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Let's Groovin'!! オカソウのターン!Vol.10(岡村)

ご機嫌よう。皆様いかがお過ごしでしょうか?ここ1週間の僕たちはシェアハウスのリビングを大改造したり、渋谷でライブをしたりとイベント尽くしでした。

ちなみにリビング大改造の話なんですが
その取っ掛かりとしてまず3〜4人掛けのソファを導入したのですが、男三人で2階から持ち上げ?釣り上げ?ての搬入で死ぬかと思いましたね…

我が家は少し変わった構造でリビングが2階にあるのですが、一人は1階(外)から重り上げの要領でソファを2階窓に目掛けて掲げる役、残り二人が2階からそれを引き上げる役というトンデモオバカ分担で、小雨の中無謀極まりないダイレクトブチ込みサルベージ作戦が決行されました…

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なんとこの作戦で結果搬入には無事成功したのですが、
文化系で生きている自分は頼りない全身の細胞の総力を上げ、この人生で未だ使ったことのないであろう筋肉をフル回転で酷使しました。
その後2日間ぐらいまともに力むことすらできない筋肉痛に襲われたのは言うまでもないですね。
引き揚げの際ボーカルのあつきからは「ヒュ〜!?ヒュ〜!?」と聞いたことのないような乱れた呼吸音が放たれてました。まだまだトレーニーとしては伸びしろがありそうですね。


はい、という感じで毎回この一見無駄な近況報告から入らせて頂いてるのですが、僕はこの導入を密かに重宝しております。

というのもこういった機会しか文字を綴ることをしないので、日記的な感じで自分の記憶に刻まれた出来事がいつ頃のことか記録できるので助かってるんですよね…

とは言えこれを読んで下さる方には全くもってどうでもいいことには違いないので、そろそろ本題に入ります。すんません。


前回の続き

今月は新曲「Get Stupid」についての紹介月間ということで、今回はベースアレンジの上で重要な低音の出し方にフォーカスした解説を少しだけ。

こちら先日のライブ前夜のゲネリハの動画なんですが、注目すべきはこちらの冒頭、音源ではおよそ2:35〜の間奏(ギターソロ)からのラストサビに入るまでの展開です。

1番Bメロのフレーズを基軸とした間奏なんですが、前回お話しした通り2番Aメロからの半テンになるビートを引き継いで重量感のあるアプローチになっております。

一見音使い自体は1番のBメロと変わらないのですが、ベーシストの自分が特筆する点がこの"重量感"というところですね。

バンドでベースを担っている方々からは共感を得られるかもしれないんですが、同じ音使いでもドラムのフレーズやビートのフィールによってアプローチというのは大きく異なってくる部分で、特にウワモノとの橋渡しをするベースというパートでは自分もその辺りの表情の付け方はかなり重要度が高いと思っております。

本当に手の内を晒すようで少し気が引けるのですが、そういった部分でのベースアレンジで多用している手法のまず一つ目がオクターブチェンジです。

この"Get"においては1番Bメロではゴーストノートを交えながらピックアップの位置からギターと混ざり合うように指弾きしているのですが、2番間奏ではそのオクターブ下、指の位置はネックの付け根でゴーストも無しでベタベタに弾いてるんですね。
Filmlandの楽曲は1番冒頭から撒いていたフックやフレーズたちが後半になって伏線回収のように大きな盛り上がりとして打ち出される構成が度々あるのですが、そういった際に1オクターブ下に移行しウワモノ陣を支える重低音担当に立ち回ることが比較的に多いです。

そういった背景がある上でGetのこの展開ではレコーディング時にも後半の低音の厚みをどう出すかという部分で思考を巡らせたのですが、その時ヒントにさせて頂いた楽曲がコチラ。

Elephants/The Snuts

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Apple Music

Spotify

まさにこれ。重々しいビートとそれを強調するような分厚い低音。
ただこの楽曲の場合は主にその役割をドラムのキックが担っており、僕たちの楽曲の場合はあくまで根幹に素朴なインディサウンドを据えているので、ドラムではなくベースで少しこういう雰囲気を足してやろうという結果に至りました。
こちらも前回同様、"道草は匂わす程度に"です。


そして間奏後半(ギターソロが始まってから)ですね。
こちらはまた一気にビートの刻みが細かくなり、1番の勢いを取り戻すようなアグレッシブなハネのフレーズになっております。
当初は指弾きだったのですが、どうもローフレットで普通に弾くだけでは音がボヤけて野暮ったい…

そんなこんなでアレンジに頭を悩ませた結果、こちらはベース本体のトーンを0にしてオールサムピングという力技で録っております。笑

これは初めて挑戦した手法だったのですが、トーンを完全に絞ることでスラップ特有のバキッとした主張がなく、あたかも指で弾いてるような低音感+αゴリラパワーな抜け感を出すことができました…汗

ライブではこの展開のみエフェクターでtreble0のローブストをかけており、その勢いのままラストサビで開放・爆発させるイメージでダイナミクスをつけてます。

音源とはまた違った熱量だったりサウンドで演奏しているので、是非ライブにも足を運んで頂きこの曲を体感して頂けるととても嬉しいですね…笑

以上、今回は低音の出し方にフォーカスした「Get Stupid」の聴きどころその2でした!


サタデーナイトにまたアオウ‼︎

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