ビリー_ザ_キッド_真実の生涯

ビリー・ザ・キッド、真実の生涯―第20章

キッド一味が再び罠にはまる—ボウディーの死—無法者たち—無謀な逃亡計画—死馬に道を塞がれる—降伏—残りの一味がラス・ベガスの牢獄に到着

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12月20日朝、ブラジルはフォート・サムナーに私を訪ねに来た。彼は、尾羽打ち枯らした一味の状態について語り、彼らが自分を物資を取りに行かせていろいろと報告させるために送り出したと語った。私は、メイソンと3人のメキシコ人たちとともに私がフォート・サムナーにいて、非常に怯えていてロズウェルに戻りたがっているが、恐ろしくて広場を離れることができないでいると彼らのもとに帰って伝えるように彼に指示した。翌日までブラジルは帰らなかった。彼が出発の準備を整えた時、もし牧場に到着した時に一味を牧場で見つけたらそこにとどまるように彼に指示した。もし彼らが牧場をすでに去った後か、もしくは到着後に出発しようとすれば、私のもとに戻って報告するように彼に伝えた。もし彼が私のもとにすぐに戻ってこなければ、私は朝2時に牧場に向かって出発するつもりである。もし私が彼とその途中で出会えなければ、私は彼らが牧場にいると確信するだろう。

この忠実な友人は家に帰って、夜12時頃にフォート・サムナーに到着した。 雪が降っていて非常に寒く、ブラジルの髭にはつららがついていた。彼は、キッドと4人の仲間たちはウィルコックスの牧場で夕食を食べた後、馬に乗って去ったと報告した。我々は全員牧場に向けて出発した。私はブラジルを先に送り出して一味が戻ってこないかどうか見張らせた。その一方で私は一団を率いてレイク牧場の方角へ迂回路をとって1マイル(約1.6キロメートル)か2マイル(約3.2キロメートル)ほど道から離れた。そこに彼らがいると思ったからだ。我々は家の周りを回って中が空なのを確かめてからウィルコックス牧場に向かった。そこから3マイル(約4.8キロメートル)ほど行った場所で我々はブラジルに会った。彼は、無法者たちは戻ってこないと言って、雪の上に残っている跡を示した。少しの距離だけその跡を追った後、私は、彼らがスティンキング・スプリングスに向かったと確信した。そこにはアレハンドロ・ペレサが建てた放棄された古家があった。家から半マイル(約0.8キロメートル)以内に接近した時、我々は立ち止まって相談した。私は、我々が彼らを罠にはめたと確信しているので静寂を保つように仲間たちに注意した。400ヤード(約360メートル)まで接近した時、我々は別れて、ジュアン・ロイバルに馬を預けた。一団の半分とともに私は家の周りを回った。涸れ谷を見つけた我々は、その底をたどってできる限り近づいた。残りの一団を率いたステュアートは、反対側から建物の200ヤード(約180メートル)以内にある物陰を見つけた。家の突き出した垂木に3頭の馬が繋がれていて、一味が5人いてウィルコックス牧場を出る時に全員騎乗していたことから彼らが2頭の馬を家の中に入れていると我々は結論づけた。扉はなかった。扉がかつてあった場所に開口部のみがあった。私は、ステュアートのもとに使者を送った。這って行った使者は、彼らがそこにいるので我々は秘かに家に入って彼らを我々の中で夜明けまで釘付けにしようと提案した。ステュアートは異議を唱えた。リー・ホールはその計画に賛成した。寒さに震えながら我々は、夜明けと家の中にいる者たちが動くのを待った。

私はキッドの服装、特に帽子について特徴を完全に伝えた。私は、もしキッドが姿を現したら彼を殺して残りの者たちを降伏させることが私の意図だと全員に伝えた。キッドは、絶対に囚人にならずリボルバーの引き金に指をかけて死ぬまで戦うと誓っていた。私は彼がその言葉を守ると知っていた。私は玄関が見える場所を占めて、私が銃を持ち上げたら全員銃を取って発砲するように一団に指示した。

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