑戦が、若い世代にとって政治に関わりやすくなる”入口”になったらいいなと思っています。多くの人にとって政治に関わることは、なかなかない経験だと思うんです。怖い、面倒くさい、思想が合わなかったらどうしよう……というネガティブなイメージもあるかもしれません。でも若い女性が先頭にいて、若いボランティアメンバーがいることで、10分でもいいから関わってみようかなと思ってもらえたら嬉しいです。できるだけ政治へのハードルを下げて、関わる機会をつくり、生活と政治は繋がってるんだよって感じてもらいたいですね。少しでも関心を持っていただけたら、応募フォームからボランティアに登録していただけると嬉しいです。
 また、いろんな世代が混ざりあうような活動もおもしろいなって思っています!最近は喫茶店の常連さんの70代の男性が、毎朝活動を手伝ってくれています。20代のボランティアメンバーとも顔なじみになって「あ、また会えた~!」って交流が生まれるようになっていて。そんな風にみんなが関わる場所になったらいいですね。
 挑戦している間も、喫茶店はずっとつづけていきたいです。喫茶店も地域活動のひとつですし、ぜんぶ繋がっているんです。政治は偉い人がやっていている特別なものってイメージがあるかもしれないけど、まったく特別なものではありません。日常と繋がっているもの。だから、若者たちにも気軽に参加してほしいと思っています!

インタビューを終えて
 インタビュー後のある日、フラリと喫茶おおねこに遊びに行ってみました。さまざまな年代の方が入れ替わり立ち替わりいらっしゃり、店内には笑顔と会話が溢れていました。そして、なりささんの笑顔に心がほっこり。こんなに親しみやすい政治家さんがいたら嬉しいな…と思いました。応援していますね!(やまくぼ)
 わたしもインタビュー後にボランティアに参加してみました。行くまでは少しドキドキしましたが、到着するとみなさんが笑顔でフランクに活動されていて一気に緊張がほどけて、気付けば雑談をしていました。なりささんのお互いを尊重し合う姿勢が、温かい雰囲気を生んでいるのかなと感じました。(まい)

取材・執筆:ひかり&やまくぼ&まい
取材日:2023年11月22日

鈴木なりさ(基本情報)
1997年生まれ(26歳)/武蔵野市在住/青山学院高等部卒業/ICU(国際基督教大学)卒業/2021年に武蔵野市で喫茶おおねこ開業

鈴木さんについてもっと知るには?✨
・公式ウェブサイト:https://oonekonarisa.tokyo/
・Instagram:@kissa_ooneko
・Facebook :喫茶おおねこ
・ボランティア応募フォーム:https://forms.gle/ho2RWHhcW8whhryK8

『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー#34、いかがでしたか?地域密着型の喫茶店で武蔵野市に暮らす人たちと関わりながら、ちいさな声を届けたい!と今回の挑戦を決意された鈴木さん。応援したい!と思った方は、ぜひ鈴木さんの発信や喫茶おおねこを覗いてみてください👀✨

12/5(火)21:00からは鈴木さん・武蔵野市議 さこうもみさん・FIFTYS PROJECT代表 能條桃子の3人でインスタライブを行います!
こちらもぜひご視聴ください❤️‍🔥

FIFTYS PROJECTとは?
私たちは政治分野のジェンダー不平等の解消を目指し、20代・30代の女性(トランス女性を含む)やノンバイナリー、Xジェンダー等の方に対して2023年4月統一地方選をはじめとした地方議会議員選挙への立候補を呼びかけ、一緒に支援するムーブメントをつくろうと活動しています。


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