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Let's Groovin'!! オカソウのターン!Vol.6(岡村)

ご機嫌よう。五月病真っ只中のオカムラです。相変わらず音楽は楽しいですが労働イヤイヤ期に入っております。

今週は朗報・訃報共にびっくり芸能ニュースが多かったですが、星野源とガッキー結婚は衝撃でしたね。現実と虚構の境界線がなぎ払われた感覚です。

星野源というと、音楽通じゃない方だと俳優兼J-popのお兄さんぐらいの印象の方も多いと思います。

自分は中学生の時に『11人もいる!』というドラマに出演されているのを初めて見て、俳優としての星野源を先に知りました。そして後にこの人SAKEROCKの人だったのか…!とびっくりした記憶がありますね。笑
(ちなみにこのドラマ、2011年ぐらいの作品なんですけどかなり面白いです。脚本は宮藤官九郎で今見返すとキャストもかなり豪華です。)

ただこの方言わずともアーティストとしても優れていて、ソウル・R&B、ファンクあたりのブラックミュージックからの影響を色濃く踏襲しつつ、日本的なポップスに落とし込んでアウトプットするのが本当に上手なんですよね。

それこそ『逃げ恥』のテーマ『恋』なんかもアルバムリリース当時のインタビューか何かで、「往年のダンスミュージックのビートをベースにそれを早回しにするイメージでテンポを上げたら今の形になった」的なことを言われていて舌を巻きましたね…。
しかもこの曲、『POP VIRUS』に収録される際はアルバムを通してブラックミュージックのビートエッセンスを強く打ち出すコンセプトに則りリマスターされてるんですよね。(これは本当にシングルと聴き比べると分かります。)


POP VIRUS/星野源

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とまあ、日本人に刺さるキャッチーさを生み出すアイデア・アプローチだけでなくエンジニアリングの部分まで監修する天才的なアーティストなんですね。山下達郎に通ずるものを感じます。

星野源の楽曲がお好きな方には是非そのルーツにある音楽まで辿って聴いて頂きたいところです。

ということで長くなりましたが時事ネタばかりもちょっと気が引けるので、ささやかながらここいらでそんなR&Bのアルバムを一枚ご紹介。笑


Pronounced Jah-Nay/Zhané

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はいこちら、90年代初期のR&Bデュオ『ジャネイ』のデビューアルバムですね。

活動期間はかなり短いものの、当時のR&Bの歴史で功績を残したアーティストの1グループではないでしょうか。

正直この作品に関してはかなり詳細なレビューもいくつか書かれているので恐れ多いですが、それほど90年代のヒップホップ・R&Bファンにはぶっ刺さる一枚だと思います。

自分も完全にその一人で、ヒップホップに関しては現行の音楽より90年代の方が好んで聴くのですが、まさにその当時の「余計な音は削ぎ落とす」といった、飾り気のない素朴なビートループで生まれるグルーヴが心地良いアルバムですね。

ジャネイの楽曲はビルボードチャート上位にも爪痕を残しており、彼女たちのデビュー曲でありこのアルバムにも収録されている「Hey Mr. D.J.」は当時のシングルチャートで最高9位を記録してるみたいです。凄い。(小並)

楽曲のアプローチ面ですが、このアルバムにはKayGeeNaughty by Natureなど凄腕DJ・ヒップホップアーティストがプロデュースに加わっているようで、楽曲中に使用されているサンプリングでセンスがめちゃくちゃ光ってます。

そしてそんなアルバムの中から僕の一番の推し曲がコチラ。


Groove Thang(No.11)

もうこの曲は学生時代に出会ってからずっと好きな一曲です。大学3回生の夏は一生これ聴きながらタバコ吸ってました。かなりイタいですね。

この曲、バックのオケでパトリース・ラッシェンの「Haven't You Heard」がサンプルとして起用されており、ベースなんかはもうほぼ同じです。

ただ元ネタよりガッツリテンポダウンされており、「Haven't You Heard」がハネ感の強い4ビートなのに対して「Groove Thang」は横ノリのゆったりとした8ビートのフィールになってるんですね。

さっきの星野源とは逆です。元ネタより遅くなってます。

派手なアレンジは少ないものの、素朴なフレーズのループに徹した中で生まれるグルーヴとノスタルジックなサウンドメイクが大好きな一曲ですね。

ジャネイは良曲揃いなのでこの機会に是非他の楽曲も聴いてみて下さいください。


サタデーナイトにまたアオウ!!

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