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山積み

問題は山積みだ。生きるのは大変なのである。

めでたく30歳になったわけだが、ここ最近というかしばらく苦しい状況は続いている。
精神的に苦しいのはずっとなんだけど、まあ何よりも生活が苦しい。
端的に言うとお金関係が辛いのだ。まあなんと情けない話だろうか。

一人で生活する分には限度を保てるラインだけど、あいにく僕の置かれている環境は歪なのである。


僕は社会人になるにあたって地元に戻ってきた。
大学生活を仙台で過ごしたが、それもかなり無理を言って押し通した部分がある。
僕は生まれた時から父がいなかった。
僕・母・祖母・祖父の4人暮らしをしていたわけだけど、小さい時に祖父が亡くなった。
だからずっと3人暮らしが続いていたのだ。
普通なら大学に行かずに高校を卒業して就職すべき家庭だろう。僕も何となく”そういう空気”は感じていた。

でもどうしても大学に行きたかった。というか3人暮らしという縛りから解放されたかったんだと思う。
母と祖母はかなりの昭和体質。良くも悪くも昔ながらの人だ。特に祖母はそんな感じ。
言い合うことだって何度もあった。
嫌いじゃないけど、家族だから仕方なく一緒にいる。そんな感覚を常に感じていた。

大学進学について何度も何度も喧嘩をしたけど、なんとか僕は仙台に旅立つことができた。
それはもう解放感が凄かったさ。

でもそれと同時に「社会人になったら地元に帰らなきゃな」という義務感も生まれた。
ある種の恩返しというか、まあ義理みたいなものだ。
なんせ僕は一人っ子だし、たった二人の家族を置いていくのは、心にしこりが残ってしまう。

社会人になってから「やっぱり仙台がいい!!!!」と思い、出ていこうとした時もあった。
しかし、祖母と母は猛反対した。当たり前のことだろうけど。
なんとか祖母は味方になったけど、母は折れなかった。

「お母さんのこと一人にして!!私の気持ち分からないんでしょ!!」
こんな発言を毎日のように喰らっていたのを思い出す。

結局仙台に行くのは諦めた。
まあ家族以外にも理由はあったんだけど、仕方ない。過去のことだ。
でも今思うと勿体なかったかもな。
仙台の企業から内定も貰っていたし、あそこで無理を突き通して環境を変えるべきだったのかもしれない。
なんて後悔を今でもする。
いや、後悔というか「もしあの時仙台に行ってたら人生どうなってんだろうなあ」という妄想に近いかも。


地元に残り、Web関係の会社で新たなキャリアをスタートさせる。
我ながら早いこと実力がつき、役職にも就いた。
「役職手当」の文字が明細に並んでいるのを見た時はテンションが上がったものだ。

僕は現在フリーになって、好き勝手お仕事をしている。
と、ここだけ見たら順風満帆に見えるかもしれない。

でも、僕の環境が潤沢になることはあまりない。

僕の実家は飲食店を経営している。
もう20年以上やってるから常連さんもいる。しかし、「売れてるか?」と聞かれればそんなことはない。

以前は祖母と母の二人で経営していた。しかし、祖母は病気で息を引き取った。もう4年くらい前の話だけど。
そこからは母が一人で経営することになった。

正直、半端なくギリギリの状態がずっと続いている。
コロナの頃なんかは壊滅状態だった。
店主を務める母も明らかに精神がおかしくなっていく。母が酒に逃げて倒れることもあった。

そんな状況だから僕の稼ぎは自分じゃなく母と家につぎ込まれていく。
仕方ない。僕は一人っ子だから。
稼いでも稼いでも家につぎ込まれていく。
お店の電気代も僕が払う。水道代だって何度か払った。
仕方ない。僕は一人っ子だから。

そんな状況がずっと続いていく。
こんなこと思いたくないけど「なんで俺の稼ぎが・・・。お母さんのせいで・・・」なんて考えるようになっていく。

いつの間にか僕は働くことを避けるようになってしまった。

元々仕事をするのは嫌いじゃない。というか好きなほうだと思う。

能力が上がっていく感じとか、仕事について熱い話を交わすのが大好きだった。
なのに今は稼ぐ気力も擦り減っている。

そして大人になるにつれて”知りたくなかった事実”も明らかになる。
それは祖母が親族内でたくさん借金をしていたことだ。
親族の集まりに行くたびに借金のことをチクチク言われる。まあそりゃそうだろうけど。
だから僕は親族に頼ることができない。
「頼りたくねえよ!!!」みたいな反骨心もあるけど、なるべく関わらないで生きていたいのだ。

「自分だけ生きればいい」
本気でこう思えたらどれだけ楽だろうか。

自分に言い訳せず、もっともっと働いて稼げばいい話なんだけど。
でも、今はちょっと元気がない。

もう母親の「お金ある?」という声を聴きたくない。
ここ3か月くらいはお店の売り上げも悪くなさそうだけど。
また閑散期になれば、同じことが繰り返されるのだろう。

きっと僕がここから抜け出すには環境を変えるしかないんだろう。
だから今は『環境を変える準備』をしっかりする段階だ。
しっかり計画を立てて、夢を叶えられるように生きたい。ゆっくりでいいから一つずつ進めていきたい。

なーんて凄いヘビーは話にしちゃったけど、きっとこれを読んでる皆も「中々言えない重い悩み」があると思う。

こんな奴もいるから大丈夫!
とはならないだろうけど、抱え込みすぎないようにしてね。

辛いよね。不安だよね。
モヤモヤが消えることなんてないかもだけど、毎日を踏みしめて生きていこうね。

心から笑って過ごせますように。

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