約10年ぶりに19歳になった元生徒が会いに来てくれました。教室をやめた時は小学校5年生になる時だったかな？
昨年の音楽祭の案内を見て来てくれたのがきっかけでそれから時々教室のイベントのことなど連絡していました。今回は教室で私と話がしたいと言うので、久しぶりに教室まで来てくれました。爪を見ると白い指にお花のついた綺麗なネイル。すっかり大人っぽくなっていました。

大学受験の時、家族がコロナになって、不安が募ってから過換気症候群に襲われて志望校に合格できず、今は志望を変えてウェディングプランナーの専門学校に通っています。

彼女が過換気症候群になった時の話などなどさまざまな近況を話してくれましたが、もともと静かな子で、ついつい私の方が、今の生徒たちがあまり積極的じゃ無いこと、コロナの影響でなかなか声がでないことなどなど、喋りすぎてしまい、彼女をしゃべらせなかったことを反省していたら、帰宅後ラインが届きました。

その一部
「今日はありがとうございました！
先生とあんなにも大人な話をする日が来るとは思ってなかったです
私は音楽が小さい頃からずっと好きで、私の場合、英語を好きなことと一緒に学べたから身についたんだと思います。
10年の変わり様を聞いて、パワフルな時代に育ったんだなと思いました笑笑　今はスピーキングが重要視されてるから、声に出して発音してインプットすることの大切さを実感する日がすぐに来ると思います。
時代がいくら便利な方向に変わって人間が楽するようになっても、英語を話したり書いたりすることも、お金のことも、紙の楽譜をよんで(?)弾けることも、これまでの様な学び方でいいと思います。逆にそうするべきなんじゃないかとも思っちゃいました。
ただ、確かに学ぶ場所ではありますが、生徒の皆さんが宴会と思えるくらい楽しい時間を過ごせていることって本当に素敵だと思います。もちろん身についてそれを実践できることが望ましいですが、自分に辛いことがあった時、それこそ学校に行けないと苦しんでる時に、友達や先生と会って話せる場所があることが一つの救いになっていると思います。本格的な塾に行ったり、そもそも先生の教室に行かなかったら楽しいと思える空間がなくなってしまうじゃないですか。私が精神を崩した時に足りなかったのはそういう場所が無かったのも一つかなと思います。
先生にいろいろな報告ができて私も嬉しかったです。もう少ししたら20歳なのでお酒飲んでまた語りましょうね！！それまでにも(また就活でダウンするかもなので)お互い愚痴大会でもなんでもお話したいです！笑
今日は本当にありがとうございました^ ^」

と送られて来ました。
心ではここまで感じていたとは！
そしてものの考え方もしっかりしています。私こそまさかあの小学生の女の子がお姉さんになって会いに来てくれるとは思わなかった。
しばらく教室を見まわしていた彼女は懐かしそうで、ここで起こった色々なことを思い出していました。
教育はその結果が出るまでに期間が必要です。
あれから10年経って、このメッセージは私に自信をくれました

写真は2012年の思い出です