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【個性化の時代へ向けたZ世代、アルファ世代の研究】その6 Z世代と「本人在籍の誕生会」

交友関係が、「広く浅く」と「狭く深く」の間を行ったり来たりしながら、螺旋的に発展している。

ただ、「浅い」、「深い」は、個人の付き合い方の問題なので、いったりきたりしているのは、「広い」と「狭い」である。

SNSの興隆により、気軽に交友関係がつくれるようになり、しばらくは「広い」の方向に大きくふれていたベクトルが、どうも最近「狭い」の方に戻ってきているらしい。

芝浦工業大学の原田教授によると、今Z世代の中で、限られた友人だけで使うSNS(Snapchatなど)を通じて仲間意識を共有することや、友達を対象に推し活をすることが広まっているということである。

後者については、「本人在席の誕生会」というのがあるらしく、「誕生会なんだからそりゃそうだろう」と言うと年がばれる。これは、好きなアイドルの誕生日を推し活仲間と祝う「本人不在の誕生会」がもとになっているそうで、本人不在より本人在籍の方が楽しいだろうと、昔普通に誕生会をやっていた世代から見ると感じられる。

ただ、螺旋がぐるっと回って「普通に誕生会をやっていた時代」が戻ってきたと考えると少しおもしろい。また、螺旋なので何かが進化しているはずである。

「本人在席の誕生会」をやるとして、昔の誕生会と比べて何が進化しているのか?

Z世代のうちの娘に聞いてみた。試験前でたいへん忙しそうである。
X世代「ちょっといい? 本人在籍の誕生会って知ってる?」
Z世代「なにそれ?」
X世代「本人不在の誕生会ってあるじゃん。アイドルとかの。その友達版」
Z世代「あーー、」
X世代「やってるの?」
Z世代「というか、普通に友達の誕生会はやってるよ。カラオケとかホテルとかで」
X世代「えっ、あ、そーなんだ。昔は家で誕生会をやってたから、やってないのかとおもってた」
Z世代「たまに家でやることもあるけど、外の方が多いよ」

なんかあまり昔と変わってなかった。

X世代の妻に、我々の頃の誕生会と比べて、何か進化したことあると聞いたが、特に何もないという回答。

ここは何も変わってないんですね。

Z世代、Z世代とあまり騒ぎすぎるのもよくないなと今日は思いました。



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